金曜日, 4月 30, 2010

夢の裂け目@新国立劇場小劇場

一昨日(28日)知人が出演している新国立劇場小劇場で上演されていた井上ひさし『夢の裂け目』千秋楽の舞台を観てきた。演出は栗山民也。配役は下記の通り。

田中(天声)留吉:角野卓造
娘・道子    :藤谷美紀
妹・君子    :熊谷真実
義父・加藤末次郎:木場勝己
上海帰りの元芸者:キムラ緑子
復員兵     :高橋克実
元映写技師   :大鷹明良
成田耕吉    :石井一孝
川口ミドリ   :土居裕子

絶妙のキャスティングである。贅沢なキャスティングだ。新国立劇場だからできる配役であり、とても他ではできないだろう。昔の自分を思うと羨ましく感じざるをえなかった。

出演者のなかで一番若いのは藤谷美紀だが、彼女を観るともう感慨深いものがある。彼女の演技を初めて観たのはパルコ劇場での青井陽治演出によるニール・サイモンの芝居だった。おそらく90年代の半ばであろう。彼女はその後東宝の商業演劇に出演、そして栗山民也に可愛がられるようになり、こまつ座や新国立劇場の舞台にも立つようになった。「第1回国民的美少女コンテスト」で優勝した彼女ももう36歳。その彼女も今では立派な舞台女優だ。

彼女以外の出演者の舞台ももちろん観ている。一緒に仕事をした人もいる。私はすでに舞台の世界から一線を画してしまったが、今でも真摯に演じている役者たちの姿を観ていると、最後はやはり涙が止まらなかった・・・。

火曜日, 4月 27, 2010

ゴールデンウィークは憂鬱だ

もうすぐゴールデンウィーク。今年は5月1日から5日までが5連休となり、平日に休暇を取れる人は11連休も可能。なんと大型な連休だ。海外旅行へ出かける人も3年ぶりに増加して50万人以上とか。国内旅行の予約も順調で、こちらも昨年を大幅に上回るようである。人が動くことはいいことである。経済が動くということなのであるから。

ところが、私はこのゴールデンウィークが好きでない。何処へ行っても人、人、人なのでとても出掛ける気になれない。また、夜のお勤め(=飲み屋)にしても魚河岸が休みになったり入荷が減ったりで、美味しい魚にもなかなかありつけない。ということで、毎年、この時期は憂鬱だ。

芸術文化関係ではラ・フォル・ジュルネがあるが、こちらも凄い人ということもあるし、先週から明日までにかけて芸術鑑賞三昧なので、ゴールデンウィークは少しおとなしくしてようと思う。そこで、何をしようかと迷っている。自宅の通路や階段にできてしまったコケを落とすか、手すりのペンキ塗りをするか、ベランダ・ガーデニングに精でも出すか・・・。

それでもやはり天気のいい日を見計らって、銀座から浅草にかけて江戸の名残を追い求めた散歩をしようかと思っている。ウェザーニューズのゴールデンウィークの天気傾向によると、今年のゴールデンウィークは全国的に2〜3日おきに天気が変わる周期変化型で、外出に最も適した期間は5月1日〜3日頃と予想されている。さて、どうなることやら。w

金曜日, 4月 23, 2010

江戸八百八町、浪華八百八橋、京八百八寺

「江戸八百八町、浪華八百八橋、京八百八寺」とよく言われる。なぜ八という数字が使われるかというと、八が末広がりという縁起のよい数字であることと、「八雲たつ出雲」と言われるように多いという意味もあるからだそうだ。

江戸は幕末には2,000以上の町が存在していた。また、京都も今日の数字ではあるが市内に1,681寺がある。ところが、大阪は江戸時代には約200の橋しかなかった。これに対して江戸には350とも500とも言われるほど橋の数があった。それではなぜ「浪華八百八橋」と言われたかというと、その橋の建て方にあったという。

江戸の橋はその半分が公儀橋と呼ばれる幕府が架けた橋だが、大阪では公儀橋は天神橋、高麗橋などのわずかに12橋しかなかった。その他の橋は全て町人が生活や商売のために架けた「町橋」で、町人たちの心意気が「浪華八百八橋」と呼ばれる所以だそうだ。

