月曜日, 8月 22, 2016

メダルラッシュという言葉に騙されないように

オリンピック狂騒曲がやっと終わった。台風のおかげで安倍晋三の恥ずかしい姿を見なくてよかったのが嬉しい限りである。

さて、この2週間マスコミは繰り返し「メダルラッシュ」という言葉を使っていた。ただ、それが本当なのかを検証してみたい。まずは、下記の競技種目数及び日本のメダル獲得数を見てもらいたい。

1964年 東京 20競技163種目
      金16 銀5 銅8 計29
1968年 メキシコ 18競技172種目
      金11 銀7 銅7 計25

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2012年 ロンドン 26競技302種目
      金7 銀14 銅17 計38
2016年 リオデジャネイロ 28競技306種目
      金12 銀8 銅21 計41

確かに昔に比べたらメダル数は増えた。しかしである。この50年余りで競技数は8増え、種目数は1.87倍も増えた。こう考えると日本のメダル数も最低で25×1.87=46〜47個にならなければならない。もちろん参加国が増えたし、各国の競技レベルが上がったのだから、リオでの41個という数字は立派なものであるが、やはりメダルラッシュという言葉には違和感がある。競技数も種目数も増えたのだからメダルが増えるのは当たり前なのである。

そして、問題は4年後の東京オリンピックである。競技数は今回の28から一挙に5つ増えて33競技になる。おそらく種目数は325前後になるとみられる。

つまり、2020年の東京オリンピックは1964年に比べて競技数で1.5倍に、種目数で約2倍になるのである。日本はすべての競技に無条件で参加をすることができるうえ地元開催なので、メダルを獲得するチャンスが増える。こうなると、メダルラッシュでなくメダルインフレになる可能性が大である。

昔のメダルにはもう少し価値があったよなあ・・・。

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