土曜日, 9月 23, 2023

昔も今も変わらぬ京都の「炭火割烹 いふき」

京都の隠れた名店『炭火割烹 いふき』を初めて訪れたのは2008年10月のことであった。当時私は仕事の関係で年に何回か京都を訪れる機会があった。それゆえに、京都の美味しいお店をいくつも訪ねることが機会があった。そんななかで、ある日先斗町を歩いていると「炭火割烹」という文字に惹かれて、この「いふき」を訪れた。そして、そこで味わった美味しさはある意味衝撃的で、その後京都へ行くたびに訪れるようになった。

しかし、2011年の東日本大震災、母親の介護、コロナと続いたために、2010年を最後に訪れるチャンスがなかった。その間に「いふき」は2011年4月にお店を先斗町から祇園に移転して、その年のミシュランガイド京都大阪2011で一つ星を獲得した。そして2017年からは今日まで二つ星掲載になっている。

そんな「いふき」に13年ぶりに訪問。花見小路に移った店の外見は他の店と同じ造りで、提灯の灯りがなくしては判断がつかない。そんなお店の外見を撮ろうとしていたら、ちょうどお客さんの見送りのために出てきた店主と女将さんといきなり遭遇。ちょっと出鼻を挫かれたというか、緊張の糸がほぐれて店内へ。店内は1階にカウンター8席の造り。先斗町時代の店は足を下ろす掘り炬燵形式だったが、祇園の店は椅子形式で1席がゆったりと広い。そして、何よりも驚いたのが、焼き方も煮方のスタッフも先斗町時代と変わらなかった。

料理はすべてコースで、その内容を書くのは割愛させてもらうが、出汁の繊細さというか風味は限りなく旨みを追求しているという向上心を醸し出すもので、唸らざるをえない美味しさだ。メインの焼きものはチョイスすることができ、私はノドグロと鰻を頼んだ。サウスポーの焼き方のお兄さんは以前と全く変わらず、中は柔らかく外は香ばしく少しパリパリ感を出してくれる。

全部で何品出されたかは覚えていないが、とにかくどれもこれもその美味しさを堪能した。10数年ぶりの訪問だが、その味はもちろん進化していて、それでいておもてなしは昔を思い出させるものであった。10数年ぶりの訪問で、こんなことを言うのもなんだが、私の京都の行きつけの店は「ここ」、馴染みの店は「ここ」、自信をもっておすすめできる店は「ここ」と言える店である。



金曜日, 9月 15, 2023

丹波篠山はまだ静かだった

今年の春にテレビ朝日で放送された「歴史のプロ40人が選んだ『GWに行って楽しい城下町ベスト15』という番組で、丹波篠山市がなんと第2位に選ばれた。今秋にも行こうかと思った場所がこんなに高い評価を受けたので、これは観光客がどっと押し寄せるのではないかと冗談抜きに危惧した。

丹波篠山にある篠山城は1609年(慶長14年)に豊臣秀頼がいる大坂城と豊臣家に縁のある西国大名を分断するために、徳川家康が藤堂高虎に造らせた城。平地の城としては堀も広く深く、また石垣も高いのでかなり強固な造りになった。そのために「天守は不要」と判断され、天守台があるのにも拘らず天守閣は造らなかった。

そんな篠山城の城下町には国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている「河原町妻入商家群」や下級武士の住まいだった「御徒士町武家屋敷群」などが保存されて、昔の面影を色濃く残している。


さて、私が訪れたのは月曜の午前中の上、兵庫県は朝から雨のところが多く、お城にも城下町にもほとんど観光客をおらず、町の輪郭をしっかり把握することができた。ただ、雨との兼ね合いでタクシーによる駆け足観光だったので、残念ながら城下町としの風情とか空気を味わうことができなかった。それゆえに、いつの日にかゆっくりと滞在して城下町の味わいを堪能したい。



木曜日, 9月 14, 2023

阪神競馬場の人の少なさに驚き

9月10日(日曜)に阪神競馬場に行ったのだが、驚いたのはその観客の少なさ。この日は秋競馬が開催第1週目で重賞のセントウルステークス(G II)も行われるので、多くの観客が来場するのではないのかと思っていた。ところが、阪急仁川駅から阪神競馬場に向かう人はかなりまばら。他の競馬場ではよく見かける親子連れは皆無。一瞬、本当に競馬は行われているのだろうかと、疑ってしまったぐらいである。


さて、この日の阪神競馬場の入場者は12,303人。一方、中山競馬場は17,005人で阪神より4,702人多い。そして何よりも驚くのは、阪神競馬場の入場者数が、前週の札幌、新潟、小倉競馬場より少ないのである。その原因は暑さということがあるかもしれないが、こうなると、阪神より札幌か小倉で開催した方がいいのではないだろうか。そうなると、プログラムの大幅変更が強いられるかもしれないが、JRAは一考すべきだと思う。

9月10日(日曜)
阪神 総入場人員 12,303名 (有料入場人員 11,848名)
中山 総入場人員 17,005名 (有料入場人員 16,274名)

9月3日(日曜)
札幌 総入場人員 19,185名 (有料入場人員 18,663名)
新潟 総入場人員 13,951名 (有料入場人員 12,911名)
小倉 総入場人員 16,760名 (有料入場人員 16,000名)




火曜日, 9月 12, 2023

京都はすでにオーバーツーリズム。観光税を導入すべき

久しぶりに京都へ行ってみて、京都がすでにオーバーツーリズム状態であるという認識をせざるをえなかった。宿泊施設にしても、グルメスポットにしても、バスやタクシーなどの交通機関にしてもかなり異常をきたしている。

円安による外国人観光客の増大、コロナ明けでどっと押し寄せる日本人観光客。京都の観光業はどこもかも人手不足でパンク状態だ。ここまできたならば、京都市は1泊目だけでも1000円程度の観光税を取って、善後策に使用するべきであろう。