さて、大阪よりも橋の多かった江戸だが、大川と呼ばれていた隅田川には5つの橋しかかけられていなかった。もっとも古いのは1594年(文禄3年)徳川家康によって架けられた千住大橋(ここは江戸ではなく千住だが)。次が1659年(万治2年)の両国橋(「両国」とは下総と武蔵野の2つの国を結ぶという意味)。3番目が1693年(元禄6年)の新大橋。4番目が1698年(元禄11年)の永代橋。そして、最後の5番目が1774年(安永3年)の吾妻橋。

ちなみに橋の長さは上流から、千住大橋が66間(120m)、吾妻橋が84間(約150m)、両国橋が94間(約170m)、新大橋が108間(約195m)、永代橋が110間(約198m)ともちろん下流にいくにしたがって長くなっていた。橋幅は3間から4間で、すべの橋がもちろん木製だった。なお、現在の隅田川には千住大橋から下流の勝鬨橋までの間に橋梁を含めて25の橋が架かっているようである。

水曜日, 4月 21, 2010

楽天は絶対に使わない(怒)

昨日、東京ドームへ東北楽天イーグルス vs 千葉ロッテマリーンズの試合を観に行った。しかしながら、私は球場に入って試合を観戦することはできなかった。なぜなならば、当日券が完売になってしまったからである。というのも、この試合は楽天が初めて東京ドームで主催するゲームだったために、大量の招待券(私の予想ではおそらく2万枚)をユーザーなどにバラまいたからである。

昨日は東京ドームの当日券売り場の横に「引換所」というテントがいくつも並び、当日券の列とは別に、数多くの人たちがそこで入場券と交換していたのである。そのために、当日券の数が当初より少なかったようで、午後6時10分に当日券は完売となり、私を含めておそらく数百人が入場することができなかった。

まあ、ここまではいいだろう。しかしである。昨日の観客動員は40,421人と発表されている。東京ドームの定員は約44,500人である。つまり、あと4,000人は入場が可能だったのである。ということは、主催者である楽天は4,000枚のチケットを余したのである。大バカ野郎だ。

私はこの試合を結局、武蔵小山にある居酒屋でBS11の中継で観たが、明らかに2階席にはかなりの空席があるではないか。楽天の責任者よ、いくら東京で初めての試合だからといって、ちゃんとチケットを買おうとしている人を反故にするようでは、主催者としての能力はゼロである。

最後に言わせてもらう。私は生粋のパリーグ・ファンだが、ネットなどで楽天は絶対に使わない。そして、東京ドームで二度と主催試合を行うな!!

火曜日, 4月 20, 2010

草刈民代のヌード広告にブラボー!

今日の朝日新聞の一面全面に草刈民代写真集『バレリーナ』(幻冬舎刊)広告が掲載されたが、そこにはとても44歳とは思えぬ一糸まとわぬバレリーナの裸体が堂々と載っている。

いや〜、朝から目の保養になりました。惚れ惚れしました。バレリーナの鍛え上げた肉体は芸術だが、まさに体を張ってそれが表現されている。もうビューティフル! ワンダフル! ファンタスティック!

写真集は明日21日発売予定で2冊構成。タイトルはフランス語で精神を意味する「Esprit」と、肉体を意味する「Matiere」。スポーツニッポン紙の記事によると、決意のヌードは「ここにあるのは、ダンサーという鎧(よろい)をまとった演技者であった私の最後の姿」とのこと。ダンサー引退と女優への転身の決意の表現なのだろう。

土曜日, 4月 17, 2010

予想は見事にはずれた

予想は見事にはずれた。競馬ではない。プロ野球の順位予想でもない。ましてや、気象庁の予報でもない。(笑)

もう随分前になるが、来年のNHK大河ドラマ『江(ごう)〜姫たちの戦国〜』の主役お江が上野樹理が演じると伝えられた。そして、12日付のスポーツニッポン紙は、その姉である茶々(淀君)を宮沢りえが、お初を水川あさみが演じると報道した。

