木曜日, 1月 22, 2009

なにげに使っているお皿に歴史あり

毎朝、なにげに使っているお皿。ふと考えてみれば、生まれてからずっとこのお皿を使っているような・・・。ということは、もう50年以上も前のものかと、思いながら母親に聞いてみた。

「このお皿、いつごろ買ったの?」
「あら、あんた知らなかったの。このお皿、おばあさん(父方の母)が大切にしていたもので、戦争中は焼けるかもしれないと思って、地中に埋めていたものなのよ」
「・・・・・」

言葉を失ってしまった。

ということは、確実に64年以上前のもので、おそらく70〜80年前におばあさんが購入したものではないだろうか。そして、戦争中は渋谷区宇田川町(私の本籍地)にあった家の庭に埋められていたのである。

これまでなにげに使っているお皿(10枚ぐらいある)がとても貴重なものに見えてきてしまった。

そして、ネットでいろいろ検索したところ、このお皿(meito china)を作っていた名古屋製陶所は1911年(明治44年)に帝国製陶所として創立したが、後に名古屋財界の資本が入り名古屋製陶と名前を変え、大正・昭和初期はノリタケと並ぶ高級洋食器のメーカーだったようだ。しかし、戦争中(1943年)に住友金属工業が買収。終戦後は1946年鳴海製陶所として再発足、現在までその歴史を受け継いでいる。

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