火曜日, 1月 29, 2019

医療機関や福祉施設は湿度にもっと配慮を

関東地方はこのところ雨が降らない。東京の1月降水量はたったの0.5ミリ。このまま31日まで雨が降らないと、1976年以来の月間降水量が0.5ミリとなり歴代3位タイとなる。ちなみに第1位は1940年の0.0ミリ、2位は1963年の0.2ミリだそうである。

こうしたカラカラ天気のおかげで火の元の注意はもちろんのこと、インフルエンザや風邪に対しても厳戒態勢でなければならない。しかしながら、残念なことに各地の病院などの医療機関、老人ホームなどの福祉施設ではインフルエンザによる院内感染が発生して多数の死者を出している。で、どうしてこうした医療機関や福祉施設で感染が防げないのかを私なりに考えてみた。

実は私は2006年12月から翌年1月にかけて左肩棘上筋断裂手術のために都内のある病院に入院していたが、その時にその病院でノロウィルスの大流行があり、その災難にあってしまった。その時になぜ院内感染が起きたかを考えてみたら、病院の夜間診療の出入口と職員の出入口が一緒であり、職員が夜間診療に来たノロウィルス感染者の菌を院内に持ち込んだと推測した。

さて、今回のインフルエンザの病院や施設での流行であるが、私はその最大の原因は湿度対策だと思っている。私も母親が入所している老人ホームに行くが、そのたびにもっと湿度対策をしてくれたらなあと思ってしまう。確かに施設はうがいや手洗いを徹底させているし、来訪者にはアルコール消毒とマスク着用を義務づけている。しかしながら、湿度対策がなされていない。

病院や施設などは高齢者や体が弱い人が多いために院内の室温は非常に高い。おそらく25度ぐらいあると思う。働いている人たちが半袖姿であったりすれば一目瞭然だ。このために、室内は外気の湿度をさらに下回るかのようにカラカラ状態となり、これではインフルエンザ菌は大喜びだろう。それゆえに、こうした病院や施設は室内の湿度を上げる対策をもっととるべきではないだろうか。

昨今は大きな加湿器を置いてあるところも多い。しかしである。それではまだまだ足りない。少なくとも、其々のベッドの枕元というかヘッドボードには濡れタオルを置く台を設置するとか、廊下や病室の入口にも水を張るものを設置するといった抜本的な改革をしないといけないと思う。ちなみに、私は母親の部屋を訪れた時は強力な霧吹き(写真左)を使ってカーテンをびしょびしょに濡らし、ヘッドボードには3枚重ねの濡れたタオルを掛けるようにしている。それに加えて、部屋の壁という壁にも霧吹きをして、部屋の室温を60%以上にするようにしている。もちろん、これに加湿器(写真右)も利用している。

このようにしても1日おいて訪ねると、ヘッドボードのタオルはほとんどパリパリの状態になり、部屋の室温も35%ぐらいになっている。病院や施設で働く人は大変だろうと思うが、この時期の湿度対策を入念に行ってもらいたい。

月曜日, 1月 28, 2019

恵方巻は食べ方がはしたないから食べない

あと1週間もすれば節分である。節分といえば以前は豆まきと決まっていたが、今やその豆まきを押しのけて恵方巻である。そして、その恵方巻が相変わらず問題になっている。

昨年、コンビニやスーパーで大量の恵方巻が売れ残って問題になった。売れ残った恵方巻は破砕機などを使って家畜の飼料に生まれかわるので再生利用はできる。しかし、いくら再生利用できるとは言っても売れもしないものを大量に作るのは如何なのものかだ。また、コンビニやスーパーの店員に対するノルマも問題になった。そして、そのノルマは今年も続いて、バイトに対しても一人100本、200本というノルマが課せられる店もあるという。こうなると就業規則違反である。

では、なぜこのような愚かなことが行わているかといえば、それはコンビニやスーパーなどの業界が恵方巻を季節商品として定着させたいからである。2月といえばバレンタインデーがあるが、こちらはデパートや専門店の季節商品となってしまい、コンビニやスーパーは太刀打ちできない。それゆえに、コンビニが作り上げてきた「行事」をそう簡単にむげにすることはできないのである。

