ニューヨーク・ヤンキースが27回目のワールド・シリーズ制覇を成し遂げた。MVPを獲得した松井秀喜もこれで念願のチャンピオン・リングを手にする。
チャンピオン・リングというのはワールド・シリーズを制覇したチームだけが作ることが許されているリングのことをいう。このチャンピオン・リングがいつからメジャーリーグで始ったのかはよく知らないが、ヤンキースの往年の名選手ヨギ・ベラが10個ももっているそうだから、第2次世界大戦以前にはすでにあったと思われる。
さて、このチャンピオン・リングを最初に獲得したのは日本人選手は伊良部秀輝だ。彼は1998年、1999年にヤンキースに在籍していて、ワールド・シリーズに出場する機会はなかったものの、2年連続して手にすることができた。次に獲得したのは2005年のチャンピオンになったシカゴ・ホワイトソックスの井口資仁と高津臣吾だ。井口はワールド・シリーズにも出場して活躍したが、高津はその年の8月に解雇されていた。それでも、その年のチームに在籍していたことからもらうことができた。
その後も日本人選手は続々とチャンピオン・リングを手にしている。田口壮は2006年にセントルイス・カージナルスで、2008年にフィラデルフィア・フィリーズと2度も得ている。また、2007年にはボストン・レッドソックスで松坂大輔と岡島秀樹が獲得した。
そして、松井秀喜はヤンキース在籍7年目にしてついにチャンピオンリングに指を通すことができる。ただ、このチャンピオン・リングの授与式は、通常翌年のホームでの開幕戦の前に行われる。松井の契約は今年まで。まだ来年は何処でプレイするか解らない。
昨晩、通っているスポーツ・ジムの風呂でイチローの先輩にあたりメジャーリーグに詳しい人とそのことについて話した。シリーズMVPに輝いたことで、契約の内容はかなり複雑になるだろうが、松井はニューヨークで来年もプレイをしそうだと結論に達した。ただし、ヤンキース・スタジアムに広告を出している日本企業の料金は上がるかもしれないね、と顔を見合わせて風呂の中で笑った。
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