金曜日, 9月 27, 2013

新・国立競技場建設計画決定は疑問だらけ

昨日も書いたが私は新・国立競技場の建設計画を注視している。そして、それを調べていくうちにこの計画がいかに疑問が多いかということが徐々に解ってきた。

新・国立競技場の建設計画を決定したのは「国立競技場将来構想有識者会議」という機関。この会議は14人の委員で構成されているが、この顔ぶれがどうみてもおかしい。政界から森喜朗元首相、猪瀬直樹東京都知事、遠藤利明自民党衆議院議員など。スポーツ界からは竹田恒和日本オリンピック委員会会長、小倉純二サッカー協会名誉会長など。メンバーのなかで建築関係の専門家は安藤忠雄ただ一人。この安藤にしても東日本大震災復興構想会議の議長代理を務めるなど、どちらかといえば役所に都合のいい御用建築家だ。

こんな政府にご都合主義なメンバーが決定した作品なのであるから、最終候補作のなかでもっとも建設費と維持費がかかりそうで、なおかつ景観美観を損なうザハ・ハディドのデザインに決まったのだろう。こうした委員たちは東京を代表する立派な(派手な)モニュメントにしたいと言っているようだが、あんな建物を今の明治神宮外苑に建てたら、建築家の磯崎新が指摘した東京の5つの“粗大ゴミ”文化施設(東京芸術劇場、東京都庁、江戸東京博物館、東京都現代美術館、東京国際フォーラム)を上回る史上最悪の粗大ゴミになりかねない。

もっとシンプルかつ環境に優しい競技場にしてもらいたい。

新国立競技場
http://www.jpnsport.go.jp/newstadium/

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