恵方巻は1989年に広島のセブンイレブンの店舗オーナーが関西の一部では節分に太巻きを食べる習慣があるということから、売り出したのが始まりだと言われている。それが10年後には全国展開されるまでなり、今日では半数近くの人が節分に食べるまでになった、らしい。

しかし、大量廃棄やノルマなど問題がある恵方巻をコンビニやスーパーが本当に「行事」にしたいならば、クリスマスケーキやおせち料理のように注文販売中心にしないと、いつまでも食品ロスと批判を受け続けられるだろう。ちなみに、私はこれまでに恵方巻を食べたことは一度もないし、今後も食べるつもりは全くない。なぜならば、食べ方がはしたないからである。

金曜日, 1月 25, 2019

今年の主役はどの馬になるのだろうか

競馬に興味のない方はスルーしてください。

下の写真は先日(20日)放送されたBS11競馬中継の中で紹介された、今年の3歳クラシックを占うための「3歳馬の勢力図」の番付表。これを決めたのは毎日新聞の競馬記者丹下日出夫。この人は喋りはフジテレビの競馬中継に出ている井崎脩五郎並みに適当でいい加減だが、馬を見る目は的確で、予想もそこそこ当たる人。

昨年の3歳クラシクックは牡馬は皐月賞(エポカドーロ)、ダービー(ワグネリアン)、菊花賞(フィエールマン)とそれぞれ違う馬が勝ったの対して、牝馬は桜花賞、オークス、秋華賞とアーモンドアイが圧倒的な強さで勝ち、史上5頭目の三冠牝馬となった。では今年のクラシック戦線はどうなるかというと、丹下記者が番付しているように今のところ牡馬はサートゥルナーリア、牝馬はグランアレグリアの2頭が頭一つ抜けている。


牡馬のサートゥルナーリアは父ロードカナロア、母シーザリオという超良血馬で、昨年走った3つのレースが全て圧勝だった。今後は前哨戦となるトライアルレースを使うことなく、4月14日の皐月賞に直行するとのこと。ただ、これまでに年明け1度もレースに出ることなく皐月賞を制した馬はいない。はたしてサートゥルナーリアはこれまでのジンクスを破るのだろうか。もし皐月賞を問題なく勝つようならば、ダービーもサートゥルナーリアで固いと思える。



牝馬のグランアレグリアは父ディープインパクト、母タピッツフライというこれまた良血馬で昨年は牡馬も出るレースに出走して健闘している。ただ、この馬は昨年のアーモンドアイのような圧倒的な強さはなく、他の牝馬も付けいる隙は十二分にあると思う。なかでも1月20日の菜の花賞(中山・芝1600m)を1分33秒8で勝ったコントラチェックに注目している。ただ、グランアレグリアもコントラチェックもどちらも主戦騎手がC.ルメール。桜花賞(4月7日)ではルメールは間違いなくグランアレグリアに騎乗するだろうから、コントラチェックには誰が乗るのかが注目だ。個人的には横山典弘に乗ってもらいたい。あと、デムーロが騎乗するアウィルアウェイも怖い存在だと思う。

さあ、今年の主役はどの馬になるのだろうか。

月曜日, 1月 21, 2019

『日本はすごい』系番組はなんか胡散臭い

最近のテレビ番組で気になるのが、いわゆる「日本はすごいですねえ」を連発する日本称賛番組の多さである。
 
この類の番組の元祖はNHK-BS『Cool Japan』(2006年放送開始)とテレビ東京『和風総本家』(2008年放送開始)だと思う。この2つの番組の趣旨は『Cool Japan』は日本にいる外国人が日本の良さをどう見ているかを知ってもらうためであり、『和風総本家』はあまり知られていない職人の凄さを紹介する番組であった。
 
