元ニューヨーク・ヤンキース、前ロサンゼルス・エンゼルスの松井秀喜がオークランド・アスレチックスに入団した。私は大のアスレチックス・ファンだが、この入団が松井にとって、そしてアスレチックスにとって良いのか悪いのか正直解らない。
アスレチックスはワールドシリーズ9回優勝の名門チーム。松井がメジャーリーグに憧れをいだくようになったキッカケの球団とも言われている。しかしながら、果たして松井がオークランドにフィットする選手なのかは疑わざるをえない。
というのも、本拠地であるオークランド・コロシアムはメジャーリーグで一番ファール・エリアが広い球場であり、また、海近くの低地にあり、夜は結構寒くなるなど、メジャーでもホームランが出にくい球場として知られている。また、変形のすり鉢型の球場のために、風にのってボールが飛ぶということもほとんんどない。このために投手にとっては俄然有利な球場であり、そのおかげもあってかアスレチックスは毎年いい投手を輩出することができている。いわば、投手育成球場のようなところでもある。
ここ数年のアスレチックスのDHといえば、2006年はフランク・トーマス、2007年はマイク・ピアッツァ、2008年はマイク・スウィーニーと、「昔の名前で出ています」クラスの大物選手を取っ替え引っ替え起用した。2009年と2010年は年棒の安いジャック・カストにしたが、再び有名選手である松井となった。
松井の契約期間は1年だが、仮に松井が2011年のシーズンに打率3割、本塁打25本、打点90と活躍して、アスレチックスを久しぶりの地区優勝に導いたとしよう。こうなると、松井の年棒は高騰してしまい、来年はアスレチックスにいることができなくなってしまう。もちろん、不甲斐ない成績に終われば、即刻お払い箱であることはいうまでもない。いずれにしろ、松井は1年だけの在籍となりそうである。
松井がアスレチックスに入団したことによって、NHK-BSなどでアスレチックスの試合中継が増えることは間違いない。このことは私のようなアスレチックス・ファンにとっては嬉しい限りである。ただ、1年限りかと思うと残念でもある。
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