水曜日, 4月 30, 2014

ないよりある方がいい

先日、ジムの風呂場の隣にあるパウダーコーナー(化粧室)でヘアードライヤーを使って髪を乾かしていると、あるオジサンから「髪がたくさんあると大変だねえ」とイヤミというか嫉妬に満ちた(笑)声をかけられた。確かに髪が多いと面倒なことはいくつかある。そこで「ランニングしているときはちょっと邪魔になったりしますね」と無難に答える。すると、オジサンは「まあ、ないよりあるほうがいいよね。気がついたときに髪の毛もお金もないからね」とC級の冗談を言った。

そこで私は「まあ、髪の毛もそうですが、ないよりあるほうがいいのは奥さんですよ。私のようにバチェラーはいろいろ大変ですよ」というと、横で聞いていた別のオジサンが「それは違うね。奥さんも若いうちはいいが、歳をとるとこっちに向かって“あるよりない方がいい”と毎日言われているようでつらよ。うちの奥さんはもう私より“相続”の方がいいみたいだからね」と。

もはやオジサンたちのないよりある方がいいのは髪の毛や奥さんではなく、奥さんから相続がある方がいいと思われる年齢のようである。男はつらい。(笑)

日曜日, 4月 27, 2014

新宿末広亭4月下席・夜の部

一昨日(25日)新宿末広亭で開かれた4月下席・夜の部を聞いてきた。出演者と演目は下記の通り。

林家けい木  『寿限無』
三遊亭ぬう生 『定年ホスト』
ホームラン   漫才
柳家喬志郎  (不明)
鈴々舎鈴之助 (不明)
翁家勝丸    太神楽
三遊亭吉窓(三遊亭万窓の代演)『大安売り』
桂ひな太郎  『締め込み』
伊藤夢葉    奇術
林家しん平   『無精床』
柳家三三   『金明竹』
 〜 仲入り 〜
春風亭百栄(林家彦いちの代演)『誘拐家族』
ホンキートンク 漫才
柳家小せん(入船亭扇辰の代演)『鷲とり』
橘屋文左衛門 『時蕎麦』
三増紋之助   曲ごま
柳亭喬太郎  『カマ手本忠臣蔵』

開口一番はこの日23歳を迎えたという林家けい木。1年前に末広亭に行ったときも開口一番は彼だった。1年たって成長しているかというと、木久扇門下というせいかゆっくりのようである。

三遊亭ぬう生は三遊亭圓丈門下の二つ目。マクラで「世界落語ランキング196位」と紹介。つまり、落語協会には彼より195人の先輩がいるということらしい。落語は新作で定年を迎えた男がホストをするという話。もうひとひねりすればかなり面白い話になると思うのだが。ホームランは知る人ぞ知る漫才の大ベテラン。この人たちを寄席で見れたのが嬉しい。身体の大きい勘太郎と少し小柄だが先輩のたにしの掛け合いに惚れ惚れする。まだ満席にはなっていなかったが場内大爆笑。

柳家喬志郎は柳家さん喬門下で、昨年9月に真打ちに昇進。ただしもうちょっと覇気が欲しかった。鈴々舎鈴之助、タイミングが悪かった。ほとんど寝落ちしてしまいました。申し訳ない。翁家勝丸は花籠鞠の芸を行うが、鞠が何度もこぼれ落ち上手いのかどうかがよく解らない。

三遊亭吉窓は頭が綺麗な100Wのピッカリくん。厳しいと言われる圓窓門下ということであって話はとてもしっかりしている。一度しっかり聞いてみたい。桂ひな太郎は落語界の坂東玉三郎または病み上がりの舟木一夫と称しているが、どこかの高校教師か作家というインテリ風。落語もインテリ風。伊藤夢葉は伊藤一葉の唯一の弟子。ということで、奇術というより話芸主体の奇術。寄席にはこういう奇術はかかせない。柳家三三は小三治の弟子というだけあって、どことなく風貌も話し方も昔の小三治に似ている。『金明竹』をしっかり聞かせてくれる。この人は次代のホープである。

