今回の京都旅行は実は飛行機を使って羽田と伊丹を往復した。理由はマイレージの有効期限が迫っていたのでそれを利用しただけである。
そのためかというわけではないが、予約は早めにして行きも帰りも窓際の席を確保して、空の旅を楽しんだのだが、愕然としたのは眼下に見える日本列島の休耕田の多さである。以前、冬に福岡へ行くときに富士山の麓に雪でくっきり白く浮き上がるゴルフ場の多さにも驚嘆したが、今回の休耕田の多さは日本の自給率の低さを象徴しているかのようで愕然とせざるを得なかった。
午後4時に伊丹空港を飛び立った飛行機はいったん大阪湾近くまで出て左旋回する。眼下には大阪城から生駒山までの大阪平野が見渡せる。この大阪平野にはほとんど緑がない。住宅だらけである。大きな公園や緑地がないのである。これにも少し驚きを覚える。
生駒山を過ぎると、奈良から三重にかけて深い森林というか紀伊山地の上を飛んでいき、その後鳥羽上空から伊勢湾に入る。答志島や三島由紀夫の小説『潮騒』の舞台となった神島が見え、そこから愛知県の渥美半島上空になる。
ここで愕然としたのである。渥美半島は愛知県でも最大規模の農業地帯で、ここでは米だけでなく多くの野菜や果物が穫れる。上空から見ると、田んぼには緑が映え、西日をうけているビニールハウスは銀色っぽく輝いている。ところが、茶色だらけの土地がかなり見える。畑もあるだろうがかなりの休耕田があると思われる。
現在の日本の休耕田の広さは埼玉県の面積ほどある、と言われて「嘘だろう〜」と思ってしまったが、この上空からの光景を見ると、それは「本当なのだなぁ」と納得をせざるをえなかった。東海道新幹線に乗っていても休耕田の多さにちょっと吃驚するが、日本の自給率低下を阻止するためにも、新政権はぜひとも休耕田の活用を考えてもらいたい。
休耕田を活用してほしい
http://k21komatsu.blogspot.com/2009/07/blog-post_05.html
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