震災から500日が経った。
今でも27万人の方が仮設住宅に住んでいる。被災した漁港のほとんどが以前のように稼働していない。500日経ってもこうした現実が愕然とある。復旧復興への道のりはまだまだ遠い。それゆえに、今後もいろいろな形で我々は支援をしていかなければならないと改めて思う。
ただ支援するにあたって一つだけ被災地へのお願いがある。それは住宅の高台移転である。確かに場所場所によって立地条件が異なり、住宅を高台に移転しずらいところがある。そのことは重々承知している。それゆえに、防潮堤を高くすることによって、これまでと同じ場所に家を建設を強いられる地域もある。また、ローンの問題などから今までの場所に家を建てる人もいる。
しかし、都会に住む多くの人たちは無責任かもしれないが、住宅の高台移転を願っている。津波はまたいつかやって来るかもしれない。そのときには漁港やそれに付随する施設はまた大きな被害を受けるだろう。しかし、住宅を高台に移転していれば、子供たちやお年寄りは津波の難から免れられる。また、漁港近くで働いている人たちも家族をさほど気にすることなく逃げることができるだろう。浅はかな考えかもしれないが、都会に住む人のほとんどはそう思っている。
それゆえに、復旧復興に際しては住宅の高台移転を切に願っている。そして、そのことが難しい地域があることを解っていてもなんとかしてほしいと思っている。誤解を生む書き方をするかもしれないが、住宅の高台移転を拒むようなところには支援をしたくないという気持ちにもなるし、国もそうした場所には補助金を出すべきでないと考えたりしてしまう。
復旧復興への道程はまだまだだ。そのためにできる限りのことをしなければならないと思っている。と同時にできる限りの住宅の高台移転を望んでいる。それが多くの都会人の願いではないだろうか。
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