仲入り後、お客さんがいっぱい入ってきて、この日は2階席も開放される。人気者たちの出演ということもありさすがである。


春風亭百栄はどことなく頼りない顔と語り口だが、ツボはしっかりと押さえている。こうした人の新作落語は意外に引き込まれる。ホンキートンクは若手漫才のホープ。テンポの良い掛け合いが心地よい。入船亭扇辰(聞きたかった)の代演の柳家小せんは『鷲とり』をサラッと演じる。次に登場した橘屋文左衛門は冒頭「喬太郎師匠も楽屋入りしたので、私はサラッと終えて、喬太郎師匠にたっぷりやってもらいますから。いや、やらせませすから」と言うものの『時蕎麦』をたっぷりと演じる。コワモテ顔と崩したときの顔のギャップが絶妙で楽しませてもらう。三増紋之助は江戸曲ごま。トリ前の一服の清涼剤で寄席ならのものである。

最後は主任の柳亭喬太郎。彼の代表作のひとつでもある『カマ手本忠臣蔵』をこの日の出演陣が忠臣蔵を演じたらどの役になるだろうかというマクラから、忠臣蔵は実は忠義ではなくオカマたちによる「LOVE」の心中劇だという奇想天外な物語になり場内大爆笑。

寄席はやはり面白い。ホールなどでの落語会もいいが、昔ながらの風情ある雰囲気に浸れるのがいい。

木曜日, 4月 24, 2014

国民のレベルが低いから国のレベルも低い

お隣の国の話である。韓国の与党セヌリ党国会議員でソウル市長選へ出馬表明している鄭夢準(チョン・モンジュン)の息子イェソン(18歳)が、自分のFacebookで今回の旅客船沈没事故に関して「似たような事故が起きても理性的に対応する他国に比べ、韓国の国民は大統領が(事故現場に)行って捜索に全力を尽くすと表明しても(現場の人々は)声を荒げ、ののしり、首相に向かって水をかける」「国民感情が非常に未開(文化レベルが低い)だ。大統領だけが神のような存在になって国民のあらゆる要求を満足させることを期待するなど、ありえない」「国民が集まって国家が成り立っているのに、国民のレベルが低いから国のレベルも低いのではないか」などと書いた。このことで韓国内で物議が起き、そのために親父の鄭議員は謝罪せざるをえなくなったという。

私は韓国という国をよく知らない。だが、今回の旅客船事故の経緯および事後処理の経過、およびマスコミの反応などを見ていると、この国には不可解なことが多くあり、いろいろ問題点があるなあと思わざるをえなない。それゆえに、韓国は国を上げて犠牲者に対して喪に服すだけではなく、自分たちの言動を冷静に顧みる必要性があるのではないだろうか。特に激情的な感情表現、責任の擦り合いや責任転嫁をしようとしている姿勢などを認識するなり反省するべきであろう。

こうしたことを鑑みると、鄭夢準の息子イェソンは18歳にして、まっとうなことを言っているのではないかと思える。そして、日本もこのことをお隣の国の出来事と片付けてはならない。日本にしても原発事故があったにもかかわらず、利権のために原発を存続させようとしている政党が政権を握っている。もし、日本で次に原発事故が起きたら、日本は世界から「国民のレベルが低いから国のレベルも低い」と言われ、三流国に転落するのである。対岸の火事では済まされない旅客船事故なのだ。

【朝鮮日報】旅客船沈没:「国民のレベルが低いから国のレベルも低い」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/04/22/2014042200527.html?ent_rank_news

水曜日, 4月 23, 2014

マスコミ操作およびネット戦略に長けている自民党の「調略」

「調略」とは敵(もしくは相手)を味方(もしくは中立)にするための策略のことをいう。

ご存知のように原発事故をきっかけに、マスコミは完全に原子力村(=政官財学マ)の一員に組み込まれた。そして、政権が民主党から自民党に代わってから、その度合いが更に増した。新聞社の首脳陣たちは安倍首相と会食をするなど、マスコミにとってあるまじき行動をするようになり、もはやマスコミは報道機関ではなく政権の広報機関と化している。

なかでも、NHKは会長や経営委員たちが安倍首相のお友達になってから、その様相が画面上にも露骨に現れはじめ、ニュースの時間帯には毎日必ず首相の動向を報じ、『ニュース9』では大越が政権のヨイショする論評ばかり言うようになった。加えて、安倍が官房長官時代からのお気に入りで「安倍にもっとも近い記者」といわれる女性解説委員の登場回数も増えた。また、安倍は民放のニュース番組までも広告代理店を通じてだろうか、積極的に出演するようになり、テレビでその存在感を増そうと試みている。

