土曜日, 11月 14, 2009

マッサージのおばさんとヤマハ音楽教室

行きつけのマッサージ店の馴染みのおばさん(私とほぼ同年齢)が、薮から棒に「小松さんは子供の頃にピアノとかやっていたんですか」と聞いてきた。

「ええ、小学校5年生ぐらいまでやっていました」
「孫がピアノをやりたいと言い始めたんですよ」
「おいくつですか」
「4歳半」
「いいんじゃないですか。物心つく前からピアノ始める人は多いですよ。私もいつ始めたか全然覚えていません。おそらく幼稚園のときだったと思いますが」

と答える間に、おばさんの指や手や肘が容赦なしに、私の腰部を攻撃していく。半分ヒィ〜ヒィ〜呻きながら答えている。

「ピアノをやるといいことありますかねぇ」
「あると思いますよ。感性が広がるというか・・・、イテテテ〜〜〜」
「感性ですか。お転婆も直りますかねぇ」
「直ると思いますよ。姿勢とかよくなるし・・・、ウ、ウ、ウ〜〜〜」
「お友達とか減ったりしませんかねぇ」
「新たなお友達ができる・・・、ヒィ〜〜〜〜」
「ピアノって高いですよねぇ」
「電子ピアノだったら5万円ぐらいで・・・・、オモチャならばもっと・・・」
「そうですか。それならば私でも買ってあげられますね」
「はい。ただ、良い先生につかないと、長続きしませんので・・・・・」
「私のようにですか」(笑)
「ウ、ウ、ウギュ〜〜〜〜」
「解りました。ありがとうございます」
「なんかこういう話をしていると、私もまたピアノを弾きたくなってきますね」
「あらそうですか。目の前にヤマハ音楽教室がありますよ」

マッサージ台に伏せていた顔をあげてみると、ガラス窓の向こうには「ヤマハ音楽教室」「大人の音楽レッスン」という文字があるではないか。おばさんはヤマハ音楽教室の回し者なのかと思ってしまった。w

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