木曜日, 9月 18, 2008

日本人があまり行かない観光地 パールハーバー

パールハーバーとはもちろんハワイの真珠湾のことである。昨今は原油高によって燃油サーチャージが高騰、加えてハワイがインフレに陥り、ハワイを訪れる観光客が少なくなっている。それでも、日本からは年間約180万人の観光客を訪れるという。しかし、そのなかでいったいどれほどの人がパールハーバーを訪れるであろうか。おそらく2〜3万人もいないのではないだろうか。

パールハーバーはホノルルの西約10kmの位置にあり、ワイキキのホテル街からも簡単に行くことできる。ここには今でもアメリカ海軍太平洋艦隊の司令部があり、アメリカの重要な戦略基地として機能している。そして、このパールハーバーには日本軍の真珠湾攻撃で撃沈された戦艦アリゾナとユタの2隻が、今でも沈んだまま残されている。その沈んだ戦艦アリゾナの上には博物館が建てられていて、そこには日本軍との戦闘で亡くなった1,177人の名が刻まれた慰霊碑がある。

私がここを訪れたのは今から30年以上前のことだが、海軍の士官によって行われるツアーに乗っていた日本人は私ひとりだけで、ツアー客から私は少し希有の目で見られた。しかし、しばらくして「私の父も伯父も太平洋戦戦争を戦い、伯父は沖縄で亡くなった」と言うと、太平洋戦線に従軍したという年配の人が、私に向かって最敬礼をして「彼らはヒーローだよ」と言ってくれた。

先日、G8の下院議長会議というのが広島で行われて、アメリカのナンシー・ペロシ下院議長がアメリカの下院議長として、初めて原爆慰霊碑に献花した。その後、原爆資料館を訪れて、いろいろな質問をして涙ぐんでいた。そんなニュース映像を見た人も多いのではないだろうか。

日本の政府もしくは議会高官がパールハーバーを訪れたことがあるのかどうか知らない。そんなことよりは、日本人観光客はパールハーバーを積極的に訪れるべきであろう。

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