ところが、この2つの番組の成功(現在も放送されているのが何よりもの証し)によって、それに類似した番組が単発を含めて雨後筍のように出現した。これらの番組の多くが日本を大好きな外国人を利用して日本を称賛させていて、その外国人のほとんどがアジア系やアフリカ系でなく欧米もしくは南米系なのである。
 
では、なぜこのような番組が増えたかといえば、番組制作費がさほどかからないことと、MC以外にタレントを使う必要性がないかららしい。加えて、景気後退によるインバウンドという内向き志向(政策もある)と、ネトウヨなどによる妙なナショナリズムの台頭である。
 
景気がいいころのテレビといえば『なるほど ! ザ・ワールド』や『世界まるごとHOWマッチ』に代表されるように、海外取材をした番組がいっぱいあり、日本にはインバウンドなんて島国根性丸出しの言葉はなく、誰もが海外へ出かけて行った。それが今では外国人を使って、自画自賛の番組を自己満足に作るまでになっている。
 
日本人が日本を見直し、その伝統や文化、技術などを紹介しているのは確かに素晴らしいと思うが、それをなぜ外国人を使って番組を作るのか納得できない。外国人に弱い、それも白人に弱く、アジア・アフリカ系に高飛車な日本人体質を表しているようでもある。

それでは問題です

クイズっぽく読んでください。
「それでは問題です?」

問題1 日本と韓国との時差は何時間でしょうか?

問題2 では日本と北朝鮮との時差は何時間でしょうか?

問題3 では台湾との時差は何時間でしょうか?

問題4 では北京との時差は?

問題5 では香港との時差は?

解答は下の方に。



 
 
 
 
 

解答です。

問題1 0時間
問題2 0時間
問題3 1時間
問題4 1時間
問題5 1時間
 
 
 
正解はいくつありましたか。

日本と韓国に時差はありません。北朝鮮とは以前は30分の時差がありましたが、2018年5月5日から標準時間を30分早くして韓国と一緒にしたので、日本とも一緒になりました。台湾は中国と一緒です。ちなみに、中国はあんなに広い国土をもちながらも標準時は1つしかありません。理由は中央集権国家体制を維持するためです。アメリカはイースト、セントラル、マウンテン、パシフィックの4つの標準時があり、カナダは6つ、ロシアは11もあります。

水曜日, 1月 16, 2019

日本の影が薄くなっている

海外に住む日本人が一時帰国すると、友人たちに「日本の影は薄くなっているわね」とか「日本の存在感はもうなくなっている」などと言うことが多いらしい。
 
現在、私は日本に住んでいるので、一概にこうしたことを言うのは不謹慎かもしれないが、世界で日本の輝きがなくなっているのは間違いない。
 
高度経済成長期の日本は数多くの企業戦士たちが世界の奥深いところまで行って開発援助や技術指導なりをしていた。私の父親も公務員ではあったが1960年代にマダガスカル、タンザニア、ケニアなどで技術指導をしていた。1970年代から90年代にかけては海外青年協力隊が世界各地で学問、医療、文化、スポーツなどの指導を積極的に行っていた。そして、多くの若者がバックパックを担いで世界を旅していた。
 
それが今はどうだろうか。日本中が「インバウンド」なんてまさに内向きな思考になってしまい、若者は海外で働くことを拒絶したがる、旅すら行こうとしない(できない)。以前はアメリカ大陸横断だの、ユーロシア大陸横断だの、ヨーロッパ巡りなどをする日本人のバックパッカーがいっぱいいた。ところが、今やそんなことをする奴はほとんどおらず、バックパッカーは日本では死語になりつつある。
 
この20年間の日本の平均所得はほとんど変わらず、世界各国にどんどん抜かれている。そして、現在の安倍政権は行った先々でお金をバラマキするものの人材派遣をしよとしない。加えて原発輸出など危険きわわりないものを輸出しようとしていて、安倍商売というかトップセールスは頓挫しまくっている。
 
