先日、安倍政権はエネルギー政策振興のためにと、白熱灯と蛍光灯の製造と輸入を2020年度をめどに禁止するという方針を決めた。
愚策である。
確かに白熱灯や蛍光灯をLEDに変えることは温室効果ガス削減や省エネ対策にはなる。おそらくその電気消費量は1/8から1/5ぐらいになるだろう。
しかしながら、白熱灯や蛍光灯でなくては困るものもいっぱいある。例えば信号機。LEDは熱を持たないために、雪にめちゃくちゃに弱い。そのために雪国では少しでも吹雪くと信号機が見えにくくなるという苦情が、これまでにいっぱい寄せられている。車にしてもLEDのヘッドライトは発熱量が低いので雪が着くと凍ってしまう。
他にもシステムキッチンや洗面台など、あらかじめ蛍光灯装置が組み込まれているところなどは、一体どうするのだろう。それを取り替えるとなるとかなり大変な手間とお金がかかることになる。またネット上には「ペットには蛍光灯が必需品なんだ」と言う声が多く載せられている。
個人的には机のスタンドが目に優しい蛍光灯からLEDにするなど考えられない。蛍光灯生産中止なんてことになったらスタンドを変えなければならない上に、目にも悪そうで読書量も減ってしまいそうである
いずれにしろ、こういうことは政府方針で決めることではない。消費庁が各団体に指導する程度のことである。それなのに政府からの「禁止」などいうトップダウンすることは全体主義的であり、安倍政権がいかに独裁政権であるかを象徴していると言っても過言でない。
安倍晋三がこれからパリで行われる国連気候変動枠組み条約締約国会議で「アンダーコントロール」ばりに「日本は蛍光灯をなくす省エネ対策をします」などとええかっこしい発言をしても、日本から簡単に蛍光灯はなくならない。なくなるのは安倍政権および自民党政権の方が先である。
月曜日, 11月 30, 2015
木曜日, 11月 26, 2015
美食日記「麗郷」(渋谷)
レンガ造りの麗郷。創業は1955年(昭和30年)。今や渋谷きっての老舗料理店であり、東京を代表する台湾料理店である。私がここを始めて訪れたのはン十年前の高校生の時。あれから、ほとんど変わらない店構えと騒然というか猥雑な店内。もしかすると私の中華料理(台湾料理)の原点はここかもしれない。
ここに来て私が頼む三種の神器は「腸詰、シジミ、チンゲンサイ」。この3つの料理は外せない。ビールを飲みながら食べるこの3品はとにかく美味しい。腸詰は創業以来ずっと自家製のものを使っていて、どんなに食べても食い飽きないほど美味しさ。各テーブルには腸詰め用のタレが置いてあるが、私はそんなものを使わずバリバリと食べる。そうでないと腸詰の脂の美味さが伝わらない。シジミはシジミそのもの美味しいが、それ以上に美味しいのがやはり汁である。シジミのエキスがいっぱいの汁を飲まずしてはこれを食べる意味がない。チンゲンサイは口直しというか野菜補給の一品である。
これだけ食べれば麗郷の美味しさが解るはずだ。あとは鶏料理、豚料理、魚料理などにするかは好みである。今回は蒸し鶏、白海老のボイル、焼ビーフンなどを注文する。ちなみに、飲んだものはビールに始まり、普段なら紹興酒にするのだが、この日は飲めるのが私だけということもあり、茅台酒、五加皮などちょっと度数の強い酒を一人勝手に飲んでしまった。(^_^;;
ここに来て私が頼む三種の神器は「腸詰、シジミ、チンゲンサイ」。この3つの料理は外せない。ビールを飲みながら食べるこの3品はとにかく美味しい。腸詰は創業以来ずっと自家製のものを使っていて、どんなに食べても食い飽きないほど美味しさ。各テーブルには腸詰め用のタレが置いてあるが、私はそんなものを使わずバリバリと食べる。そうでないと腸詰の脂の美味さが伝わらない。シジミはシジミそのもの美味しいが、それ以上に美味しいのがやはり汁である。シジミのエキスがいっぱいの汁を飲まずしてはこれを食べる意味がない。チンゲンサイは口直しというか野菜補給の一品である。
