金曜日, 9月 25, 2020

タンス預金を引き出す政策が必要だ

 一昨日、約7ヶ月半ぶりにサントリーホールへ行った。N響コンサートである。

座席は舞台前1階2列および舞台周りの2階1列にお客を入れず、あとは市松模様に1席交互に座るという形。これにカメラ席の空きも加わる。チケットは完売だったらしいが、本来は2000人入るところに700人ぐらいの観客ではなかっただろうか。

さて、今回のコンサートでとても気になったのが、中年女性客の多さであった。N響というと老人ホームと揶揄されるぐらいおじさん・おじいさんの観客が多く、女性客は全体の2〜3割ぐらいであった。ところが、昨日はとにかく女性客の多さが目につき、半数は女性だったような気がする。まあ基礎疾患を持つ高齢者はまだまだコンサート会場に来づらいだろうから、それは仕方がないにしても、一方でいつもは少しはいる音楽を勉強している感じの20代の姿はほとんどなかった。

う~ん、コロナによって客層が変わるのはある程度予測してはいたが、こうも顕著になると高齢者たちのお金は一体どこに消えていくのかを考えてしまう。集団免疫を行なっているスウエーデンでは、高齢者の消費が落ちたために経済が悪化したようだが、日本でもこのまま高齢者が外に出ない状況が続くと、経済が低迷するのではないだろうか。新しい政権は将来のためにと少子化対策に躍起だが、それとは別に現状打破をするために高齢者の財布を緩める政策を推進するべきではないだろうか。

例えば、60歳以上の都民には近県(神奈川、埼玉、千葉)での宿泊を優遇するとか、逆に近県者には都心の高級ホテルに半額で泊まれるようにするとか・・・。一方で、あまりにも高齢者対策に不満を持つ若者には、近場のコンビニなどで使えるクオカードを配るなどしてはどうだろうか。いずれにしろ、高齢者の経済活動を促進させないと、タンス預金が増えるばかりで、経済が成り立たなくなってくる。


0 件のコメント: