金曜日, 6月 07, 2019

2,000万円など貯める必要はない

3日前に金融庁は「老後のために2,000万円貯めろ」とトンデモナイことを言い出した。これまでは金は貯めることなく消費に使えと言っていた安倍政権だったのに、人生は100年時代に突入したので年金だけでは生活できない。これからは毎月5万円の赤字が出るので、若いうちから2,000万円を作れ、というのである。
 
これはもう年金だけでは暮らせないから、あとは自分で補填しろ、と言っているのである。これが安倍晋三のいう「年金100年安心」である。
 
確かに年金だけで暮らせない。そんなことは多くの人が解っている。そのためにコツコツと貯金をしている人もいれば、株の配当を目当てにしている人もいる。またアパート経営をしている人もいる。しかしである。問題は貯金ができない国民が3割から4割いるということだ。
 
現在の日本の平均年収(手取り)は約400万円と言われている。もし、ここから毎月5万円を貯金すると年間60万円になる。こんな貯蓄をできる人がいるだろうか。60万円も差し引かれれば、使えるお金は340万円にしかならなくなる。銀行などの金融機関は儲かるかもしれないが、経済はデフレ状態になり、経済成長率というかあらゆる生産性は低迷してしまう。これでは国は成り立たなくなっていく。
 
もう、ふざけるなと、いうしかない。
  
では、なぜ金融庁が「2,000万円貯めろ」と言い出したかといえば、それは年金制度が破綻することを見据えているからだろう。長期的なゼロ金利のなかで、年金や日銀資金を株に投資しても利益を得られないと見通したからだろう。つまり、年金運用を失敗した、もしくはもう自信がありませんと宣言したようなものなのである。
 
まったく無責任極まりない安倍政権である。
 
そして、私はあえて言う。人生は100年時代なんて大嘘だと。確かに平均寿命がのびて男性は81歳、女性が87歳になった。しかしである。私は90歳以上の女性は何人も知っているが90歳以上の男性は一人も知らない。だから、男は無駄に2,000万円なんか貯めるより、その時その時に好きなようにお金を使う方がいい。その方が経済のためである。もちろん、妻のために2,000万円貯めると言うなら、それはそれでいいが・・・。

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