日本の新聞のいいところに、前日の首相の行動「首相動静」が書かれていることがある。これは世界的にはかなり珍しいことであり、新聞が持つ矜持の一つと言っても過言ではない。そんな「首相動静」を読んでいると、いかに現在の首相である安倍晋三がロクでもない資質の男であるかというのがよく分かる。
下記が先月(5月)の首相の「夜の動静」である。
31日(水) 官邸。
30日(火) 南麻布の日本料理店「有栖川清水」で葛西敬之JR東海名誉会長、古森重隆富士フイルムホールディングス会長らと会食。
29日(月) 赤坂の居酒屋「うまいぞお」で読売新聞東京本社の田中隆之編集局総務、前木理一郎政治部長らと会食。
28日(日) 私邸
27日(土) イタリア
26日(金) イタリア
25日(木) イタリア
24日(水) 赤坂の日本料理店「古母里」でテレビ朝日の早河洋会長、篠塚浩報道局長と会食。
23日(火) 銀座のステーキ店「銀座ひらやま」で自民党の高村正彦副総裁、二階俊博幹事長、河村建夫衆院議員らと会食。
22日(月) 公邸で坂元一哉大阪大大学院教授、細谷雄一慶大教授、国際政治学者の三浦瑠麗氏と会食。
21日(日) 麻布十番の日本料理店「幸村」で俳優の津川雅彦氏らと会食。
20日(土) 私邸
19日(金) アルゼンチンのマクリ大統領との夕食会。
18日(木) 銀座の日本料理店「新ばし金田中」で辻本憲三カプコン会長らと会食。
17日(水) ニュージーランドのイングリッシュ首相との夕食会。
16日(火) 公邸
15日(月) 日比谷の中国料理店「日比谷聘珍樓」で大久保好男日本テレビ社長、秋山光人日経映像社長らマスコミ関係者と会食。
14日(日) 私邸
13日(土) 私邸
12日(金) 六本木のANAインターコンチネンタルホテ内の宴会場「プロミネンス」で衆院自民党秘書会総会に出席。
11日(木) 東京・高輪のグランドプリンスホテル新高輪内の日本料理店「和食 清水」で長谷川栄一首相補佐官らと食事。
10日(水) 新幹線移動。私邸。
9日(火) 公邸
8日(月) 銀座の日本料理店「銀座ろくさん亭」で山本幸三地方創生担当相、林芳正元農林水産相らと会食。
7日(日) 私邸
6日(土) 富士河口湖町の中国料理店「異彩中国菜館 湖宮」で渋谷耕一リッキービジネスソリューション代表取締役、松崎勲森永商事社長、昭恵夫人らと食事。
5日(金) 別荘
4日(木) 別荘にて昭恵夫人、萩生田光一官房副長官、長谷川栄一首相補佐官、秘書官らとバーベキュー。
3日(水) 富士吉田市の中国料理店「蓮」着。長谷川栄一首相補佐官、秘書官らと食事。
2日(月) 新幹線移動。私邸。
1日(月) 宇田川町の焼き肉店「ゆうじ」で増岡聡一郎鉄鋼ビルディング専務、昭恵夫人と食事。
一国の首相であるから、昼は公務で忙しい。それゆえに、夕方には美味しいものを食べたいという気持ちもわからなくない。ところが、夕方以降のこの男の行動はあまりに偏っている。つまり、高級店で飯ばかり食っている(それもおそらく全てが官房機密費で)。そして、その相手がマスコミ関係者だったり、御用学者だったり、財界人であったり、芸能人であったりとこれまた妙に忙しい。
しかし、この首相、美味しい料理は食べるものの、映画・演劇・音楽といった芸術鑑賞には行かない。また、休日もゴルフをするぐらいで相撲・野球に行くなりのスポーツ観戦も皆無なのである。つまり、この男の頭にはグルメという人間の三大欲望(食欲・性欲・睡眠欲)の1つしかなく、芸術・スポーツといった心を育むという意識もしく意欲はないのである。漢字も読めない、英語も喋れない、ヤジを飛ばすだけのアホ首相と言われても仕方がないのである。