これまでに数多くの日本人選手が海を渡り、メジャーリーグに挑戦してきた。野茂英雄はフォークボールでバッタバッタと三振を取り、ストライキで低迷したメジャーリーグの人気回復の起爆剤となった。イチローは俊足好打で3000本安打を記録、そしてレーザービームに代表されるように強肩攻守で10年連続ゴールデングラブ賞を受賞して、殿堂入り確実な活躍をした。松井秀喜も名門ヤンキースというプレッシャーのかかるチームにいながらも、しぶといバッティングで打点を上げながら繋ぐ野球に専念して、ワールドシリーズ・チャンピオンではMVPに輝いた。
では、大谷翔平はどうであろうか。肘の手術もあったが4年目の昨年は投手としては9勝2敗、投球回数131.1で奪三振156。打者としては打率.257、本塁打46本、打点100、盗塁26、敬遠20、三塁打8という堂々たる記録を打ちたて満票で年間MVPに輝いた。ここまでの成績を残すと、愚かなマスコミのなかには「大谷翔平=野茂英雄+イチロー+松井秀喜」みたいな扱いをし始める。今やテレビ各局は連日大谷翔平の動向を放送している。イチローや松井秀喜はこんなに報道されなかった。異常である。
メジャーリーグファンとしてはメジャーリーグが取り上げられるのは嬉しいが、今のような大谷翔平一辺倒な報道は正直うんざりする。
と、こんなことを書いていたら、エンゼルスのマドン監督の解任が発表された。まあ、誰が監督になろうと、二刀流は今後も続くと思うが、いくら大谷本人が毎日を出場したいと言っても、やはり1週間〜10日に1日は休ませるべきだろう。そうでないと、怪我をするリスクは高くなるし、投球フォームを崩すことになる。その点は新しい監督に期待したい。
最後にもう一度。大谷翔平は野茂英雄+イチロー+松井秀喜ではない。野茂もイチローも松井も大きな怪我をしたことはない。大谷はすでに肘の手術を受けているので、今後もメジャーで長年に渡って活躍するためには休みは必要だ。
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