プロ野球の日本代表新監督に昨年まで福岡ソフトバンクホークスでプレイしていた小久保裕紀が就任することになった。う〜ん、相変わらずというか、いつまでたっても日本のプロ野球は読売新聞の影響下にあるのだなあと思わざるをえない人選である。
歴代のプロ野球の日本代表監督は2004年アテネ五輪の長嶋茂雄(実際は中畑清が監督を務める)に始まり、2代目は第1回WBCの王貞治、3代目は北京五輪の星野仙一、4代目は第2回WBCの原辰徳、第5代は第3回WBCの山本浩二だった。このなかで巨人でプレイしたことがないのは星野と山本だが、二人ともセリーグ出身であり、どちらも少なからず読売新聞との関係があった。そして、次期監督が小久保である。
小久保裕紀は1993年にダイエーホークスにドラフト2位で入団。1年目のルーキーイヤーこそ大した成績を残せなかったが、2年目以降はコンスタントな成績を残し、ホークスの中心選手となった。そんな小久保が2003年オフに無償で巨人にトレードされた。この謎というか疑惑のトレードは、小久保がダイエーの球団首脳陣と確執があったというのが一般的見方である。しかし、当時のダイエーは経営危機にあり球団を手放す危機にもあった。そのために中内正オーナーが読売およびマスコミへそうした体質の口封じというか、泣きつきとも言えるご機嫌取りのために小久保を巨人に無償トレードしたとも言われている。
ということで、小久保は魑魅魍魎とした球界の体質のなかで翻弄されたと言っても過言ではないだろう。そして、今回の日本代表監督就任である。これは読売による小久保に対してのお礼とご褒美なのかもしれないが、実態は日本代表監督は読売の影響下にある者でなければなれないぞ、という球界全体に対しての威嚇のように思える。プロ野球はいつまでたっても読売のアンダー・コントロールにある。
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