木曜日, 3月 14, 2013

マッチを使えない子供たち


今の子供たちはマッチを使えるのだろうか。そもそもマッチという存在を知っているのだろうか。

昔は火事の原因のひとつが子供の火遊び、特にマッチ遊びだった。ところが、最近は家庭でマッチを使うことはほとんどなくなった。1970年代ごろまではガスに火をつけるのも、煙草に火をつけるのも、マッチだった。その後、チャッカマンや100円ライターが普及し、またガスレンジにしても石油ストーブにしても自動点火となり、マッチを使うことがなくなった。

今、マッチを使うとしたら、仏壇のロウソクに火をつけるときぐらいではないだろうか。そのことにしても、マッチを使う人はおそらく10人に1人ぐらいではないだろうか。となると、他にマッチを使う機会があるのだろうか。

こうしたことから、最近の子供はマッチを見たこともない子もいれば、使ったこともない子がいっぱいいる。それではマッチを使えないことは良いことなのか悪いのか・・・。

マッチ遊びをする子がいなくなったことはいいことである。しかし、マッチを擦る、つまり火を起こすということを知らないことは、唯一火を使える動物=人間としてどこか問題がないだろうか。マッチを使えないと、火の便利さ、恐さなどを知ることができないのではないだろうか。

あと何十年もすればマッチが存在しない時代になるかもしれない。ただ、そのことが良いのか悪いのか、どっちなのだろうか。私は良いとは思わないが・・・。

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