目黒区は9月に「さんま祭り」、3〜4月に「目黒川のお花見」と2つの大きな目玉行事を作りつつある。こうなれば、2匹目ならぬ3匹目のドジョウではないが、昭和初期まではタケノコの産地と名を馳せたのだから、タケノコが旬なときに全国のタケノコの産地と連携して「たけのこ祭り」を行ってはどうだろうか。
今ではあまり知られていないが、目黒は明治後期から昭和初期にかけてタケノコの産地として有名だった。なかでも柔らかく歯ごたえのあったものは「白子(しろこ)」と呼ばれ、高値で取引されたそうである。当時、タケノコ栽培が盛んなところは私が住む碑文谷および鷹番あたりで、私が子供だった昭和30年代にはまだ少し竹林が残っていた。しかし、現在では「すずめのお宿公園」に少し残るだけとなってしまった。
今日、タケノコの産地としてもっとも有名なのは京都府向日市や大山崎町あたりで、ここらあたりで取れるタケノコは1個が2,000円もするという。一方で、出荷量がもっとも多いのは福岡県立花町らしく、ここは全国の1割以上を出荷している。ただし、残念なことに全国の消費量の9割以上が中国などからの輸入品に占められている。
そうした意味においては、国産のタケノコをPRするためにも目黒区は是非とも「たけのこ祭り」を開催してほしい。
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