プロ野球の日本シリーズが終わった。パリーグ・ファンとしてはパリーグの千葉ロッテ・マリーンズが日本シリーズを勝ったことは嬉しい限りである。
それにしても、今回のクライマックス・シリーズから日本シリーズまでの一連の流れをみると、先日亡くなった大沢親分はこの結果に「あっぱれ!パリーグ、喝だ!セリーグ」と言ったに違いない。
パリーグがセリーグより強いということは、今年の交流戦で十二分に証明された。交流戦の結果はパリーグ81勝、セリーグ59勝(4引き分け)で、順位も1位から6位までをパリーグが独占したことは記憶に新しい。
それゆえに、日本一になったマリーンズには申し訳ないが、パリーグ2位の埼玉西武ライオンズが日本シリーズに出場していても、もちろんパリーグ優勝の福岡ソフトバング・ホークスが出ていても、日本シリーズはパリーグのチーグが優勝していただろう。
それではどうしてこんないパリーグとセリーグに力量の差がついてしまったのであろうか。それは以前よりも指摘しているが、セリーグは巨人・阪神という人気チームにおんぶにだっこ状態で、ぬるま湯のなかでプレイしてきたからである。そして、相変わらず狭い球場(東京ドーム、神宮球場、横浜スタジアム)で試合を行っていたり、飛ぶボールを使用していたツケが出てきたからでもある。
一方、パリーグはDH制があるために、投手は息を抜くことができなくなり、とにかく真っ向正面から打者を攻めていくようになった。そのおかげで投手はタフになり、北海道日本ハムのダルビッシュ、東北楽天のマー君、オリックスの金子、西武の岸、千葉ロッテの唐川とドンドン魅力的な投手が育っていった。それに比べて、セリーグで魅力的な投手といえが、中日のチェンと広島の前田健ぐらいで、他の投手を観る気になれない。同じことは打者にもいえて、パリーグではオリックスのTー岡田、千葉ロッテの大松など若い大砲が育っている。
とにかく今やパリーグとセリーグの野球のレベルは違う。私の母親はかなりの野球知識のある女性だが「セリーグの試合は緊張感がなくて観ていて全然面白くない」という。86歳の高齢者にこう言われるようではセリーグは危機感をもった方がいい。
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