これだけ食べれば麗郷の美味しさが解るはずだ。あとは鶏料理、豚料理、魚料理などにするかは好みである。今回は蒸し鶏、白海老のボイル、焼ビーフンなどを注文する。ちなみに、飲んだものはビールに始まり、普段なら紹興酒にするのだが、この日は飲めるのが私だけということもあり、茅台酒、五加皮などちょっと度数の強い酒を一人勝手に飲んでしまった。(^_^;;
日曜日, 11月 22, 2015
美食日記「うえ村」(荒木町)
「荒木町に美味しい店があるから行きませんか」とお誘いの声が相方からかかった。それを大正生まれの母親に告げると「荒木町?」と。「四谷3丁目の近くだよ」と返事をすると「四谷塩町(「四谷3丁目」の昔の都電の駅名)の近くかね」と。この時点で時代は平成から昭和に、それも昭和初期にトリップである。w
荒木町は江戸時代に景勝地と栄え、明治以降は花街として賑わった。それゆえに、街並は今でも昔の風情を色濃く残していて、どことなく神楽坂に似ている。私は正直、このあたりをよく知らない。しかし、荒木町は隠れた和食の名店が多いということは聞いていた。あとで知ったことなのだが、この辺りにこうした名店が出来始めのはこの5〜6年のことで、どうも神楽坂にお店を出したい人たちが、神楽坂の家賃があまりにも高いので、代わって神楽坂の雰囲気に似た荒木町に店を出すようになったらしい。
ご主人の植村友二朗さんは京都「和久傳」などで修業をして2010年に独立。お店はカウンター(6 or 7席)だけのいたってシンプルな作り。すべての料理をカウンター前で穏やで人の良さそうな植村さんが調理してくれることもあり、どことなくアットホームな感じ。また、彼をフォローするアシスタントのバイトくんも超優秀で気配りに余念がない。
さて、この日いただいた献立は下記の通り。
・淡路産鯖のあぶり寿司
・九十九里産蛤餡の湯葉蒸し
・自家製からすみ
・いちじくの田楽
・お造り(大トロ、つぶ貝、鯛)
・タラのしらこ餅のスッポンスープ
・越前産セイコ蟹
・対馬産のどぐろ
・雲丹の茄子乗せ
・萩産クエの酒蒸し
・丹波産栗の穴子モンブラン
・厚岸産大黒ししゃもの天ぷら
・いくらごはん
・静岡産生シラス
・モナカ入り自家製アイス
日本酒
・湊屋藤助(新潟)
・日高見(宮城)
・東一(佐賀)
・雨後の月(広島)
・鍋島(佐賀)
いきなりお寿司と少しびっくりしたが、脂ののった鯖を幾分緩め加減で酢締めして、甘みのシャリと合わせた一品。2品目の湯葉蒸しは京料理の定番の1つだが、九十九里産の蛤餡が優しくオブラートされていてとても上品な一皿である。
自家製カラスミは天草産のボラの卵巣を約1ヶ月塩漬け天日干ししたものだが、まだちょっと走りの段階。そのせいか、お酒のアテとしては少し物足りない感じ。続くいちじくの田楽は上から白味噌と練りごまで味付けされているのだが、これは絶品。甘みとトロみがうまく溶け合い、コース料理序盤のデザートもしくは箸休めと言ったところだろうか。
お造りの大トロはボストン沖で獲れた200kg級の大物。大間だろうがボストンだろうが、やはりマグロは大きいものが美味しい。つぶ貝は北海道霧多布産の大粒貝。それゆえに内臓部分は毒があって食べれないとか。鯛は鹿児島の天然ものでコリコリで歯ごたえがいい。で、私が一番喜んだのがわさび。静岡市有東木の極太わさびをすり下ろしたもので、その粘りと甘辛さは飲兵衛にはたまらない。旨いわさびはそれだけで酒が飲める! こうなると、酔いが少し回ってきた私らと寡黙そうだった大将との会話もリラックスし始める。(笑)
タラのしらこ餅のスッポンスープは見た目はどことなくお雑煮のように見えるが、コラーゲンたっぷりで、それに山形県庄内産の赤ネギの甘みが絶妙にマッチングしていて、なんか一足早いお正月気分にさせてくれる。越前セイコガニは2杯酢のジュレで味付けされているが、これは舌が蕩けるような至福的な美味しさ。
そして、のどぐろは長崎県対馬の紅瞳ブランドもので、フワッとした妙妙たる焼き方は旨味を凝縮していて、これまで食べたのどぐろの中でも文句なしに一番。添えられているフルーツほおずきは、相方の好物らしいのだが私は初めて。見た目はプチトマトだが、味は南国フルーツのような甘みがあり、これが中盤のデザートというか口直しという雰囲気だろうか。