安倍政権がこうしたマスコミ&世論・ネット操作に長けているのは、小泉劇場を演出したといわれる世耕弘成参議院議員をはじめとした「チーム世耕」のおかげと思われる。このチームには広告代理店、新聞社、IT企業のメンバーなどが入っていて、どのように安倍をうまくマスメディアに露出させるかを日々企ているという。彼らはまた「自民党ネットサポーターズクラブ」の会員(1万人以上いるといわれる)を先導して、Twitter、Facebook、2ちゃんねるなどで、まるで若者たちが安倍政権を支持しているかのような虚偽的な発言を繰り返している。

このように安倍政権は民主党政権とは違い、マスコミを懐柔して、自らの権力基盤を強固にするように誘導している。こんなことを解っていながら、追随しているマスコミはもはや権力の「提灯持ち」でしかないだろう。我々有権者は、こうしたマスコミやネットのインチキ誘導に誤摩化されないないようにしなければならない。いずれにしろ、現政権の「調略」能力は竹中半兵衛や黒田官兵衛を上回るものがある。気をつけよう。

金曜日, 4月 18, 2014

伊勢丹のお姉さんたち

デパートといえばこれまでは渋谷の東急東横店か銀座の松屋を利用していたが、渋谷東急の縮小および東横線が副都心線と直結するようになって、新宿伊勢丹に行く機会が増えた。そこで思ったのが、伊勢丹の店員は東急より平均年齢がなんか5歳以上は若いのではないかと・・・。つまり、東急の店員の平均年齢30代半ばから後半ぐらいに対して、伊勢丹は30歳前後という感じなのである。もちろん、正確なデータなどはないのだが、なんとなくそう思うのである。(^_^)



そして、伊勢丹の店員のお姉さんたちは商売上手だ。彼女たちの対応はカジュアルでありながら、決して妙に馴れ馴れしいフレンドリーさを出すことはない。ちゃんと相手を「お客様」という意識で、こちらがどんなものを望んでいるかを聞き出そうとしている。この1年で伊勢丹ではマフラーや財布などを買ったりしたが、どの店員もこちらの要望に応えようとするプロ意識を感じた。おそらく、店員の接客教育がかなり厳しいのではないかと思われる。

デパ地下にしても東急の地下街より活気があり、売り子たちの接客は行き届いているように思える。まあ、伊勢丹も東横線沿線のお客が増えて張り切っているのかもしれないが、それでも1テナントあたりの品添えのセンスや品数は豊富で買い物にさほど迷うことはない。

ということで、しばらくはデパートは伊勢丹を利用しそうである。

水曜日, 4月 16, 2014

侮辱ラッパを放置する王貞治会長と孫正義オーナー

今年のプロ野球はセリーグは巨人、パリーグはソフトバンクの優勝でほぼ固いと思う。それでも選手たちは優勝を目指して懸命に戦っている。そんななかで、試合の興味や面白さを半減させているのが一部の応援団だ。なかでも、アウトのたびに侮辱ラッパを鳴らす福岡ソフトバンクホークス応援団は酷い。浦和レッズのような差別行為ではないにしろ、対戦チームを敬うことのない侮蔑応援団でしかない。

プロ野球の応援が現在のような鳴り物入りのスタイルになって10年以上になる。その間に他のチームの応援団も侮辱ラッパを鳴らす応援団がいくつもあったが、昨今では福岡ソフトバンクがもっとも目立つ。というのも、この応援団の侮辱ラッパは実に長くうるさい。それゆえに、試合時間を長くする要因にもなっている。

こんな侮辱ラッパを王貞治球団会長や孫正義オーナーはどう思っているのだろうか。お二人の考えを聞きたい。

日曜日, 4月 13, 2014

インターネットが宗教を脅かす?

