1月29日付の日刊スポーツが昨年大ヒットしたTBSドラマ『JIN-仁-』の映画化が決定した報道した。ところが、その後すぐにTBSはプロデューサー・石丸彰彦のコメントとして「『映画化』などの決定している事はまだない状況」と報道を否定するFAXをマスコミ各社に送付した。
昨年末もTBSの番組宣伝担当者は『『JIN-仁-』の映画化やスペシャル番組が関して強く否定した。「映画や続編があると週刊誌などであおられて本当に迷惑している。ドラマで完結。今言えるのは、今後の予定は全くないってこと」と述べていた。
TBSが映画化すると明言できない理由はいろいろ考えられる。まず第一に主要キャストの確保がまだできていないのではないだろうか。第二に、主演の大沢たかおが1月から映画『桜田門外ノ変』を撮影に入っていて、その完成・公開がまだなのでそれに対する配慮もあるだろう。第三に今年のNHK大河ドラマが「龍馬伝」ということで、NHKに対しての遠慮というか配慮からかもしれない。第四に原作者との著作権がクリアになっていないとかも考えられる。
また、TBSは今年12月に木村拓哉主演の映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』を公開予定している。ジャニーズ事務所との関係からして、この映画を絶対にヒットさせてはならないというお家事情もある。さらに視聴率低迷や広告収入の減少といった台所事情も関係していると思われる。こうしたことから、『JIN-仁-』の映画化発表をすんなり言えないのだろう。
しかしながら、私は映画化すると思う。TBSは今やテレビ事業より不動産や映画の収益でなりたっている会社である。昨年も『ROOKIES-卒業-』をヒットさせて大儲けしているので、こんな美味しい話はそうそうない。
ただし、『ROOKIES』に続いて、TBSはドラマでヒットしたものはすべて映画化していくと、テレビで続編を作って商売をするというテレビ局本来の姿を失っていってしまう。せめて、映画化するならば第2シリーズを放送してか、『のだめ』のようにスペシャル番組を作ってからにしてほしかった。
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