先日、長崎市で「夜景観光コンベンション・ビューロー」なる団体による「夜景サミット」が開かれ、「世界新三大夜景」として長崎、モナコ、香港を選出したと公表した。一般的に日本では世界三大夜景は函館、ナポリ、香港とされてきたが、今回は開催地である長崎が函館に代わって入った。
この「世界三大夜景」の選出基準はかなり厳しい。というのも、対象となる都市を俯瞰できる場所が複数の存在していなければならないなど、早い話、周囲に小高い丘や山がなければ、最初から対象外ということなのである。それでいて「世界三大夜景」とは少々おこがましいような気がする。
私もこれまでに仕事の関係で各地の夜景を観てきたが、正直なところ函館(もしくは長崎)、モナコ(※行ったことがない)、香港が「世界三大夜景」とは思えない。そもそも夜景には俯瞰で観る夜景もあれば、空から観る夜景、また街中で観る夜景など千差万別の夜景がある。こうしたことを吟味しながら、ざっくばらんに日本のなかでは東京、神戸、北九州を三大夜景に推したい。
また、私がもっともいろいろな夜景を観たアメリカだと、空から観てもっとも凄かった夜景はラスベガスであり、対岸から観てもっとも美しい夜景はマイアミであり、街中のタワー(もしくはビル)から観てもっとも素晴らしい夜景はシカゴだったりする。
そもそも夜景などというものは、そのときの天候およびシチュエーションによって印象が異なるのだから「世界三大夜景」と決めつけるのも少々おかしいような気もする。本当に日本人は「三大◯◯」とか「五大◯◯」と枠にはめるのが好きな人種である。(苦笑)
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