ひどい映画である。
ロシア映画の低レベルを象徴しているかのような映画だ。カット割り、カメラワーク、ストーリー構成、字幕スーパー、演技、演出、音楽、音響などなど、なにもかもがひどい。
スペインで撮影されたかと思われるシーンは、とてもロサンゼルスやニューヨークを表わしているようには見えない。また、挿入されているラフマニノフの音楽のほとんどが1950年代のモノラル盤で、演奏もいいとは思えない。明らかに著作権をケチったとしか思えない。この他にも、文句をつけたらキリがない。
こんなひどい映画は1950年代のアメリカ西部劇、1960年代の日本のB級映画にもなかった。そういう意味では、観る価値の映画かもしれない。(苦笑)
ラフマニノフ好きとしては、いつの日かアメリカで別のラフマニノフに関する映画を作ってもらいたい。こう思わせてくれたのが、この映画の唯一の救いだろう。
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