私はこの大河ドラマの企画が発表されたとき、お江を松たか子、茶々を真矢みき、お初を寺島しのぶ、というキャスティングを期待した。しかしながら、その後寺島しのぶが『龍馬伝』に出演することが発表され、私の熟女トリオ(失礼!)構想はその時点でもろくも崩れされていた。

それににしても、宮沢りえ、水川あさみ、上野樹理という三姉妹はNHKらしくない女優陣となったが、残念ながら新鮮味はまったくない。というのも、ご存知のように上野樹理と水川あさみは『のだめカンタービレ』や『ラストフレンズ』などで共演していて、またかと思ってしまう。これでは言葉悪いが水川あさみは上野樹理の噛ませ犬である。できれば、竹内結子や麻生久美子といった人妻的魅力をもった女優を起用してほしかった。また、逆に全く無名の実力ある女優を起用してもよかったのではないかとも思う。

作品の善し悪しはキャスティングだけで決まるわけではない。ましてや水川あさみの善し悪しはこれからの演技で決まるのだが、彼女がかませ犬から早く脱却することを願いたい。

水曜日, 4月 14, 2010

あなたの加齢臭チェック!

4月11日付の日刊スポーツに加齢臭に関する女医さんのインタビュー記事「加齢臭は耳と足から退治する」というのが載っていて、そのなか「あなたの加齢臭チェック!」というのがあった。気になる方、また周りに気になる方はチェックしてみよう。


□ 生活が不規則だ
□ タバコを1日3本以上吸う
□ 運動不足である
□ 肉と魚なら肉だ!
□ 健康診断で中性脂肪の数値の高さを指摘された
□ 週に1回以上、適量を超えてお酒を飲む
□ ストレスを感じることが多い
□ 最近、家族や親しい人から「くさい」「におう」と指摘された
□ 枕がにおう

該当数が0個=加齢臭の心配なし 1〜3個=今のところ大丈夫 4〜6個=要注意!加齢臭がすぐにそこに 7〜9個=すでに加齢臭が出ています


このチェックリストだと、私は1個(もちろん6番目 w)しかないので、今のところ大丈夫のようである。それでも、いつ加齢臭になるかわからないので、予防は取るようにしたい。

その予防で大事なのは、耳の後ろを洗うことだそうだ。これは耳の後ろというのは洗うのを忘れがちな場所で、そこに酸化した脂肪が溜まって加齢臭を発生する源になっているとのこと。あと、足の爪と皮膚の間も見逃しがちな場所なので洗うようにとのことである。

今日では加齢臭を80%低減できるという男性用下着「DEO ON(デオ オン)」をユニーとグンゼが共同開発して販売している。今後も似たような商品が登場しそうだが、男としてはそんな商品にはお世話になりたくないので、普段から身だしなみには気をつけたい。

月曜日, 4月 12, 2010

トイレで歯磨きする人たち

最近、劇場やホールなどで開演前にトイレに行くと、洗面台の前で歯を磨いている人によく出くわす。歯を磨くことは歯のために良いことであると解っていても、不特定多数の人が利用する場での歯磨きにはどうも抵抗感を覚えてしまう。

会社のトイレで歯磨きする人は理解できる。窓口などの対面業務や営業などで相手に対して失礼のないようにということで、歯を磨くことを推奨している会社も少なくない。そのために、会社のトイレで歯を磨く光景は今や普通なのではないだろうか。

しかし、劇場やホールのトイレで歯磨きするのはどうも場違いに思えてならない。この場合、食後の歯磨きか、口臭(もしくは加齢臭)を抑えるためなのだろうが、見も知らない人が数多くいるところで、歯を磨くのはかなり勇気がいるのではないだろうか。おそらく歯を磨かないとすぐに虫歯や歯周病になりやすい体質の人がするのだろうが、飛沫や衛生面のことを考えると、トイレで歯磨きをすることは私にはできそうにない。