このような状態であるから、冒頭に書いたように海外に住む日本人が嘆くのも当然である。ではどのようにしたら、日本が再び輝きを取り戻せるのだろうか。その答はみなさんが出すしかない。その第一歩は選挙へ行くことである。

日曜日, 1月 13, 2019

春風亭小朝・立川志らく・林家たい平 新春落語三人会@パーシモンホール

一昨日(11日)はめぐろパーシモンホールで開かれた「春風亭小朝・立川志らく・林家たい平 新春落語三人会」を聞く。出演者と演目は下記の通り。チケットは完売。

立川志らぴー 「子ほめ」
林家たい平  「紙屑屋」
春風亭小朝  「葬式に行かない訳 〜菊池寛原作〜」
 〜 仲入り 〜
柳貴家雪之介  水戸大神楽
立川志らく  「子別れ」

立川志らぴーは立川志らくの末弟子。隠居を訪ねた八五郎を口がとんがって演じたり、隠居を身動きせずに演じるなど、落語の基本動作をしながら噺を進めるのだが、今ひとつ何かが足りない。その何かを求めて精進してもらいたい。

2日前に恵比寿で林家たい平(演目は「替り目』)を聞いたばかりだが、この日もたい平は絶好調。マクラで桂歌丸や三遊亭小遊三など「笑点」メンバーに関するエピソードを話しながら観客を引き寄せて本題へ。その本題でもところどころで脱線しながら(お得意の「花火」芸も披露)、しっかりオチをつける。この人のすごいところは、観客に喜んでもらえるよう芸人に徹していることである。たい平は今聞かずしていつ聞くのだというぐらい、今もっとも脂ののっている落語家の一人である。

春風亭小朝のマクラはちょっとシュールな小話の連続。そして本題の「葬式に行かない訳」もバーテンダーとお客のたわいもない会話を演じる。これには真剣に聞いていた高齢者や女性客もなかなか理解できず、最後はほとんどの人が白けていた。新作に挑戦するのは決して悪いことではないが、この演目はいくら何でも新春落語にはふさわしくない。もはや死語かもしれない言葉だがKYな小朝だった。

柳貴家雪之介は大神楽宗家の跡取り。おそらく幼い頃から見よう見まねで曲芸を覚えてきたのだろうと思うが、そのテクニックは見るごとに進化している。出刃包丁を使った芸に会場もハラハラドキドキ。

立川志らくは初めて聞く。名作「子別れ」を淀みもなくテンポよく演じるが、これまた開口一番の立川志らぴーと同じように何か物足りない。その何かがわからない。立川流の落語は理解するのが難しいのかもしれない。あと2〜3回聞けば、それが何かが解るのだろうか。それすら疑問に思ってしまうほどだった。

いずれにしろ、新春落語会にはふさわしくない演目とメンバーだった。主催の目黒区文化芸術財団も頭が痛かったに違いない。


木曜日, 1月 10, 2019

恵比寿まめかな寄席<1月公演夜の部>

昨日(9日)は恵比寿エコー劇場で開かれた「恵比寿まめかな寄席<1月公演夜の部>を聞く。出演者と演目は下記の通り。

元気丸     前説・漫才
柳亭小痴楽  「浮世根問」
U字工事    漫才
立川談笑   「片棒改」
三遊亭愛楽  「火焔太鼓」
 〜 仲入り 〜
マギー審司   マジック
一龍斎貞寿  「夫婦餅」
林家たい平  「替り目」

柳亭小痴楽は今年9月に真打昇進が決まっている。本人曰く高校1年を2回やって基礎を勉強したとマクラで述べる。これが本当かどうか知らないが、落語の基礎をどこまで勉強したかはちと疑問。「成金」メンバーとしてすっかり売れっ子になったが、ただ少し投げやりな話し方が鼻につく。もっと観客に寄り添った落語をすべきでなかろうか。

栃木弁丸出しの漫才U字工事。栃木弁の滑舌は良くともカタカナ言葉はしっかり滑るというローカル色がいい。ネタのなかでも披露していたが、テレビで売れっ子になったにもかかわらず、舞台を大事にしている姿勢がいい。テレビは収入がいいかもしれないが、今後もライブでしっかり話芸を磨いていってほしい。

