暑い季節にはほとんど行かないが、私はラーメン屋に飾ってある色紙が嫌いである。それこそ、言葉は悪いが「ウザイ!」のである。
いわゆる芸能人の色紙はラーメン屋に限らず、そば屋やうどん屋でも目にする。しかし、私にはあの色紙がみんな目障りでならない。壁一面に貼ってあるような店などに入ったりすると、二度と行きたくならないばかりか、その場でラーメンがマズイという気分になってしまう。
いつ頃からラーメン屋の色紙が始まったのか知らないが、当初はテレビ局や劇場や稽古場近くなどに、芸能人がお世話になっている証しという感じで色紙を書いていた。ところが、こうした風習がテレビで紹介されると、あっという間に「ラーメン屋の色紙」は全国に広まってしまった。
今では芸能人とおぼしき人がくると、食後に店主が色紙とマジックをもってきて、書いてもらうようである。まあ、頼まれればなかなかイヤとは言えないので、芸能人は仕方なしに書かざるをえない。しかし、知人の芸能人などは「「仕事などで訪れてお礼としてサインをするのはいいけど、プライベートで食べに行ってサインしてくれと言われると、その店には二度と行きたくなるね」という。
ラーメン屋にとって、芸能人の色紙をいっぱい飾ってあることが宣伝になると思っているようであるが、私には脂まみれなって飾られている色紙は汚くしか見えない。あれでは書いてくれた人にも失礼である。
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