金曜日, 9月 16, 2022

規定投球回数を上回ることはとても大変なのだ(大谷翔平とアーロン・ジャッジのMVP争い その2)

メジャーリーグで大谷翔平が規定投球回数を上回るかどうかが話題になっている。なぜならば、この規定投球回数を上回ることがとても大変だからだ。

メジャーリーグの規定投球回数というのは162イニング。これは全試合と同じ回数であり、こんなことは絶対にありえないが、仮に1試合1イニングを毎試合投げたとすると、規定投球回数に到達する。しかし、先発投手というのはどのチームも5〜6人いて、中4日もしくは5日で投げることが通常で、1年間に先発するのは30試合前後になる。つまり、30試合に先発した場合でも、平均5.4(≒5回1/3)イニング投げなければ規定投球回数を達成することができない。

大谷はメジャーではアメリカン・リーグに所属しているが、昨日時点でア・リーグでは規定投球回数を上回っている投手は25人しかいない。ア・リーグは全15球団なので、1球団に1人もしくは2人しかいないことになる(3人いるチームもあるが)。エンジェルスでは大谷だけである。ちなみに日本では昨日時点で規定投球回数に達している投手はセ・リーグが7人、パ・リーグが9人しかない。

このように規定投球回数に達するかは投手としても難しい。大谷はその規定投球回数と規定打席を同時に達成しようとしている。こんな選手は過去にもちろんいない。もし達成すれば歴史的なことである。それゆえに、仮にアーロン・ジャッジが三冠王(打率、打点、本塁打)になったとしても、過去に三冠王を獲った選手はいるので、大谷の方がMVPにふさわしい。。。




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