三遊亭わん丈 「孝行糖」
翁屋社中 (大神楽)
三遊亭円歌 「お父さんのハンディ」
春風亭柳朝 「平林」
ホンキートンク (漫才)
鈴々舎馬風 (漫談)
柳亭小燕枝 「湯屋番」
柳亭市馬 「目黒のさんま」
江戸家子猫 (ものまね)
柳家さん喬 「締め込み」
〜 仲入り 〜
真打昇進口上
立花家橘之助 (浮世節)
入船亭扇橋 「高砂や」
春風亭一朝 「雑俳」
柳家喬太郎 「ウルトラのつる」
林家正楽 (紙切り)
春風亭一蔵 「寝床」
会場入口横に物販コーナーが設けられていた。これが賑やかというか騒々しい。春風亭一朝門下の落語家たちが必死になってTシャツ、キーホルダー、チケットなどを売っている。そして、仲入りの時には春風亭一之輔まで登場して完全に押し売り状態。(笑)私は何も買わなかったが、お客さんが100人ぐらいだったにもかかわらずTシャツが25枚も売れたとのこと。一之輔販売員の努力が報われたようだ。
真打口上は客席向かって左側の下手側から司会の喬太郎、落語協会常任理事のさん喬、本日の主役・一蔵、師匠の一朝、最高顧問の馬風、落語協会会長の柳亭市馬という豪華な顔ぶれ。それぞれの口上は一蔵への門出を祝う言葉と落語家お得意の内輪揉めを絡めながらにぎにぎしく進められ、最後は市馬会長の音頭取りのもと盛大に三本締めが行われる。
トリの新真打・春風亭一蔵は本当に堂々とした落語家になった。私が初めて一蔵を聞いたのは2016年2月のチェロキー寄席だったが、その時は身体がやたらデカく、芸も勢いはあるものの荒削りでまだ海のものとも山のものともつかない状態だった。あれから約6年半。身体は引き締まりもはや単に豪放磊落だけではなく、噺を膨らませる技術もしっかり身につけ、自分の落語スタイルを確立しつつある。近い将来(2〜3年)寄席(定席)でトリを務めるに違いない。