月曜日, 12月 28, 2009

失礼ですが、60歳以上ですか?

先日映画館へ行ったときにチケット売り場で「失礼ですが、60歳以上ですか?」と聞かれた。「えっ」と思ったが「残念ながらまだ数年あります」と正直に答えた。

私は白髪だが童顔である。皴もほとんどない。そのためにこれまで「シニアですか」とか「60歳以上ですか」と聞かれたことはなかった。そう考えると、これはちょっとショックであるが、もっとショックだったことは、いつから映画館のシニア割引が60歳以上になったのだろうか。以前は65歳以上だったと思うのだが、私の思い違いだろうか・・・。

映画館にはいろいろな割引がある。毎月1日は一律1000円、曜日によるレディースディ割引や高校生割引(学生割引)、ハンディキャップ割引など。しかし、60歳以上がいつも1000円で映画を観られるとなると、観客動員にも大きな影響を与えるのではないだろうか。

このところ、洋画よりも邦画の方が観客動員が多いという理由はこうしたことから来ているのかもしれない。なにしろ、邦画は字幕を読まなくていいので、60歳以上には目にやさしいから楽に観ることができる。

そして、この観客動員を考えると製作する映画の内容にも影響を与えるに違いない。先日行った庄内映画村ではないが、最近の邦画はどうも60歳以上をターゲットにした時代劇や昭和モノが多いような気がする。

いくら観客動員を増やすためとはいえ、60歳以上が1000円で60歳以下が1800円というのはあまりにも差がありすぎるような気がする。ただ、多くの賢い(?)映画ファンは映画館の窓口でチケットを買うのでなく、あらかじめ金券ショップなどで特別前売券もしくは特別鑑賞券を買ってから映画館に行っている。こう考えると、映画料金のシステムというのはかなりいいかげんなものだなぁ、と思わざるをえない。

私も60歳になったら堂々と「60歳です」と言って、1000円割引を活用させてもらいたい。そのときはなるべくレディースディ割引の日に行くことにしよう。(笑)

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