土曜日, 4月 10, 2010

「江戸」「明治」「昭和22年」「昭和38年」の東京

インターネットで地図を見るとき、普段はGoogleマップを使っているが、最近は東京だけはもっぱらgoo地図を利用している。というのも、goo地図のなかの古地図を選ぶと、現在の東京の地図だけでなく、明治時代の地図、昭和22年と昭和38年に撮影された航空写真を見ることができるからだ。

例えば、下記の古地図サイトから「明治地図」の「日本橋」を選ぶと、明治時代の日本橋周辺の地図が現れ、日本橋の北側には「魚河岸」の名が記されていて、昔ここに魚市場があったことを教えてくれる。

次にこの地図の左上端にある「昭和22年」をクリックする。すると、今度は戦後の日本橋界隈の航空写真が見れる。そして、この写真を拡大したり縮小したりすると東京全域の写真がでてくる。この航空写真のおかげ私が見たことがなかった、渋谷にある私の本籍地であろう家がほぼ特定することができた。

また、「昭和38年」の写真には昔の私の家がしっかり写っているし、東京オリンピック前の環状七号線や目黒通りの工事模様を知ることができた。同様に幼稚園から高校までの学校、地元の碑文谷公園や商店街までも確認することができた。

あと、この古地図には江戸時代から続く老舗店舗が掲載されているので、銀座や日本橋の老舗名店を見つけることもできる。東京の歴史を知る上ではかなり優れもの地図である。

goo古地図
http://map.goo.ne.jp/history/index.html

金曜日, 4月 09, 2010

『ちりとてちん』の再放送

4月に入って、2年半前のNHKの朝の連続テレビ小説『ちりとてちん』が再放送を開始した。といっても、日曜深夜のBS-hiで6話まとめてアンコールという、かなりマニアックというか録画して勝手に観てください(笑)という放送である。ということで『ちりとてちん』マニアなので、しっかり録画して第1週「笑う角には福井来たる」6話分を観た。

いや〜、面白い。爽快である。そして、涙腺が緩んでしまう。本当にこのドラマは何度観ても面白い。そして、第1週から「順ちゃんの名言」が出てきて思わずほくそ笑んでしまった。

今後も日曜深夜にBS-hiで1週6話分づつ放送される予定。第2週「身から出た鯖ます!!」ではお母さん役の和久井映見がカラオケ大会で「ふるさと」を歌うシーンが登場する。ストーリーも映像もまだまだしっかりと記憶に残っているドラマだが、再放送を観ていてもいろいろな再発見ができ、古典的な新鮮さを感じる。よく出来ているドラマだ。

「助言の達人」順ちゃんの名言集
http://k21komatsu.blogspot.com/2008/03/blog-post_08.html

復活した「ちりとてちん」公式サイト
http://www9.nhk.or.jp/asadora/chiritotechin/

水曜日, 4月 07, 2010

「アトム」と「ゴジラ」

アトムとゴジラは日本が世界に誇るキャラクターだ。

さて、そのアトムが昨日(6日)新宿区立戸塚第三小学校の入学式に「参加」した。アトムは原作のなかで2003年4月7日に高田馬場にある科学省で生まれている。そのために、今年でアトムは7歳になり、小学校に「入学」ならぬ「参加」となったわけである。

粋なはからいである。私は高田馬場に20年近く仕事場をもっていたが、高田馬場駅のプラットフォームで聞くアトムのテーマの発車チャイムが好きだった。あの音色を聞くと癒されるというか元気を与えてくれる。十万馬力のチャイムである。

もう一方のゴジラだが、こちらも今年から「赤ゴジラ」になった松井秀喜が開幕戦でいきなりホームランをかっ飛ばして、エンジェルス・ファンの心を掴んだ。また、先日には本家本元の映画『ゴジラ』が2012年にアメリカでリメイク版として上映されるとニュースで流れた。

アトムもゴジラもどちらもまだまだ元気だ。アトムは7歳だが、ゴジラは私と同じ年に生まれているのにでいいオッサンだ。私も負けていられない。ちなみに、私の携帯ストラップはゴジラでなくアトムである。