あまり立川流を聞く機会がないために立川談笑を聞くのは初めて。しかし、この談笑はとても上手い。加えて、高座にいながらなんか勉強熱心だなあと思ったので、帰って彼の経歴を調べてみたら「高田馬場」大学法学部卒とのこと。一緒に聞きに行った友人と同じ。ただ、こちらはいまだに麻雀にとても勉強熱心。(笑)

全然しらなかったが「笑点」で座布団運びをしている山田隆夫に座布団を渡すアシスタトをしているという三遊亭愛楽。「火焔太鼓」を小気味よく演じる。

マギー審司。何が上手いといえばマジックではない。観客を飽きさせない話術と間である。師匠のマギー司郎譲りの「くだらない芸」は見ていて飽きない。ある意味天才だ。

一龍斎貞寿。一龍斎貞心門下で2017年4月に真打昇進。講談のことはよくわからないが、相撲好きが生じて菓子屋を潰した男と当時の大横綱との逸話を硬軟取り混ぜながら歯切れよく進めていく。よく「落語は語りで聞かせ、講談は話で聞かせる」というが一龍斎貞寿は話だけでなく、語りでもしっかり聞かせる。加えて着物姿も艶やかで色香も漂わせる。

トリは林家たい平。とにかく面白い。この人の落語にスベりはない。w 酔っ払いの旦那と奥さんの会話を縦横無尽に演じる。たい平がこんな新作落語をやるのかなと思って、帰りに演目を見たらなんと「替り目」。え〜〜っ。導入部の人力車は出てこないし、舞台は現代だからすっかり新作落語かと騙されてしまった。騙す騙されるも落語のうちという妙味を教えてくれた一席だった。

水曜日, 1月 09, 2019

NYタイムズがゴーンの勾留状況と日本の司法制度に疑問を抱く

ニューヨーク・タイムズが日産元会長のカルロス・ゴーンの勾留状況について「弁護士が取り調べに同席できず、接見相手も限られている」と伝え、勾留理由の開示手続きの請求件数が少ないことを紹介し「今回の逮捕劇は日本の司法制度に目を向けるきっかけを与えた」と報じた。

そもそも日本の勾留期間というのは非常に曖昧だ。本来、勾留期間というのは原則として10日間という決まりがあり、その間に検察官が起訴か不起訴か決めることになっている。ただ、例外的に勾留延長があり更に最大10日間勾留期間を延長するができる。

ところが被疑者が罪を認めていないとなると、証拠隠滅の恐れがあるとか、逃亡の恐れがあるとか勝手な理由をつけて検察は勾留期間を延長する。

それゆえに、罪を認めた村上ファンド事件の村上世彰はたった3日で保釈されたし、田中角栄も調書にサインをしたために20日間の勾留で済んだ。しかし、罪を認めないと勾留期間がどんどん延長され、疑惑の総合商社と言われた鈴木宗男は437日も勾留され、籠池夫妻も10か月も勾留された(このことについてはFBでも何度も述べた)。いずれも証拠隠滅も逃亡の恐れにもないにもかかわらずである。

こうなると、検察はまるで江戸時代の取り締まりと同じで、寒い拘置所に勾留させる一種の拷問をしていて、勾留制度の本来の趣旨を明らかに逸脱歪曲化している。

今回のゴーン逮捕で、欧米メディアは日本の司法制度に疑問を抱き始めている。そして、おそらくこの疑問もしくは批判は世界にもっと知れわたっていくだろう。それにしても、こうした疑問点を長年放置してきた司法に関わる人々およびそれをまったく批判してこなかったマスコミは情けない。

