水曜日, 3月 26, 2014

2014年プロ野球無責任順位予想

今週金曜日にプロ野球2014年シーズンが開幕する。それに先立ち恒例の無責任順位予想。それにしても、今年の順位予想ほど面白くないものは過去に例がないかもしれない。なぜななら、両リーグとも1チームだけ戦力が飛び抜けているからだ。

パシフィック・リーグ
  1位 福岡ソフトバンク
  2位 埼玉西武
  3位 東北楽天
  4位 千葉ロッテ
  5位 北海道日本ハム
  6位 オリックス

セントラル・リーグ
  1位 読売
  2位 広島
  3位 阪神
  4位 横浜DeNA
  5位 東京ヤクルト
  6位 中日

パリーグ。1位は大型補強をしてオープン戦も15勝2敗の福岡ソフトバンクで決まりだ。2番手はおかわりくん(中村)が戻ってきた埼玉西武。昨年のような不甲斐ない成績には終わらないだろう。3位は昨年優勝の東北楽天。ただし、マー君の抜けた穴は大きいので、投手陣に安定さが欠けるとBクラス転落の可能性もある。そんななかでAクラスを狙えるのは千葉ロッテと北海道日本ハムだが、オリックスはBクラスを抜け出す力はありそうにない。

セリーグ。今年も3年連続で読売がぶっちぎりで優勝だろう。2位は大竹が抜けたとはいえ、オープン戦で好成績の広島だろう。だが、打線が打率2割4分を切るようなことがあると、Aクラスすら難しいだろう。阪神は攻守とも安定しているが爆発力がない。Aクラスは間違いないと思うが、ただ守備陣が投手を引っ張ったりすると、これまたAクラスは危うい。ということで、横浜DeNA、東京ヤクルト、中日にもAクラスにつけいるチャンスは多いにある。

ということで、優勝はパリーグは福岡ソフトバンク、セリーグは読売で間違いない。競馬のオッズに例えるならばこの組み合わせはおそらく1.4倍ぐらいの低オッズだろう。w

月曜日, 3月 24, 2014

牡蠣を食す、復興を食す

先週、岩手県山田町の支援をしている方から牡蠣が届いた。

私がこの方を支援するきっかけはネット上でのちょっとしたことからだったが、震災から8ヶ月後に直接お会いすることもできた。その時の話では牡蠣の出荷には3年〜4年かかるということなので、牡蠣が届くのは来年(2015年)ぐらいかなあと思っていたのだが、今月上旬に彼から電話をもらい、牡蠣の成長が思った以上に早く(津波で海がきれいになり成長が早くなるという説がある)3月中に届けられるからということで先週届くようにお願いした。

届いた牡蠣はどれもこれも大きく新鮮でぷくぷくプリプリ。まずは自宅で生牡蠣、焼牡蠣、そしてオリーブオイル焼きにして食べ、続いて行きつけのレストランに持ち込んでクリーム煮にしてもらって食した。こんなに牡蠣を一度に食べたのはおそらく30年前に訪れた牡蠣で有名なニューオリンズ以来である。

牡蠣はどんな料理にしても美味しいのだが、今回だけはやはり特別で、食べていると牡蠣から復興の息吹きが感じられてならなかった。一緒に食した友人も「こんな美味しいものを育てる海ってやっぱりすごいですね」と言ったり、もちこんだレストランのシェフも「こんな素晴らしいものなら来年頼もうかな」と言ってくれたり、誰もが牡蠣の凄さというか復興へ努力する人たちの凄さを感じいっていた。
来月には石巻の支援しているかき小屋からもまた牡蠣が届く予定になっている。今度はシェフが燻製にしようと言っている。(^_^)

木曜日, 3月 20, 2014

美食日記「マノワ」(広尾)for 卒寿祝い

母親の誕生日は2月21日だが、そのころは例年まだ寒い日が続くため誕生祝いの食事会はだいたいいつも3月に行っている。ところが、今年はその3月も寒い日が続き、卒寿祝いは先週になってしまった・・・。

