猪瀬直樹が安倍政権や石原慎太郎などの圧力に屈してやっと都知事を辞職した。
2012年の都知事選で猪瀬直樹は434万票も取って当選したが、そのとき支持をしたのは自民党、公明党、維新の会の3党である。なかでも政党として一番強力な組織的な援護をしたのは自民党ではなく公明党である。また、石原慎太郎が維新の会を橋下徹と共に結党したことによって、維新の会も猪瀬をバックアップしたことはいうまでもない。一方、自民党は石原慎太郎と仲違いや、猪瀬直樹がもともと全共闘だった経歴があることなどから、さほど積極的な協力はしなかった。
それでも、猪瀬が434万という都知事選至上最大の票を得たのは、都知事選と同時に衆議院選挙が行われ、国政の停滞、民主党の分裂に嫌気をさした有権者がマスコミの誘導にものって雪崩現象的に猪瀬に投票して、対抗馬であった宇都宮健児(日本共産党、社会民主党、日本未来の党が支持)や元神奈川県知事の松沢成文などに大差をつけて勝てたのである。
しかし、今回の徳州会問題で判明したように、猪瀬直樹だけでなく石原慎太郎も徳州会と深い関係があり、次の都知事選ではこうした汚れきった都政の流れを払拭しなければならない。
すでに来年2月に行われる都知事選の候補者がいろいろと取り沙汰されているが、そのなかでナンセンスな声は「今度の都知事はオリンピックのときにも都知事になるのだから、それに相応しい人を」という考えである。オリンピックが行われるのは2020年のことであり、それまでに最低でももう1回都知事選選挙は行われる。それゆえに、こんな声に絶対に惑わされてはならない。まずは、石原慎太郎→猪瀬直樹と続いた腐りきった体質を刷新してくれる人を都知事に選ばなければならない。そのためにも、同じ穴のムジナのような輩(ヤカラ)の立候補はご遠慮願いたい。
そして、誰がもっとも都知事にふさわしいかと考えていくと、その答えは吉永小百合に辿りつく。
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