月曜日, 6月 07, 2010

鞍馬から貴船までの山道(6月3日)

出町柳から叡山電車鞍馬線に乗ること30分。鞍馬駅(標高250m)は鞍馬山の麓というよりも、すでに懐にあり、辺りは杉林に囲まれ、ひんやりとした風が 心地良い。駅を出た由岐神社前の参道には煮物屋さん、お土産屋さん、食べ物屋さんなどが並ぶ。

由岐神社は鞍馬一帯の氏神さまであり、毎年10月22日に行われる火祭は勇猛果敢な祭りとして知られ、数多くの観光客で賑わう。まずその由岐神社に参拝する。そして、ここから貴船への道は、普通ならば「九十九折」と言われる厳しい山道を登って鞍馬寺金堂へと行くのだが、私はいったん駅近くにある仁王門まで戻り、そこからケーブルカー(100円)に乗って多宝塔へ向かう。

ケーブルカーには1〜2分しか乗っていないが、かなりの急斜面でおそらく徒歩15分〜20分のエネルギー負担を節約(?)できたのではないだろうか。そのケーブルカーから鞍馬寺金堂までは比較的なだらかな道。しかし、この後の道はこれまでの参道とは違い険しい。

途中には木の根がむき出しになっている「木の根道」など難所もあり、年配の方が歩くのはなかなか難しい。また、脇道に入ると熊や猪の出没に注意なんて掲示もあり、鞍馬山は天狗どころか熊、猪、鹿などが住む自然の山であることがよく解る。

奥の院魔王殿(写真上)は650万年前に人類を救うため金星から降り立ったとされる魔王尊を祀っているそうである。ここまで来ると後は貴船までの約15分ほどの下り坂だが、その道も結構きつい。

叡山電鉄が出している「鞍馬・貴船イラストマップ」の散策コース例には、鞍馬駅→500m徒歩10分→由岐神社→600m徒歩15分→鞍馬寺金堂→900m徒歩18分→奥の院魔王殿→550m徒歩15分→貴船神社→2000m徒歩30分(またはバス)→貴船口駅、となっている。

しかしながら、そのアップダウンの凄さから健脚の人でもこの時間で歩くのはなかなか難しいのではないだろうか。もし行かれるならば、足をくじいたりすると大変なので、しっかりしたウォーキング・シューズで行くようにしよう。また、雨が降ったあとなど足場が悪いときは人によっては無理をしない方がいいかもしれない。

このルート、自然散策の好きな欧米人観光客に人気があり、ガイドブックにもしっかりと掲載されていた。

京阪電鉄のイラストマップ
http://www.keihan.co.jp/traffic/otoku/kibune_10/map.html

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