水曜日, 4月 06, 2011

地震・津波・原発・風評被害

恐いことを例える諺というか代名詞といえば「地震・カミナリ・火事・オヤジ」が一般的だが、今回の東日本大震災で、新たに「地震・津波・原発・風評被害」という言葉が生まれるかもしれない。

恐さの順番からすれば「原発もしくは津波・地震・風評被害」だろうが、被害が起きた順からするとやはり「地震・津波・原発・風評被害」である。実際に被害にあっている福島県いわき市の鈴木英司副市長も、震災後に「地震、津波、原発、風評被害の四重苦。原発事故が終わらないと、地震と津波の対策に取り組めない」と述べている。

「地震・カミナリ・火事・オヤジ」という言葉の由来は諸説あるようで、「オヤジ」とは台風のこと指す「オオヤジマ」が変化したとも言われている。そして、こうした恐いものは時代と場所によっては違っていただろう。幕末の江戸では「黒船・火事・浪人・薩長」だったかもしれない。太平洋戦争中は「赤紙・空襲・火事・特高(特別高等警察)」だったかもしれない。

今回の大震災によって「地震・カミナリ・火事・オヤジ」という言葉が死語になるとは思わないが、「地震・津波・原発・風評被害」という言葉は世に残るかもしれない。いや、残すべきであろう。

0 件のコメント: