昨日(11日)は学芸大学「Cherokee LIVE TAVERN」で柳亭市弥と春風亭朝之助出演の「チェロキー寄席」を聞いてきた。
先々月聞いた春風亭正太郎と柳家ほたるは絵を得意とする落語家ということで「画伯の会」もしくは「絵師の会」と勝手に名をつけたが、今回は共に1984年生まれということで「84年生まれの会」もしくは「子年の会」または「ネズミの会」である。w
さて、演目は下記の通り。
柳亭市弥 『唐茄子屋』
春風亭朝之助 『蛙茶番』
〜 仲入り 〜
春風亭朝之助 『幇間腹』
柳亭市弥 『禁酒番屋』
『唐茄子屋』は与太郎が掛け値なし、つまり原価でカボチャ(=唐茄子)を歩いてしまうという小話風な落語。柳亭市弥は7月上旬は柳亭左龍師匠らと共に東北を巡業してきたという。そこで毎日地元の人たちとの打ち上げで飲み食いして体重が3キロも増えてしまったとか。そのせいかどうかわからないが、話し方に以前より余裕がある。与太郎が生き生きして気持ちよかった。
『蛙茶番』は素人芝居の巨大なガマガエル役を急な代役で頼まれた定吉と舞台番の半次が繰り広げるドタバタ劇。春風亭朝之助は師匠の春風亭一朝譲りの江戸弁で話を進めていくが、若干空回りの感がある。江戸弁は威勢がいいだけではないと思う。
『幇間腹』は道楽な若旦那が幇間の一八に針を打つという話。今度は春風亭朝之助の威勢のいい江戸弁は快活に聞こえてくる。不思議である。また一八の喜怒哀楽や裏表の顔の使い分け方など素晴らしい。
『禁酒番屋』は酒の番人がいるところをどう通り抜けるかという話で、そのために、酒屋がカステラ屋なったり、油屋、そして最後に小便屋までになるという滑稽噺。イケメンで女性にも人気がある柳亭市弥だが、この噺のような下世話な噺が意外というかかなり合う。この噺、師匠の柳亭市馬でも聞いたことがあるし、柳家喬太郎でも聞いたことがある。柳家の得意どころなのだろうが、市弥も是非とも十八番にしてもらいたい。
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