さて、今回は広尾1丁目にある隠れ家的フランス料理店「マノワ」を予約した。マノワ Manoirとは「館」もしくは「家」という意味で、オーナーは「そこで肩肘張らずに、リラックスした時を過ごしていただきたい」という想いから名付けられたそうだ。ちなみに、お店はテーブル席が12、カウンター席が4と小ぢんまりしていて、カウンター席の前はオープンキッチンになっている。

オーナーソムリエの中村豪さんはフランスで勉強後、都内のいくつかのフレンチの名店で活躍。2011年11月に「マノワ」をオープンさせた。彼はハンターでもあり狩猟期間には狩りに出かけ、自ら射止めたジビエや見定めたジビエを料理に提供している。一方、シェフの武藤聖郷さんは神戸の北野ホテルで6年修行をした後、日本橋のメルヴェイユで腕を磨き、昨年から「マノワ」のシェフに就任。まだ20代の気鋭の料理人だ。

この日いただいたコース・メニュー「ムニュー・ヴェレーゾン」は下記の通り。

・3種のマノワのアミューズ
・帆立のミ・キュイ 菜園をイメージした
・フォアグラと今金男爵のたいやき(写真左)
・カリフラワーのポタージュ、トリュフの香り(写真中)
・本日のお魚料理 すずきのポワレ
・本日のお肉料理(ジビエもしくは黒毛和牛をチョイス)
   鹿児島県出水市の青首鴨のロースト
   スコットランド産ベキャス(やましぎ)のロースト
   岩手県産熟成和牛リブロースのロースト
・みかんのパルフェ
・砂糖の筒で閉じ込めた薔薇の香り、薔薇のソルベと共に
・食後のお飲物

料理はどれもこれも美味しい。少し荒削り感がしなくもないが、どのお皿もとてもアグレッシブで口というか舌にお店の意気込みが伝わってくる。と同時に遊び心にも満ちている。「フォアグラと今金男爵のたいやき」は男爵いもでできた鯛焼きの皮がフォアグラを食べているという一品。まさかフランス料理に鯛焼きが出てくるとは。(笑)でも、この薄皮とフォアグラがマッチするのにびっくり。観て楽しく、食べて楽しい一品である。

次に登場した「カリフラワーのポタージュ、トリュフの香り」はガラスの皿に廻りにシュー生地にしたトリュフやスライスしたトリュフをおいて、目前で暖かいカリフラワーのボタージュを注いでもらい、あとは自分で混ぜ合わせて食べるという料理。これまた観て楽しく、食べて楽しい一品。そして、めちゃくちゃに美味しい。

メインのお肉料理は上記の3点をシェアしながら食べたのだが、どれもこれも美味。青首鴨のローストはジビエ特有の引き締まった血の感触の肉という感じでジビエ好きにはたまらない。またジビエの王様とも言われるベキャスも筋肉質な感触だが、味そのものはさほど濃厚ではなくあっさりしてやはり美味。そして、熟成和牛も肉の旨味がぎゅっと凝縮された感じで言うことなしであった。

ここはジビエ好きもしくは遊び心のあるフランス料理が好きな方には超おすすめだ。ということで、ジビエ好きの私はシーズンが始まったらぜひとも再訪したい。今回は卒寿祝いということでテーブル席での食事だったが、次はカウンター席でキッチンを見ながら食事を楽しみたい。それにしても、卒寿の人はなんでもペロペロと食べてしっかり完食。お祝いにいただいたプレートにもご満悦のようであった。

マノワ
http://manoir-restaurant.jp/


月曜日, 3月 10, 2014

東京大空襲は必要だったのだろうか

3月10日は東京大空襲の日だった。69年前のこの日、東京の下町に無数の爆弾や焼夷弾が投下され10万人以上(名簿上では8万数千人)の方が亡くなった。

私は以前から疑問に思っているのが、アメリカはどうして日本に対して戦争を止めさせるために、東京大空襲や原爆投下など市民に対する大量殺戮行為を行ったかということである。当時の日本を知っている人(外国人を含めて)ならば、日本の主要な交通手段が車ではなく鉄道であったことは周知の事実である。それゆえに、日本の鉄道網をズタズタにすれば、市民生活から物資輸送にいたるまで大打撃を与えることになったはずである。

