月曜日, 4月 16, 2012
三陸に空港は必要か不要か
これは暴論かもしれない。空港建設などという大金のかかるものは必要ないとも思う。しかし、よくよく考え出した私なりの結論は三陸に空港は必要ではないかだった。
以前より三陸復興のためには三陸に空港が必要ではないか、と思っていた。しかし・・・待てよ・・・、そんなことする前にやることはあるだろう、と少し縮みかけている脳みそを絞って考えてみた。
空港の必要性
・人的交流が活発になる。
・新鮮な海産物を貨物便で運べる。
・観光客誘致が楽になる。
・災害時に拠点になる。
空港の不要性
・採算はおそろく赤字だろう。
・騒音問題が発生する可能性がある。
・鉄道再建が困難になる可能性が非常に高い。
岩手県はご存知の通り日本で一番大きな県(広さは1万5278.77㎢)である。それなのに空港は花巻空港しかない。ところが、岩手県よりも面積も狭く日本一人口の少ない鳥取県には鳥取空港、米子空港があり、お隣りの島根県にしても出雲空港と岩見空港がある。この2つの空港があるおかげで、鳥取県も島根県も関西および東京との関係が多方面で密接になっている。それを考えると、一部では陸の孤島とも言われている三陸に空港の必要性を感じざるをえない。仮に釜石か大船渡あたりに空港ができると、北は宮古から南は気仙沼あたりまでの沿岸部の住民にはいろいろな意味で便利になり恩恵をあずかることになるだろう。
一方で、空港を作るとどうしても鉄道再建への道のりが遠のいてしまうだろう。というのも、空港を作るとなると、鉄道よりも三陸縦貫自動車道などの道路整備が優先となり、そのために津波で流された鉄道再建が遅くなる、もしくは断念せざるをえないということになりかねない。つまり、「空港+道路」を取るか「鉄道」を取るかという究極の選択になりかねない。それゆえに、結論は簡単に出せないとは思うが、もしこういう仮題をつけられたならば、地元では現状では「空港+道路」を選択せざるをえないのではないだろうか。いずれにしろ、このようなことを私のようなアカの他人が書くことではないかもしれない。しかし、いずれ問題提起される課題であろう。
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