さて、終盤戦である。w 雲丹の茄子乗せは群馬県産青ナスに北海道浜中産の極上雲丹。これなら食材さえあれば自分でも作れるなあ、なんて思いながら食べたが、すぐにそれが愚かであることを悟る。もう飲んでいてよくわからなかったが、料理人の小技は凄い。萩産のクエは程よく柔らかく、京料理風の出汁もエレガント。続いて出てきた穴子の食べ物は何かなと大将に聞くと「穴子のモンブラン」という答えが。それには思わず苦笑してしまったが、穴子の下には特大の丹波の蒸されたのか裏ごしされた栗が隠れているではないか。なるほどと思わされる一品だった。
大黒ししゃもは通常の2倍以上の大きさのもので、北海道厚岸の特産品とか。脂ののりが非常によく普通のししゃもより味に深みがある感じ。初めて食べたけど、ちょっとクセになりそうな苦味と渋味と甘味がある。いくらごはんも美味しかったが、それ以上に美味しかったのが生シラス。駿河湾でその日に獲れたもので、新鮮なプリプリ感は飲兵衛には堪らない。こういうシンプルなものほど日本酒にマッチしてしまう。そして、最後のモナカアイスは長野産の洋梨を使った自家製アイスに15年もののシェリー酒の味付けがされたものだった。
ということで、全部で味も生産地も色とりどりの15品。ボリュームもあり、飲兵衛への料理としてはこの上なし。恐悦至極な品々であった。ただし、お酒が飲めない人には申し訳ないが、この店をお勧めすることはあまりできない。また、ある程度料理や食材の知識がある人と訪れた方が、店主との会話も進むかと思う。その意味においては、ここは大人のというか通の人にお薦めの店である。
四谷 うえ村 (割烹・小料理 / 四谷三丁目駅、曙橋駅、四ツ谷駅)
夜総合点★★★★☆ 4.4
荒木町は江戸時代に景勝地と栄え、明治以降は花街として賑わった。それゆえに、街並は今でも昔の風情を色濃く残していて、どことなく神楽坂に似ている。私は正直、このあたりをよく知らない。しかし、荒木町は隠れた和食の名店が多いということは聞いていた。あとで知ったことなのだが、この辺りにこうした名店が出来始めのはこの5〜6年のことで、どうも神楽坂にお店を出したい人たちが、神楽坂の家賃があまりにも高いので、代わって神楽坂の雰囲気に似た荒木町に店を出すようになったらしい。
ご主人の植村友二朗さんは京都「和久傳」などで修業をして2010年に独立。お店はカウンター(6 or 7席)だけのいたってシンプルな作り。すべての料理をカウンター前で穏やで人の良さそうな植村さんが調理してくれることもあり、どことなくアットホームな感じ。また、彼をフォローするアシスタントのバイトくんも超優秀で気配りに余念がない。
さて、この日いただいた献立は下記の通り。
・淡路産鯖のあぶり寿司
・九十九里産蛤餡の湯葉蒸し
・自家製からすみ
・いちじくの田楽
・お造り(大トロ、つぶ貝、鯛)
・タラのしらこ餅のスッポンスープ
・越前産セイコ蟹
・対馬産のどぐろ
・雲丹の茄子乗せ
・萩産クエの酒蒸し
・丹波産栗の穴子モンブラン
・厚岸産大黒ししゃもの天ぷら
・いくらごはん
・静岡産生シラス
・モナカ入り自家製アイス
日本酒
・湊屋藤助(新潟)
・日高見(宮城)
・東一(佐賀)
・雨後の月(広島)
・鍋島(佐賀)
いきなりお寿司と少しびっくりしたが、脂ののった鯖を幾分緩め加減で酢締めして、甘みのシャリと合わせた一品。2品目の湯葉蒸しは京料理の定番の1つだが、九十九里産の蛤餡が優しくオブラートされていてとても上品な一皿である。
自家製カラスミは天草産のボラの卵巣を約1ヶ月塩漬け天日干ししたものだが、まだちょっと走りの段階。そのせいか、お酒のアテとしては少し物足りない感じ。続くいちじくの田楽は上から白味噌と練りごまで味付けされているのだが、これは絶品。甘みとトロみがうまく溶け合い、コース料理序盤のデザートもしくは箸休めと言ったところだろうか。