アメリカのMIT Technology Reviewというサイトが「インターネットはアメリカの宗教を遠のけている」と題した記事を載せている。その内容は、1990年にはアメリカでは無宗教の人は約8%にすぎなかったのが、2010年には約18%にもなり、約2500万人が宗教に対して無関心になったという。そして、その最大の理由はこの20年間で増大したインターネットが無神論者を増やしたのではないかというのである。一方で、そうした相関関係は推測にすぎず、宗教とインターネットの因果関係を証明するものとは限らないという人もいると、書いている。

大変興味深い記事だ。確かにインターネットは実在空間とは異なる架空空間を作り、その場において人間関係を構築するようになってきた。その結果、これまであった媒体や媒介の存在が薄れていくなり崩れている。そして、宗教もその1つなのかもしれない。もともとアメリカでの宗教は家族の繋がり、地域の繋がりにほぼ必須の存在である。ところが、インターネットは同好の士や価値観の似た者同士の結びつきを強くするようになり、こうした過程において、家族や地域といった関係性を崩していった、としてもおかしくはない。それゆえに、宗教に無関心な人が増えたという可能性はあるように思える。

それでは、日本ではどうだろうか。相変わらず新興宗教をはじめとして宗教団体は強力で、高齢者や薄幸な人を中心に根強い結束力をもっている。しかし、日本でも若者の間では宗教は関心ごとから薄らいでいるのではないだろうか。日本にはアメリカのような調査があるかどうか知らないが、インターネットやスマホに夢中の若者がこのまま成長していくと、日本でも宗教に無関心の人が増えていく可能性がある。ただ、宗教に無関心だけならいいが、政治や社会生活まで無関心な無関心主義や事なかれ主義の人が増加するのだけは勘弁してもらい。

MIT Technology Review
http://www.technologyreview.com/view/526111/how-the-internet-is-taking-away-americas-religion/

インターネットは無神論者を増やす?
http://it.slashdot.jp/story/14/04/08/0225242/

金曜日, 4月 11, 2014

「欠陥商品」を使う日本プロ野球機構(NPB)

プロ野球の“飛ぶボール”問題。6球場で使用されているボールを無作為に選んだ結果、5球場のボールが基準値を上回っていて、なかでも、東京ドームで使われていたボールがもっとも基準外の飛ぶボールだった、と日本プロ野球機構(NPB)が発表した。つまり、NPBは“飛ぶボール”という「欠陥商品」(ミズノ社製)を納入されたということである。

こうした基準に合わないボールが判明した以上、NPBはミズノに在庫の12万球を即刻「欠陥商品」として返品するなり、基準値にあったボールを作らせると言うべきである。一般企業ならば、基準に合わない製品が来たら、返品するのが当たり前だろう。なのに、NPBは危機意識というか問題意識が欠如しているせいか、そうしたことを名言しない。また、何故ゆえにこうした検査を開幕前に行わなかったのだろうか。そうすればこうした問題は起きなかったのではないだろうか。いずれにしろ、来年以降はミズノ社製のボールを絶対に使用するべきではない。

それにしても、新聞やネットで関係者(選手や首脳陣など)のコメントを読んでいると、原監督をはじめとして読売ジャイアンツの選手・コーチたちは醒めているというか、問題意識がなく平然としている。これでは“飛ぶボール”の裏にナベツネが介在していると疑われてもおかしくないだろう。

木曜日, 4月 10, 2014

自転車安全利用五則

4月6日から15日までは春の全国交通安全運動期間である。この期間中、警察は子どもや高齢者の交通事故防止、自転車の安全利用の推進などを重点に、正しい交通マナーの実践を呼び掛けている。なかでも自転車の安全利用のために「自転車安全利用五則」を周知させようとしている。ところで、みなさん「自転車安全利用五則」を知っていますか。

1 自転車は車道が原則、歩道は例外。
2 車道は左側通行。
3 歩道は歩行者優先で、車道寄りを徐行。
4 安全ルールを守る(飲酒運転・二人乗り・並進は禁止など)。
5 子どもはヘルメット着用。

以上の5則である。ちなみに、自転車が歩道を走行できるのは「普通自転車歩道通行可」の標識等があるところ、13歳未満の子ども、70歳以上の高齢者、身体の不自由な人が運転しているとき、道路工事が行われているとき、などに限られる。

4の「安全ルールを守る」には、飲酒運転・二人乗り・並進の禁止のほかに、片手・傘さし・携帯電話・イヤホン等の禁止、夜間のライト点灯などがある。これらに違反すると罰則は5万円以下の罰金である。

