昨日は私の誕生日だった。生まれた年を隠すほど若くはないので、自分が生まれた1954年がどんな年だったのかをちょっとネットで調べてみた。
この年は政治的にはあまり大きな出来事がない年だった。しかし、船による大きな事故が2つもあった。まず3月1日に遠洋マグロ漁船第五福竜丸が、アメリカによる水爆実験によって発生した死の灰を浴びて、無線長だった久保山愛吉さんが半年後に急性放射能症で死亡した。核実験による戦後初の犠牲者である。そして、9月26日に台風15号によって青函連絡船の洞爺丸が沈没。死者・行方不明者合わせて1139人という大惨事になった。このことによって、台風15号は洞爺丸台風と命名されている。
船にとっては悪夢の年だったが、日本映画にとってこの年ほど数多くの名作が生まれたメモリアルな年はない。4月26日に日本映画不朽の名作、黒澤明監督の『七人の侍』が公開された。そして、11月3日には『ゴジラ』の第1作が公開された。しかし、この年のキネマ旬報ベスト1に輝いたのは木下恵介監督の『二十四の瞳』で、『七人の侍』は3位、『ゴジラ』はベスト20にも入らなかった。
この年を短時間で検索してみて、一番面白かったのが流行語である。この年は「軽」をつけた言葉が流行したらしく、「軽音楽」「軽犯罪」などといった言葉が巷を飛び交いっていたようだ。また、「ミーハー」よりランクが上と自惚れる人たちという意味で、「ソラ」は「ミファ」より上ということで「ソーラー族」なる言葉も流行っていたそうだ。これは全く知らなかった。今では完璧な死語だが、ちょっと面白いので今度「私はソーラー族」と書いてみようかと思う。(笑)
みなさんも、一度自分が生まれた年をネットで検索してみてはいかがだろうか。意外な発見があるかもしれませんよ。
なお、私が生まれた日の1954年5月29日にこれといった出来事はなかったようである。ただ、1年前の5月29日にニュージーランドのエドモンド・ヒラリーとシェルパ族のテンジン・ノルゲイが、世界で初めて世界最高峰のエベレストの登頂に成功している。
なお、5月29日は語呂合わせで「呉服の日」と「こんにゃくの日」になっている。
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