お造りの大トロはボストン沖で獲れた200kg級の大物。大間だろうがボストンだろうが、やはりマグロは大きいものが美味しい。つぶ貝は北海道霧多布産の大粒貝。それゆえに内臓部分は毒があって食べれないとか。鯛は鹿児島の天然ものでコリコリで歯ごたえがいい。で、私が一番喜んだのがわさび。静岡市有東木の極太わさびをすり下ろしたもので、その粘りと甘辛さは飲兵衛にはたまらない。旨いわさびはそれだけで酒が飲める! こうなると、酔いが少し回ってきた私らと寡黙そうだった大将との会話もリラックスし始める。(笑)
タラのしらこ餅のスッポンスープは見た目はどことなくお雑煮のように見えるが、コラーゲンたっぷりで、それに山形県庄内産の赤ネギの甘みが絶妙にマッチングしていて、なんか一足早いお正月気分にさせてくれる。越前セイコガニは2杯酢のジュレで味付けされているが、これは舌が蕩けるような至福的な美味しさ。
そして、のどぐろは長崎県対馬の紅瞳ブランドもので、フワッとした妙妙たる焼き方は旨味を凝縮していて、これまで食べたのどぐろの中でも文句なしに一番。添えられているフルーツほおずきは、相方の好物らしいのだが私は初めて。見た目はプチトマトだが、味は南国フルーツのような甘みがあり、これが中盤のデザートというか口直しという雰囲気だろうか。
さて、終盤戦である。w 雲丹の茄子乗せは群馬県産青ナスに北海道浜中産の極上雲丹。これなら食材さえあれば自分でも作れるなあ、なんて思いながら食べたが、すぐにそれが愚かであることを悟る。もう飲んでいてよくわからなかったが、料理人の小技は凄い。萩産のクエは程よく柔らかく、京料理風の出汁もエレガント。続いて出てきた穴子の食べ物は何かなと大将に聞くと「穴子のモンブラン」という答えが。それには思わず苦笑してしまったが、穴子の下には特大の丹波の蒸されたのか裏ごしされた栗が隠れているではないか。なるほどと思わされる一品だった。
大黒ししゃもは通常の2倍以上の大きさのもので、北海道厚岸の特産品とか。脂ののりが非常によく普通のししゃもより味に深みがある感じ。初めて食べたけど、ちょっとクセになりそうな苦味と渋味と甘味がある。いくらごはんも美味しかったが、それ以上に美味しかったのが生シラス。駿河湾でその日に獲れたもので、新鮮なプリプリ感は飲兵衛には堪らない。こういうシンプルなものほど日本酒にマッチしてしまう。そして、最後のモナカアイスは長野産の洋梨を使った自家製アイスに15年もののシェリー酒の味付けがされたものだった。
ということで、全部で味も生産地も色とりどりの15品。ボリュームもあり、飲兵衛への料理としてはこの上なし。恐悦至極な品々であった。ただし、お酒が飲めない人には申し訳ないが、この店をお勧めすることはあまりできない。また、ある程度料理や食材の知識がある人と訪れた方が、店主との会話も進むかと思う。その意味においては、ここは大人のというか通の人にお薦めの店である。
四谷 うえ村 (割烹・小料理 / 四谷三丁目駅、曙橋駅、四ツ谷駅)
夜総合点★★★★☆ 4.4
金曜日, 11月 20, 2015
絶対的な日本人ストッパーがいない
昨日の世界野球プレミアム12準決勝・日韓戦で、日本(侍ジャパン)は、大谷翔平が7回まで無失点の好投をしていたにもかかわらず、9回に4点を失い、韓国に逆転負けした
ではこの試合なぜ日本が負けたかを分析すると、まず第1に気まぐれ審判(主審)に翻弄されたことがある。審判のせいにしてはいけないことは重々承知だが、あの主審は最初から最後まで酷かった。前半はストライクゾーンがかなり広かったのに後半は狭くなったり、9回のデッドボールにしても疑惑だらけだと。審判としての資質は???だらけである。まあ、あんな審判が主審をするのだから、大会運営のレベルが低いという証でもあるが。
次に小久保采配の継投ミスだろう。どうして則本を9回も投げさせたのだろうか。9回は抑えの投手が何人もいるのだから、彼らに投げさせればいいはずなのに・・・。そして、それができなかった日本プロ野球そのものもが敗因の一つだろう。つまり、プロ野球各チームが抑えを外国人投手に頼っていて、絶対的な日本人ストッパーを育てていないということである。
つまりに、プロ野球は日本人ストッパーを育てていないというツケが負けという形で現れたのである。
ではこの試合なぜ日本が負けたかを分析すると、まず第1に気まぐれ審判(主審)に翻弄されたことがある。審判のせいにしてはいけないことは重々承知だが、あの主審は最初から最後まで酷かった。前半はストライクゾーンがかなり広かったのに後半は狭くなったり、9回のデッドボールにしても疑惑だらけだと。審判としての資質は???だらけである。まあ、あんな審判が主審をするのだから、大会運営のレベルが低いという証でもあるが。
次に小久保采配の継投ミスだろう。どうして則本を9回も投げさせたのだろうか。9回は抑えの投手が何人もいるのだから、彼らに投げさせればいいはずなのに・・・。そして、それができなかった日本プロ野球そのものもが敗因の一つだろう。つまり、プロ野球各チームが抑えを外国人投手に頼っていて、絶対的な日本人ストッパーを育てていないということである。
つまりに、プロ野球は日本人ストッパーを育てていないというツケが負けという形で現れたのである。
土曜日, 11月 14, 2015
おせち料理はこれに
毎年おせち料理をどうするかに悩む。そして、悩んでいるうちに、良いなあという思うものは予約が終了していて、結局は年末にスーパーかデパートで安いものを買って、新年を迎えている。しかし、今年は一念発起して、少し高くて美味しいものを食べようかと考えて、いろいろなサイトを見たり、デパートを歩いたりと“大研究”した。その結果、毎月フルーツを送ってもらっている山形県鶴岡市の清川屋のパンフにあったものを頼むことにした。
なぜこれにしたかといえば、まずおそらくほとんどの食材が地の魚・地の肉・地の野菜だと思え、冷凍物を使わないというのがいい。そして、作り立てのものを冷蔵便で届けてくれるという。限定各50箱ということなので、おそらく料亭の料理人たちがちゃんと作ってくれると思う。
それにしても、山形で作られたおせちが届くのである。その昔ならとてもじゃないが考えられなかった。
ということで、大晦日に届くご先祖の地のおせち料理を楽しみにしている。
なぜこれにしたかといえば、まずおそらくほとんどの食材が地の魚・地の肉・地の野菜だと思え、冷凍物を使わないというのがいい。そして、作り立てのものを冷蔵便で届けてくれるという。限定各50箱ということなので、おそらく料亭の料理人たちがちゃんと作ってくれると思う。
それにしても、山形で作られたおせちが届くのである。その昔ならとてもじゃないが考えられなかった。
ということで、大晦日に届くご先祖の地のおせち料理を楽しみにしている。
水曜日, 11月 11, 2015
シャンパンを飲めるようになってしまった
最近シャンパンが飲めるようになってしまった。これまでは最初の一杯は「とりあえずビール」派だったのだが・・・。
私はもともと白ワインが得意でない。今でも得意ではない。特にシャルドネ系の白ワインは酸味が強く、飲んだ後に食道が逆流するような胸やけな気分になる。軽めのソーヴィニヨン系にしても、妙にぶどうっぽい味で口に合わない。そういうこともあって、シャンパンやスパークリング・ワインはほとんど飲むことはなかった。
ところが、この1〜2年相方と食事するようになってから「フランス料理にはビールよりシャンパンの方が合うわよ」と言われて、彼女に合わせるようになってしまった・・・。まあ、ビールにしてもシャンパンにしても炭酸が入っている点では同じようなものだが、ヤバいです。(笑)
美味しいシャンパンは、開けた翌日でも美味しい白ワインとして飲めるらしいが、そういう体験をしたことはない。ワインにしてもシャンパンにしても、開けたらその日のうちに飲まないと。w
私はもともと白ワインが得意でない。今でも得意ではない。特にシャルドネ系の白ワインは酸味が強く、飲んだ後に食道が逆流するような胸やけな気分になる。軽めのソーヴィニヨン系にしても、妙にぶどうっぽい味で口に合わない。そういうこともあって、シャンパンやスパークリング・ワインはほとんど飲むことはなかった。
ところが、この1〜2年相方と食事するようになってから「フランス料理にはビールよりシャンパンの方が合うわよ」と言われて、彼女に合わせるようになってしまった・・・。まあ、ビールにしてもシャンパンにしても炭酸が入っている点では同じようなものだが、ヤバいです。(笑)