火曜日, 1月 08, 2019

日本一恥ずかしい駅名・高輪ゲートウェイ


高輪ゲートウェイ駅。南アルプス市、中部国際空港セントレアに匹敵するに日本一恥ずかしい駅名である。

この駅名決定は明らかにおかしい。公募をしておきながら130位だった名前を採用することなど普通なら到底考えられない。「高輪」「芝浦」「芝浜」などに応募したたちの声はJR東日本には届かなかったのだろうか。「高輪ゲートウェイ」ありきで公募をしたというアリバイ作りではなかったのかと疑いたくなる。

それにしても、英語を入れた名前が新しいと思っている会社の体質がすでに時代遅れだ。東京は確かに新しい町だが、今回の駅ができるところは江戸と品川宿の境目。江戸にあった3つの大木戸(四谷、板橋、高輪)のそばである。ならば素直に「高輪」にすればいいのに。ゲートウェイを大木戸に引っ掛けいるいるのかもしれないが、ならば「高輪大木戸」の方が歴史的にしっくりくるし、親しみもわくのではないだろうか。

インターネットの「Jタウンネット」で「新駅名『高輪ゲートウェイ』、どう思う?」と題したアンケートを実施したところ、95・8%が「別の名前に変えた方がいいと思う」と結果がでた。今からでも遅くない。JR東日本は「E電」の二の舞にならないように、駅名を直ちに変更するべきである。そうでないと、必ず「高輪ゲートボール」とか「高ゲー」と呼ばれるようになるだろう。

金曜日, 1月 04, 2019

元号が変わろうが時代は変わらない

年末から年始にかけてテレビや新聞は馬鹿の一つ覚えのように「平成最後」を連発している。しかし、平成が終わろうが2019年は終わらないし、元号が変わろうが時代はそう簡単には変わらない。
 
そもそも日本だけが元号によって時代区分をする考え方がおかしい。江戸時代と明治時代が全く違うことに異論はないが、では明治時代と大正時代がどう違うのかはっきり説明できる人はいるだろうか。大雑把に言えば、明治・大正・昭和初期(20年まで)は一緒に括ることができ、「薩長・華族・軍部時代」もしくは「富国強兵時代」といえる。そして、昭和20年(1945年)以降は「日米安保時代」であり、これは今なお続いている。
 
一方、世界的な時代区分は18世紀後半の1776年のアメリカ独立と1789年のフランス革命、1700年代後半から始まる産業革命、1917年のロシア革命、第二次世界大戦終結の1945年などを境に時代は大きく変わった。近年ではベルリンの壁崩壊の1989年を境に時代は変化した。また21世紀に入っても2008年のリーマンショック以降は時代も地殻変動している。
 
このように世界は元号が変わることなど全く関係なく時代は変わっている。ということで、元号が変わるからといって時代が変わるかのように言うのはおかしい。というかそういう時代区分は愚かでしかない。だから、日本はいつまでも「島国根性」から抜けきれないし、世界から1歩も2歩も時代遅れになってしまう。

木曜日, 1月 03, 2019

賢明な方は株式投資をしない方がいい

2018年年頭の大発会(1月4日)はアメリカや中国の良好な経済統計を受け、日経平均株価の上げ幅は前日比741円39銭で、終値は2万3506円33銭となり、ロケットスタートをきった。そして、写真にあるようにほとんどの証券アナリストは年末の株価を25000円〜27000円あたりと予想した。なかには30000円なんていう者までいた。


それから12ヶ月。大納会(12月28日)の終値は2万14円77銭だった。つまり、この1年で3491円56銭下がったことになる。よく株屋(=証券アナリスト)は競馬の予想屋よりアテにならないというが、まさにそれが証明された1年であった。
 
では、今年の株価はどうなるのだろうか。そんなことは神のみぞ知るである。ただ、個人的な無責任な予想では今年も株価は低迷すると思っている。東京オリンピック景気は先が見えているし、消費税増税前の駆け込み需要もたかがしれている。海外のことを考えてもトランプは今年もまだ大統領なので米中貿易摩擦は継続されるだろうし、インド、東南アジアの新興国景気を安倍政権がうまく吸収できるとはとても思えない。
 
賢明な方は株式投資をしない方がいい。