土曜日, 6月 07, 2008

オシムのサッカーをもう一度見てみたい

昨年11月に脳梗塞で倒れたサッカーの元日本代表監督のイビチャ・オシムが、一昨日元気な姿を見せ、記者会見した。会見のなかで彼は「日本の選手はもっと走らなければいけない。走らなければ、いいサッカーはできない」「またベンチに座りたい。しかし、ベンチで死にたくはない」などと語り、現場復帰を考えていることを示唆した。

サッカーの日本代表監督は1992年にハンス・オフトが初の外国人監督と就任してから、下記のようにヨーロッパ人3人、日本人2人、ブラジル人2人と、ほぼ均等に起用されている。

1992年ー1993年 ハンス・オフト(オランダ)
1994年      パウロ・ロベルト・ファルカン(ブラジル)
1994年ー1997年 加茂 周(日本)
1997年ー1998年 岡田武史(日本)
1998年ー2002年 フィリップ・トルシエ(フランス)
2002年ー2006年 ジーコ(ブラジル)
2006年ー2007年 イビチャ・オシム(ボスニア・ヘルツェゴビナ)
2007年ー現在   岡田武史(日本)

私はサッカーに関しては門外漢なのであるが、素人目に見ても結果的に成功したと思える監督はいるとは思えない。ただ、戦術面戦略面を考えると、ヨーロッパ人の監督の方が日本人やブラジル人監督より上手くいっている気がする。確かにジーコはネームバリューからヨーロッパや南米の強豪チームと試合をするということで戦略面ではプラスだったが、中田英寿ひとりに頼り切った戦術面はお世辞にも知的だったのはいえない。

それに比べて、オフトは「ドーハの悲劇」でワールド・カップ進出を逃したが、日本サッカーの技術力を向上させた。また、トルシエは有名でないことからジーコのように強豪チームとの対戦は少なかったが、DFの攻撃参加やFKからの変わった攻撃など新しい戦術を披露して、日本サッカーに新鮮味を与えた。そして、オシムは「考えて走るサッカー」を提唱して、新しいサッカーを築こうとした。

こうしてみると、日本サッカーにはブラジル人や日本人よりもヨーロッパ人の方がフィットしているように思える。現在の岡田武史のあとは、できればヨーロッパ人の監督であってもらいたい。

話が大きくずれてしまった。

オシムが日本代表監督に復帰することはないとしても、日本サッカーへ刺激を与えるためにも、Jリーグの監督をやってもらいたい。病気のことを考えると、遠征での指揮が難しくなるので、首都圏にあるチーム(千葉、柏、浦和、東京、川崎、横浜)しかないだろう。個人的にはフロンターレ川崎か柏レイソルあたりが面白いと思うのだが・・・。

しかし、くれぐれも健康面を留意していただきたい。

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