美味しいシャンパンは、開けた翌日でも美味しい白ワインとして飲めるらしいが、そういう体験をしたことはない。ワインにしてもシャンパンにしても、開けたらその日のうちに飲まないと。w
金曜日, 11月 06, 2015
美食日記「エスキス」(銀座)
いつもの相方の誕生日祝で銀座にあるフランス料理店「エスキス」を訪れる。お店は数寄屋橋ソニービルより銀座4丁目側へ1つ先に行った通り、三笠会館の真向かいにあるビル9階にある。「ESqUISSE(エスキス)」とは素描という意味で、シェフが料理を創るときに必ずイラストを描くから店名になったそうである。
店内は白を基調とした飾りっ気ない空間。語弊のある書き方かもしれないが銀座とは思えないほどカジュアルな造り。しかし、お店を支える料理人たちは凄腕揃いのようで、エクゼクティブ・シェフはハイアット・リージェンシー内にある「キュイジーヌ[s]ミッシェル・トロワグロ」のシェフとして腕をふるったリオネル・ベカさん。シェフは恵比寿「モナリザ」や大阪、台北のレストランで活躍した村島輝樹さん。そして、シェフパティエの成田一世さんは内外のロブション系の店でお菓子造りをした経歴を持つ。
さて、この日いただいたメニューは下記の通り。なおワインはその日の料理に合わせてセレクトされる5種類のワインをいただく”ヴァン・ド・ギュスタシオン“を頼む。
・フォアグラと絹さやの洋梨包み
・富士山麓で育った鱒
〜きゅうり、マッシュルーム、サワークリームと共に〜
・銀杏、長野県産姫リンゴで彩るオマール海老
〜パブリカのピューレを添えて〜
・瀬戸内海産真魚鰹
〜ういきょうのソースでさっぱりと青リンゴ、生海苔のチュイルで
・鳥取県産熟成肉を味噌の香りで
〜旬のお野菜をご一緒に〜
・柿のサフランジェリー
〜ぶどうのソルベでマールの香り〜
・五所川原産赤りんごと南のフルーツ
〜ドラゴンフルーツ、パッションフルーツで絵画風仕立てに〜
・ミルフィーユの誕生日ケーキ
〜いろいろなフルーツをのせて〜
・飲み物と小菓子(マカロン、ヌガー、カヌレなど)
はじめの一杯(乾杯)は木村硝子製のグラスでシャンパンのマルゲ。それに合わせて出てきた1品目はフォアグラが絹さやのちょっとした苦味と洋梨の甘さに溶け合い、軽やかな味わいになってた乙な一皿。出された皿も錫製で、これも乙である。
ここでパンとバターと塩が登場。バターはフロマージュブランと発酵バターをホイップしたもの。塩は小皿に"ESqUISSE"の"E"の文字で描かれて出される。塩はオーストラリア産で結晶は大きいがさほど塩っぱくなく控えめ。相方は「これにメープルシロップや果物のソースを添えればスイーツになりそう」と。バターナイフが木製というのは日本を愛するシェフの趣向だろうか。
2品目は富士山麓のくぬぎ養鱒場で育ったくぬぎ鱒(富士レインボー)を使った料理。鱒は軽くミディアムレア程度に焼いたもので、それをマッシュルームとブドウの泡ソース、クレソンのクリームソースなどをチョイスしながらいただく。柔らかい食材をに柔らかいソースという取り合わせで、ちょっと日本料理かと思うようなさっぱり感を味わう。
4品目。メインの魚料理は真魚鰹。マナガツオというと西京焼きを思い出してしまうが、こちらは軽くポワレしたものをういきょう(フェンネル?)のソースでいただく。上に乗った青リンゴの酸味、生海苔の甘味も程よく上品で、これまたどことなく和風テイスト。
5品目。メインの肉料理は熟成肉。熟成肉は鳥取県産の牛肉を長野県の味噌屋さんの蔵の一角を借りて2〜3週間熟成して作られたもの。おそらく低温調理されていると思うのだが、その柔らかさは尋常でない。エスキスのホームページよると、シェフはフランスでチーズの熟成庫で熟成させると神の域に達するほど素晴らしい熟成になることを勉強したので、チーズの熟成庫の代わりに味噌蔵で熟成させることを思いついたとのこと。大豆やチーズなどの香りが含まれたような肉で、これまで食べた熟成肉では文句なしに一番の美味しさだった。トレヴィアン!
