火曜日, 5月 08, 2012

「投高打低」はプロ野球を面白くしている


プロ野球はゴールデンウィークの連戦も終わってちょっと一息。さて、開幕からよく言われている「投高打低」。先月末には選手会会長である新井貴浩(阪神)がプロ野球機構に「統一球の見直しを」という申し入れを行った。ただ、この不甲斐ない要求は選手会の一致した意見だったのか疑問である。

というのも、打撃成績を見ると、パリーグではチーム打率が2割5分を越えているチームが3チーム(日本ハム、ソフトバンク、ロッテ)あるのに対して、セリーグは1チーム(ヤクルト)しかない。DeNAなどはチーム打率が2割そこそこ(先日までは2割を切っていた)。個人成績でもパリーグは3割打者が11人いるのに対して、セリーグは6人と少ない。

このように「投高打低」なのはセリーグのことであり、プロ野球全体とは思えない。セリーグは今年からパリーグ同様に予告先発をするようになったにもかかわらず、打者陣は先発投手を研究することなく手玉に取られている。というわけで、「統一球の見直しを」と申し入れたのはセリーグの選手たちでセパ両リーグの選手会の一致した意見とは思えないのである。

そもそも、日本のプロ野球はこれまで大味な試合が多かった。その原因は“飛ぶボール”にあったことは言うまでもない。バットの先で擦ったような当たりがフラフラとスタンドに入るホームランが実に多かった。ところが、統一球になってからはそのようなインチキなホームランは完全になくなり、スタンドインするホームランは豪快に振り抜いた打球だけとなった。それゆえにこれまで以上にホームランの凄さ味わえるようになった。また、点数が入らなくなったおかげで、非常に緊迫感に漲った試合が多く、テレビ観戦していても楽しい。

もうすぐ(5月16日から)私の好きなセパ交流戦が始まる。そろそろ球場に足を運ぼうと思っている。

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