それにしても、昨今は自転車による事故が増えている。なかでも高齢者による転倒事故が多く、死亡事故も多発している。今後は子どもだけでなく高齢者のヘルメット着用を義務づけるようにしてもらいたい。そして、現在の自転車によるルール違反の多い状況を考えると、自転車も自動車同様に免許制にしてもらいたい。

自転車に係る主な交通ルール
http://www.npa.go.jp/koutsuu/kikaku/bicycle/4_rule.htm

水曜日, 4月 09, 2014

お坊ちゃん的思考能力な安倍晋三

安倍晋三首相は先日(4日)に開かれた『経済財政諮問会議と産業競争力会議の合同会議』で「女性の活躍推進の観点から外国人材の活用について検討してもらいたい」と述べたそうだ。そして、女性の就労機会を増やすために、家事などの分野で外国人労働者の受け入れを検討するよう指示したそうだ。つまり、外国人の家政婦を増やそうという考えなのである。

少し信じがたい考えである。人が足りないから外国人労働者を入れるというのはあまりにも安易ではないだろうか。現在の日本の失業率は以前より改善されたとはいえまだ3.6%もあり、一方で生活保護を受けている世帯は増加している。外国人労働者よりまずはこうした人たちの雇用促進を行える政策を打ち出すべきではないだろうか。

そして「女性の就労機会を増やす」といった理由にしても、家政婦を雇える世帯が今の日本にどれぐらいあるだろうか。そもそも、仮に家政婦を雇える収入がある家庭ならば、女性は外で働くことなく主婦に専念ができるではないだろうか。主婦だってりっぱな労働力なのであるから。

また、外国人労働者を増やすとピンハネ、転職、差別といった余計な問題が派生する。そんなことが解っていながら、外国人労働者を増やそうなどと指示する安倍首相の頭はどうにかしている。生まれたときから家政婦や家庭教師に面倒をみてもらってきたために「お坊ちゃん的思考」しかできないのだろうか。集団的自衛権にしても、彼は子供のときに戦争の話を聞いたことがないから、平気で戦争参加への道を開くのかもしれない。こんなお坊ちゃん的思考能力な男には一刻も早く首相の座を退いてもらいたい。

日曜日, 4月 06, 2014

美食日記「スモー ブローマン Små Blomman」

東京には“紹介制”や“非公開”のレストランというのがいくつかある。こうしたレストランは住所や電話番号が伏せられているので、紹介してもらわないとなかなか食べに行けなかったりする。世間からすれば閉鎖的と思われるかもしれないが、その店のオーナーやシェフからすれば、お客さんの好みが解っているだけに、それ相応の料理が作れる利点があり、お客さんもそれが楽しみになる。こうしたお店は今後も増える可能性があるのではないだろうか。

先日訪れた「スモー ブローマン Små Blomman」は2月までリッツカールトン東京の「アジュール フォーティーファイブ」のシェフを務めていた山中賢二さんがオープンした“秘密”のお店。場所は隅田川沿いにあるマンションの一室で、眼下には満開の桜並木が広がり、川を航行する遊覧船などを眺められる。そんな素晴らしい光景を間近にしながら、ちょっと贅沢な“スペシャル・ランチ”を頂いた。メニューは下記の通り。

・ホワイトアスパラのポタージュ(写真①)
 オマールコンソメ

・ラグードエクルビス(写真②)
 ザリガニのラグー

・フォワグラのポワレ(写真③)
 スナックパインのキャラメリゼ
 パンデピスのプードル、マデラソース

・金沢産カサゴのポワレとオンブルシュバリエ(写真④)
 こごみ、かぶ、空豆、プチベール
 アニスソース&イカスミトマトソース

・米沢牛サーロインのソテー(写真⑤)
 白マイタケ、ホワイトアスパラ、筍、菜の花、ミニ人参2種 バジルソース

・イチゴ、ライムゼストヴァニラアイス
 イチゴのスープ

・パヴェショコラ、パートドフリュイ(キウイ・カシス)

