日曜日, 7月 05, 2009

休耕田を活用してほしい

新幹線に乗って外を眺めていると、いつも休耕田の多さに驚く。今回も京都までの車窓、外を見ていると、改めて休耕田の多さに呆れてしまった。

東海道新幹線はいわゆる米どころを走る電車ではない。それでも、浜松から豊橋にかけて、名古屋から関ヶ原にかけて、米原から大津にかけてといくつかの田園地帯を走る。そして、その田園地帯の約2割〜3割は稲が植えていられないように見える。

現在の休耕田の面積は岐阜県の広さとも埼玉県の広さもあると言われる。減反政策の結果、つぎつぎと増えた休耕田の結果がこれである。以前は休耕田を宅地開発や工業団地にしたりしたが、人口がこれ以上増えることはないので、もうこうした利用転用はないだろう。それなのに、休耕田は増えているという。

一時、休耕田を利用してバイオエタノールの原料となるトウモロコシを栽培しようという話がもちあがった。また、昨今はお米でコメエタノールを生産する計画もすすんでいる。だが、なぜバイオエタノールなのだろうか。大豆や小麦でないのだろうか。なぜ家畜のエサとなる飼料米とか輸出米にならないのかが不思議である。

新幹線に乗るといまさながら日本の農業政策の歪みを感じざるをえない。

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