第1位 のだめカンタービレ(フジ)
第2位 純情きらり(NHK)
第3位 14才の母(日テレ)
第4位 セーラー服と機関銃(TBS)
第5位 マチベン(NHK)
第6位 ダンドリ(フジ)
第7位 結婚できない男(関テレ)
第8位 Dr.コトー診療所2006(フジ)
第9位 僕の歩く道(関テレ)
第10位 次郎長背負い富士(NHK)
2006年は久しぶりにドラマにハマッた年でした。この何年かはベスト10を選ぶほど秀れた作品はなくベスト5を選ぶことすら難しい年すらあった。そのことを考えれば、昨年はテレビドラマ豊作年ではなかっただろうか。そして、なにより良かったことは、モデル上がりの綺麗なお姉さんカッコいい大兄さんや、大手芸能プロ所属タレントのゴリオシ的な主役ばかりのキャスティング優先主義の風潮が一新され、企画主体の製作が大事にされたことだった。ただ、ヒットした作品の多くがマンガや小説の原作ものもしくはリメイクものが多く、オリジナル脚本の作品が少なかったことは少々残念でした。
主演男優賞 玉木宏(のだめカンタービレ)
主演女優賞 長澤まさみ(セーラー服と機関銃)
助演男優賞 小出恵介(のだめカンタービレ)
助演女優賞 戸田恵子(純情きらり)
新人男優賞 福士誠治(純情きらり)
新人女優賞 志田未来(14才の母)
脚本賞 井上由美子(マチベン、14才の母)
演出賞 武内英樹(のだめカンタービレ)
音楽賞 服部隆之(のだめカンタービレ)
主演男優賞は文句なしに千秋先輩を好演した玉木宏。彼は昨年『氷壁』『功名が辻』『トップキャスター』と硬軟とりまぜた作品に出演、そして『のだめカンタービレ』で役者開眼した。今後のさらなる飛躍を期待したい。主演女優賞はかなり迷いました。宮崎あおい(純情きらり)、上野樹里(のだめカンタービレ)志田未来(14才の母)と候補はいっぱいいて甲乙つけがたかった。彼女たちはいずれもモデル上がりの女優でなく、しっかりとした演技力を身につけている。そんななかで、セーラー服と胸の大きさで長澤まさみにしました。(笑)
助演男優賞とか助演女優賞というのは候補がいくらでもいるので、これは選者の好みというしかない。戸田恵子は『純情きらり』で室井滋との丁々発止の演技が堂に入っていた。小出恵介は『のだめカンタービレ』でオカマの奥山真澄役を原作の存在以上に大きく膨らませていて驚かされた。新人賞はふたりとも新人というのには失礼かもしれないが、男優賞は『純情きらり』で“達彦さんブーム”を作った福士誠治、女優賞は『14才の母』で熱演した志田未来とした。
スタッフ関係では、脚本賞は『マチベン』『14才の母』と2本の傑出したオリジナル脚本を書いた井上由美子以外誰も考えられない。井上由美子は今もっとも筆がしっかりしている脚本家のひとりで、向田邦子賞の最有力候補だと思います。演出賞はマンガ原作を見事にドラマ化させた武内英樹、音楽はクラシック音楽の素晴らしさを伝えた服部隆之と共に『のだめカンタービレ』組に進呈したい。
(以上敬称略)
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