・食後のお飲物

1品目はフレンチの代表的な素材のホワイトアスパラ。ポタージュにしてしまうとは「ええ〜、もったいない」と思いながら食べてみると、コンソメや玉ねぎ(?)の甘みなどがマッチした味に微笑んでしまう。2品目はなんとザニガニ!。子供の頃によく釣ったあのアメリカザリガニ(フランス産だが)である。これは見た瞬間に「えっ、これ食べるの?」と思ってしまうが、これが実に美味。泥臭いわけでもなく、ぬるっとしているわけでもなく、エビ+イカといった食感だろうか。一緒に和えてあったアサリの風味も加わり、忘れられない一品になった。トレビア〜ン。

3品目は定番のフォアグラ。フォアグラがもつ脂っこさとスナックパインの強い甘みと香りが混じりあい、クラシック・フレンチがもつ濃厚な味わい。赤ワインにピッタリである。4品目はお魚料理。魚は2種で1つはカサゴ(写真右側野菜の上にのっている)、もう1つはオンブルシュバリエ(岩魚)。カサゴはアニスソース&イカスミトマトソースをつけて楽しみ、オンブルシュバリエはソースをつけずにそのままで、ふんわりした食感を楽しむ。海水魚と淡水魚、それに季節の野菜を一緒に添えるとは自然の恵みに感謝しなければならない一皿である。


ここで小休止。この日のランチは私と友人の2人だけだったので、お店のなか、といってもマンションの一室を散策。キッチンはマンションなどによくあるオープンキッチンでコンロはガスではなくIH。テーブル席は基本的に2つで、これとは別に8人までOKな個室がひとつ。ということで、お客さんは1日3組限りで12人までにしているとのこと。ちなみに料金はランチは6,000円〜、ディナーは15,000円〜(応相談)。定休は月・火。


さて、料理に戻って5品目はお肉料理で米沢牛のサーロイン・ソテー。お肉はA5等牛のさらに上をいくような霜降りで、それをレア目に焼いていただく。写真を見ればわかるようにボリューム感たっぷり。そして、食感はよく言う「溶けていく」という感じではなく、しっかりと味覚を楽しみながら口のなかで「蕩けていく」という感じだろうか。肉料理ではなかなか味わえないテイストだった。そして、デザートは2品。1品目のヴァニラアイスとイチゴのスープは爽やかな感触で、2品目のパートドフリュイは濃縮したお菓子で紅茶やコーヒーにフィットする。

というわけで、ちょっとどころでなく超贅沢な“スペシャル・ランチ”をプライベート感覚(貸切状態でもあったし w)で堪能させていただいた。山中さん、おいしゅうございました。

  


追記:「スモーブローマン」は今月発売の「婦人画報」(2014年5月号)の「秘密の東京・紹介制、非公開、予約困難・・・東京、秘密のレストラン」に紹介されている。
http://www.hearst.co.jp/brands/fujingaho






火曜日, 4月 01, 2014

道路の陥没など異常を発見したらすぐに110番

先日、自宅から最寄りの学芸大学駅へ行く道路の一部が陥没しているのを発見した。その大きさはおよそ30センチ、深さは10センチほど。場所としては道路のセンターよりかなり民家側にあり、車の通行(一方通行)にはさほど問題にはならないが、自転車やバイクだと事故をおかしかねない大きさであった。

こうした場合、本来ならば見つけた時点で、その場から110番すべきなのであるが、ちょうど駅に友人を迎えに行く途中であったので、駅の交番に届ければいいやと思い、その場をスルーして駅の交番へ届けた。そしたら、警察官から案の定「その場から110番していただければ」と言いながらも、すぐに現場付近をパトロール中の警察官に急行するよう指示を出してくれた。

それから、5分ほどして友人と共にその道を通ると別の警察官がすでにおり、今度は彼が警察署に注意看板をすぐにもってくるような無線をしていた。

そして、2時間後に三たびその場を通ると、今度は道路工事の車両がいて、陥没していた部分はすでに完全に塞がれていた。う〜ん、なんと早い対応であろう。それにしても、2時間で緊急の道路工事をするとは警察の凄さを感じざるをえなかった。

それにしても、今回の件では私は反省しきりである。その場ですぐに110番しなけらばならなかったし、現場写真も撮らなければならなかったのに、共に怠ってしまった。

みなさん、道路に陥没などの異常を発見したらすぐにその場から110番しましょう。