久しぶりに江戸小噺です。
「火事と喧嘩は江戸の華」とよく言われるが、その語源は「火事、喧嘩、伊勢屋、稲荷に犬の糞」に由来するらしい。
で、そのどこにでもあった伊勢屋の娘に縁談が一度に二つ舞い込んできた。
一人は醜男だが、大変なお金持ちの跡取り。もう一人は金はないが役者絵から抜け出したような色男。
母親はどちらにするか迷って、娘に話すと、娘は
「それなら、両家に嫁ぎましょう」
という。母親はあきれて、
「両家に嫁ぐとは、一体どういうこと?」
と尋ねると、娘は
「昼はお金持ちの家で食べたいものを食べ、夜は色男に抱かれたい」
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