火曜日, 4月 30, 2013

良家の名前とは


最近はキラキラネームといって子供に変わった名前をつける親が多くなっているが、名字(苗字)にキラキラネームをつけることができない。ただし、結婚することによってキラキラとは言わないがちょっとハイソサエティな良家風の名前に変わることはできる。しかし、良家の名前とはいったいどういう名字なのだろうかと、ふと訝しみながらも考えてみた。

そもそも「良家」とは何であろうか・・・。私が使っている辞書を紐解いてみると「家柄。暮らし向きが水準以上の家庭や、しつけのいい家庭」と書かれている。それでは「家柄」とは何かを引いてみると「先祖以来の一族の社会的地位などから見た、その家の格式」とある。

ということは、やはり先祖が身分格式の高い地位にあった家庭が良家となるだろう・・・。日本の場合、身分格式というと、結局のところは皇族、公家、大名らのために作られた華族制度になってしまう。よって、良家の名字は大方は公家もしくは大名の名前になるのだろう。

そうなると、公家では五摂家である近衛・九条・二条・一条・鷹司がもっとも良家な名前になり、続いて清華家である久我、三条、西園寺、徳大寺、花山院・大炊御門、今出川、醍醐、広幡の名も良家の名前になるのだろう。そのほかの公家では武者小路、富小路、北小路いった名前もあり、これらも良家の名前になるのかもしれない。

では、武家では徳川、松平、前田、伊達、島津、黒田、鍋島といった大々名の名前が良家となるのだろうが、前田や黒田といった名前はかなりポピュラーであり、残念ながら良家という感じがしない。つまるところ、良家の名前というのはお公家さんの名前となるのかもしれない・・・。

しかし、良家という定義には「家柄」とは別に「暮らし向きが水準以上の家庭や、しつけのいい家庭」というのもあった。つまり、どんな名字であろうと良家になりえるのである。ということで、私の名字も図々しくも良家の名前と言うことになる。(笑)

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