例えば、全国の機関区を重点爆撃して、機関車を破壊するなり、また動力である石炭出荷駅、主要な鉄道橋を落とせば、日本の大動脈は完全に停止したはずであった。それなのに、米軍は鉄道に対する機銃掃射はすれど、鉄道網を標的した爆撃を行っていない。また幹線道路にしても主要な橋を落としていない。なぜなのだろうか。

その答えはおそらく米軍が占領後の移動手段を考えてのためということからであろう。ただ、それだけの理由からであろうか。やはり、大量殺戮という手段によって心理的な圧力をかけたかったのではないだろうか。このような大空襲はドイツでも行われていて、連合軍の勝利がすでに決定的であったにもかかわらず、1945年2月13〜14日にドレスデンが大空襲を受けた。その結果、5万人とも15万人とも言われる死者(難民が多かったために人数の把握ができない)がでた。このように、一度戦争が始まるとどんな状況下であろうと、どんな形であろうと大量殺戮は行われるのである。それは米軍だけに限ったことではない。

ちなみに3月10日は陸軍記念日であり、米軍はそれも承知の上で東京大空襲を行ったと思われる。

火曜日, 3月 04, 2014

新作落語の名人たち

一昨々日(3月1日)渋谷区文化総合センター大和田で開かれた毎日新聞落語会「渋谷に福来る」円丈ゲノムvol.3を聞いてきた。出演者と演目は下記の通り。新作落語の名人3人が登場ということもありチケットは完売。

おしゃべり 喬太郎、昇太 + 円丈
柳家喬太郎 『純情日記 横浜編』
春風亭昇太 『空に願いを』
 〜 仲入り 〜
三遊亭円丈 『夢一夜』

開演前に残念なことに前方客席でトラブル。何があったか知らないが客席で大声を上げるのは酔狂というか野暮というもの。こうしたことはライブ会場でたまにあるが、そのほとんどは自己主張というか我が強いオタク系と年配の客の間に起きるみたいだ。嘆かわしい限りである。世間の殺伐とした風潮がこんなところにも来ているかと思うのは少し考え過ぎだろうか。こんなこともあってか冒頭の「おしゃべり」で昇太師匠と喬太郎師匠は何気に「けんかはダメよ」とうまく言聞かせる。これには場内拍手喝采。

さて、今回の出演者は新作落語の名手たち。学生落語験者である昇太と喬太郎は円丈師匠の新作を聞かなかったら、落語を続けなかったと円丈を持ち上げる。しかし、2人は師匠に弟子入りすることなく昇太は春風亭柳昇師匠に、喬太郎は柳家さん喬師匠に弟子入りする。そして、共に古典落語をみっちり勉強した上で新作落語の道を歩み始める。円丈にしても師匠は三遊亭円生であるから、新作落語の名人たちの基礎はやはり古典にありなのであろう。

トップバッターは喬太郎。地元横浜を題材にした80年代の話。八つぁん熊さん的な掛け合いや、道中巡りを入れるなど古典落語を現代風にアレンジしていて、しっかりと聞かせる。特に道中巡りに出てくる横浜の地名は個人的にも親しみがあり楽しい。また恋物語の表現も80年代の胸キュンドラマのようで、これまた懐かしくもあり楽しかった。

春風亭昇太の『空に願いを』は雨乞いの話なのだが、冒頭のおしゃべりで昇太が学生時代に作った『二号館食堂の戦い』という話を喬太郎にふられて、なぜか上機嫌。それゆえにマクラでもその二号館食堂にまつわる話を思い出すかのように噺しながら本題の『空に願いを』に入る。これは雨乞いを司っていた雨宮家の末裔の小学生とおじいちゃんの物語なのだが、その構成というか話の絡みあいが奇天烈でおかしい。これまで聞いた昇太の話のなかでは一番面白かった。

仲入り後に円丈が登場。こちらは2人の若手(といっても共に50代)に比べてキレや勢いが衰えていたのが少々残念。ただ、今後も新作落語の雄として頑張ってもらいたい。