日本人ほどイカを食べるのが好きな人種はいない。なんとその消費量は世界の年間漁獲量の半分。つまり、世界の人口の50分の1しかない国が世界の半分のイカを食べてしまうのである。
そのなかでも、スルメイカがまたその半分を占めると言われる。スルメイカは日本列島を中心に極東アジアから北はアラスカ・カナダ西岸、南はベトナムまで生息しているといわれ、日本人にはもっとも馴染みのあるイカである。このほかにも、日本人はいろいろなイカを食べるが、このイカの名前は魚と同じように場所や季節によって名前が違ったりする。
まず、スルメイカだが、新緑の季節や少しこぶりのものを麦イカといったり、また夏イカといったりする場所が各地にあるそうだ。アオリイカはたくさんの名がある。外見がバショウの葉に似ることからバショウイカとよく呼ばれる。しかし、四国地方ではモイカ、九州地方ではミズイカ、沖縄ではシロイカ(シルイチャー)といった別名があるそうだ。
ケンサキイカも同様で、中国地方だはシロイカ、南関東地方ではアカイカと対照的な名前がある。ただし、築地ではシロイカと呼ばれる方が多いそうだ。コウイカも同じで、中国・四国地方ではハリイカ、関東地方ではスミイカもしくはマイカと呼ばれる。ただし、スルメイカのことをマイカと呼ぶところも全国各地にある。
このほかにもイカにはヤリイカ、ホタルイカなどたくさんの種類のイカがあるが、各地でいろいろな呼び名はあるようである。しかしながら、イカの数え方はほぼ全国共通のようで、生きているときは1匹2匹だが、水揚げされると1杯2杯、そして、干すと1枚2枚に変わる。
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