株価が低迷しているなかで、案の定というか金価格が高騰している。これは日米のゼロ金利政策をはじめ各国の金利が軒並み低いこと、加えて、景気浮上のために今後各国政府が大量の資金を市場に供給することなどの理由からだろう。
金は昨年3月に過去最高値となる1オンス=1033.9ドルまで値上がったが、その後は株の下落と共に資金ぐりに困った投資家たちが手放して、昨年11月には712.3ドルまで下がった。そして、20日には一時NY商業取引所で1,000ドルを越えた。日本でも金は1月半ばまでは1グラム 2,500円前後だったのだが、この2〜3日は3,000円を突破している。
この金価格上昇はまだ続きそうな気配である。というのも、金融危機が東欧にも波及しそうだという観測から、より一層安全資産の金を買う心理が動いているからであろう。こうした投資家心理に一般投資家まで同調していくと、ますます金は上がりそうである。
バブル期に日本人はかなり人が金を買ったと言われていてタンスの奥深くに眠っている。その当時の値段は1グラム2,100円から2,300円だったので、今、売れば間違いなく儲かることになる。しかし、今後、金が大好きな中国人がその経済力を背景に買いに走れば、1オンスあたり2〜300ドルは上がるのかもしれない。こうなると、いつの日か1グラム4,000円台の時代が来るかもしれない。まあ、捕らぬ狸の皮算用とも思えるのだが・・・。
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