あとはデザートなので左党の私は本来なら書くことを割愛するところだが、これが何もかも美味しく驚嘆の連続だった。1品目の柿のサフランジェリー。何層かに分かれているジェリーにレーズンなど果物が入っていて、デザートというより食前酒のツマミになりそうな感じだった。w
2品目は石塚硝子製(?)の大きな(そして重たそうな)ガラス皿に北の赤りんごと南のフルーツが現代絵画風にデコレーションかつ甘くコラボレーションしている。
3品目は誕生日ケーキ。電話でオーダーした時は「8センチぐらいのもの」という応答だったので、簡単なものが出てくるのかと思ったら、どう見ても10センチ以上はあろうかというミルフィーユのケーキ。パイ生地の厚さとカスタードクリームのボリュームに驚き。そして、そのしなやかな甘さとサクサク感は飲兵衛の私でも癖になりそうな美味しさ。その後に出てきた小菓子はマカロン、ヌガー、カヌレなども美味で言うことなし。
最後にお喋りな我々に丁寧に応対してくれたサービスマン(バレエダンサーのようなすらっとしたイケメンくん)に謝礼を言って、同じビルの地下にあるサロンバーの「サロン・ド・エスキス」(写真下)へ席を移した。
全体の感想としては、料理はフレンチなのだがクラシックなソースはほとんど使わず、日本料理を連想させるかのように食材の味を上手に引き出している。そして、デザートはどんな女性をも虜にするような味を持っていると思う。
なお美味しいパンはお店で午前9時半〜11時まで限定発売。また9月24日からは和光アネックスでも発売されている。相方は「絶対に買いに行く」とお気に入りだった。かくいう私もいくつも食べてしまった。w
エスキス
http://www.esquissetokyo.com/
エスキス (フレンチ / 銀座駅、有楽町駅、日比谷駅)
夜総合点★★★★☆ 4.8
店内は白を基調とした飾りっ気ない空間。語弊のある書き方かもしれないが銀座とは思えないほどカジュアルな造り。しかし、お店を支える料理人たちは凄腕揃いのようで、エクゼクティブ・シェフはハイアット・リージェンシー内にある「キュイジーヌ[s]ミッシェル・トロワグロ」のシェフとして腕をふるったリオネル・ベカさん。シェフは恵比寿「モナリザ」や大阪、台北のレストランで活躍した村島輝樹さん。そして、シェフパティエの成田一世さんは内外のロブション系の店でお菓子造りをした経歴を持つ。
さて、この日いただいたメニューは下記の通り。なおワインはその日の料理に合わせてセレクトされる5種類のワインをいただく”ヴァン・ド・ギュスタシオン“を頼む。
・フォアグラと絹さやの洋梨包み
・富士山麓で育った鱒
〜きゅうり、マッシュルーム、サワークリームと共に〜
・銀杏、長野県産姫リンゴで彩るオマール海老
〜パブリカのピューレを添えて〜
・瀬戸内海産真魚鰹
〜ういきょうのソースでさっぱりと青リンゴ、生海苔のチュイルで
・鳥取県産熟成肉を味噌の香りで
〜旬のお野菜をご一緒に〜
・柿のサフランジェリー
〜ぶどうのソルベでマールの香り〜
・五所川原産赤りんごと南のフルーツ
〜ドラゴンフルーツ、パッションフルーツで絵画風仕立てに〜
・ミルフィーユの誕生日ケーキ
〜いろいろなフルーツをのせて〜
・飲み物と小菓子(マカロン、ヌガー、カヌレなど)
はじめの一杯(乾杯)は木村硝子製のグラスでシャンパンのマルゲ。それに合わせて出てきた1品目はフォアグラが絹さやのちょっとした苦味と洋梨の甘さに溶け合い、軽やかな味わいになってた乙な一皿。出された皿も錫製で、これも乙である。
