4連休のために検査数が少なかったこともあり、先週の陽性者数は先々週を下回った。ただ、陽性率は4.4%と若干上がった。感染状況は横ばいもしくは下げ止まり状態である。それゆえに、これで明後日からはGo to トラベルに東京都民も加えるという。
これまで(9月27日時点)の東京都の陽性者数は25,257。全国の陽性者数は81,784で、東京はほぼ全国の3割強に当たる。そして、東京に神奈川6744、埼玉4582、千葉3805を足すと40,388になり、陽性者のほぼ半数は首都圏(1都3県)になる。
もちろん、これはこれまで検査して解った陽性者数である。これ以外に潜在的な無症状の陽性者は5倍もしくは10倍以上いると言われている。そんな人がGo to トラベルを利用して旅行したらどうなるだろうか。結果は目に見えている。それゆえに、都民は近県だけにするとかにしないと、Go to トラベルでなくGo to トラブル、いやGo to インフェクト(感染)、Go to スプレッド(拡大)になってしまう。
以前も書いたがウイルスは風が運ぶものではない。人が運ぶものである。それゆえに、人が動けば感染が広がるのは世界の常識だ。今日、地方ではせっかく感染拡大が鎮静化しつつあるのに、ここで都民がGo to トラベルをやったら元の黙阿弥にならないだろうか。今は検査能力がどれだけできるかというのが経済への直結の道のはずである。やるべきことはGo to トラベルでなくGo to インスペクト(検査)と、秋冬に備えるための医療支援のはずだ。