そこで、私は下記の東京の水源である「貯水量情報」をずっと注視してきた。
https://www.waterworks.metro.tokyo.jp/suigen/suigen.html
8月19日(金曜日)時点での貯水量。
利根川水系55%、荒川水系と多摩川水系は共に68%。
8月23日(火曜日)貯水率。
利根川水系58%、荒川水系94%、多摩川水系71%。
8月29日(月曜日)貯水率。
利根川水系66%、荒川水系99%、多摩川水系72%。
確かに8月19日までは各地の水源は少ない状況であった。このためにテレビでは「東京の最大の水源池・八木沢ダムは貯水率は35%と低く、今後も節水を心がけてください」というニュースが流れていた。ところが、8月20日以降は台風や寒気による雷雨が多発したおかげで、水源池でも多くの雨が降り、荒川水系などは劇的な回復をした。
それでも、29日時点での八木沢ダムの貯水率は50%と低い。そこで、なんで八木沢ダムの貯水率が低いのかを調べてみると、自分なりの納得できる結論を得た。
八木沢ダムは利根川の最北端にあるダムで、貯水量は大きいダムなのに水が流れ込む流域面積は他のダムに比べると狭い。そして、ここは雨によって水を貯めるダムというより、雪解け水を貯めるダムなのである。つまり、八木沢ダムの貯水率が低い理由は今冬の降雪量が少なかったことによるところが大きいのである。それゆえに、八木沢ダムだけが他のダムに比べて貯水率が低いのである。
こう考えると、ニュースで流される「八木沢ダムの貯水量が少ないので」という言葉には説得力がない。また、八ッ場ダムなどの建設を進めるための理由付けとも考える。いずれにしろ、こうした事情を知っているマスコミ関係者はあまりいないだろう。それゆえに、今後は八木沢ダムだけで貯水量が少ないとか貯水率が低い、という言葉に騙されないようにしたい。
ただし、常に節水は心がけましょう。
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