ここでパンとバターと塩が登場。バターはフロマージュブランと発酵バターをホイップしたもの。塩は小皿に"ESqUISSE"の"E"の文字で描かれて出される。塩はオーストラリア産で結晶は大きいがさほど塩っぱくなく控えめ。相方は「これにメープルシロップや果物のソースを添えればスイーツになりそう」と。バターナイフが木製というのは日本を愛するシェフの趣向だろうか。
2品目は富士山麓のくぬぎ養鱒場で育ったくぬぎ鱒(富士レインボー)を使った料理。鱒は軽くミディアムレア程度に焼いたもので、それをマッシュルームとブドウの泡ソース、クレソンのクリームソースなどをチョイスしながらいただく。柔らかい食材をに柔らかいソースという取り合わせで、ちょっと日本料理かと思うようなさっぱり感を味わう。
4品目。メインの魚料理は真魚鰹。マナガツオというと西京焼きを思い出してしまうが、こちらは軽くポワレしたものをういきょう(フェンネル?)のソースでいただく。上に乗った青リンゴの酸味、生海苔の甘味も程よく上品で、これまたどことなく和風テイスト。
5品目。メインの肉料理は熟成肉。熟成肉は鳥取県産の牛肉を長野県の味噌屋さんの蔵の一角を借りて2〜3週間熟成して作られたもの。おそらく低温調理されていると思うのだが、その柔らかさは尋常でない。エスキスのホームページよると、シェフはフランスでチーズの熟成庫で熟成させると神の域に達するほど素晴らしい熟成になることを勉強したので、チーズの熟成庫の代わりに味噌蔵で熟成させることを思いついたとのこと。大豆やチーズなどの香りが含まれたような肉で、これまで食べた熟成肉では文句なしに一番の美味しさだった。トレヴィアン!
あとはデザートなので左党の私は本来なら書くことを割愛するところだが、これが何もかも美味しく驚嘆の連続だった。1品目の柿のサフランジェリー。何層かに分かれているジェリーにレーズンなど果物が入っていて、デザートというより食前酒のツマミになりそうな感じだった。w
2品目は石塚硝子製(?)の大きな(そして重たそうな)ガラス皿に北の赤りんごと南のフルーツが現代絵画風にデコレーションかつ甘くコラボレーションしている。
3品目は誕生日ケーキ。電話でオーダーした時は「8センチぐらいのもの」という応答だったので、簡単なものが出てくるのかと思ったら、どう見ても10センチ以上はあろうかというミルフィーユのケーキ。パイ生地の厚さとカスタードクリームのボリュームに驚き。そして、そのしなやかな甘さとサクサク感は飲兵衛の私でも癖になりそうな美味しさ。その後に出てきた小菓子はマカロン、ヌガー、カヌレなども美味で言うことなし。
最後にお喋りな我々に丁寧に応対してくれたサービスマン(バレエダンサーのようなすらっとしたイケメンくん)に謝礼を言って、同じビルの地下にあるサロンバーの「サロン・ド・エスキス」(写真下)へ席を移した。
全体の感想としては、料理はフレンチなのだがクラシックなソースはほとんど使わず、日本料理を連想させるかのように食材の味を上手に引き出している。そして、デザートはどんな女性をも虜にするような味を持っていると思う。
なお美味しいパンはお店で午前9時半〜11時まで限定発売。また9月24日からは和光アネックスでも発売されている。相方は「絶対に買いに行く」とお気に入りだった。かくいう私もいくつも食べてしまった。w
エスキス
http://www.esquissetokyo.com/
エスキス (フレンチ / 銀座駅、有楽町駅、日比谷駅)
夜総合点★★★★☆ 4.8
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