山手線の発車メロディ
http://k21komatsu.blogspot.com/2007/03/blog-post_14.html

火曜日, 4月 06, 2010

桜餅 「長命寺」派 vs 「道明寺」派

花より団子ではないが、桜より桜餅の話。

恥ずかしながら、桜餅に関東風と関西風があるということを知ったのはつい数年前のことである。子供の頃から自宅で食べる桜餅は、餡を桜色の薄焼きにした皮で包み、その上に桜の葉が巻かれていたもので、これが桜餅だとずっと思っていた。しかし、これは関東風のもので別名「長命寺」といい、全国的には関西風の乾燥させた餅米を粗めに挽いて粉で餡を包む「道明寺」が主流である。

ただ、この長命寺 vs 道明寺の戦い(?)はちょっと複雑のようで関東地方、山梨県・長野県・静岡県および南東北は「長命寺」派のようで、島根県や鳥取県など山陰にも「長命寺」派の飛び地がある。これは出雲松江藩の第7代藩主・松平不昧(治郷)公が江戸から持ち込んだためと言われている。

これに対して、「道明寺」派は山陰の一部を除く中部地方以西すべてと、新潟県、北東北、北海道を制しているようである。新潟県、北東北および北海道が関西派なのは北前船の影響からであろう。ところが最近は流通もよくなったために、各地のスーパーで「長命寺」と「道明寺」が入り乱れて売られるようになっているとか。また桜餅の勢力分布図も変わりそうである。

ちなみに、東京では桜餅とは「長命寺」のことをさし、「道明寺」は「道明寺餅」というのが一般的である。

月曜日, 4月 05, 2010

ドッグランをもっと作ればいいのに、と思うが・・・

飲み屋からの帰り道などに犬を散歩させている人とよく擦れ違う。深夜なのに何匹も連れ歩いている人もいる。大変だなぁと思う。私は犬が好きであるが、毎日散歩をさせるのが難しいと思えるので、とても飼う気になれない。

それにしても、これだけ多くの犬が都会にいるのに、どうして東京にはドッグランできる場所がほとんどないのだろうかと思ってしまう。ニューヨークでは公園の一角にドッグランが設けられているのが極普通なのだが、東京にはほとんどない。私が知っているドッグランは駒沢公園にあるぐらいだ。

私の家の近くには碑文谷公園という大きな公園がある。ここにはポニー乗り場はあるのだが、ドッグランはない。なぜなのだろうかと考えてみると・・・。近隣住民の問題かなぁと思う。犬嫌いの人もいる。犬の吠える音、フン処理など衛生問題、そして管理などクリアしなければならないことはいっぱいありそうだ。また、公園は子供やお年寄の憩いの場だと言う人もいるだろう。

それでも、碑文谷公園などはしっかりした管理事務所があるのだから、例えば午前10時から午後4時まで時間限定のドッグランをできるようにと思う。有料にしてもいいかもしれない。もし、有料にするのが問題があるだろうが、カンパを募るのでもいいと思う。

犬も飼っていない人間がこのようなことを書くことは無責任かもしれないが、犬は走ることを求めているのではないだろうか。自転車に乗って犬を走らせている姿を見ることがある。そのときの犬の表情は実にイキイキしている。たまには人間様のゴルフ練習場を犬に解放してあげてはと思うときがある。

土曜日, 4月 03, 2010

日本のウイスキーは世界レベル

最近は日本酒を飲むことが多くなったが、たまに一人でバーへ行ってウイスキーを飲むこともある。若い頃は新宿ゴールデン街などで安いウイスキーをよく飲んでいたが、その頃から日本のウイスキーは世界レベルと思っていた。それに最近はお墨付きがつくようになっている。

「ワールド・ウイスキー・アワード」(WWA)というのがある。これはイギリスのウイスキー専門誌「ウイスキーマガジン」が2007年から開催している国際的ウイスキーコンテストで、このコンテストにおいて日本のウイスキーは、「余市」が2008年シングルモルト部門大賞を、「竹鶴」が2007年、2009年、2010年とピュアモルト部門大賞を、「響」が2007年、2008年ブレンドウイスキー部門大賞に輝いている。

「余市」と「竹鶴」はニッカが作る高級ウイスキーで、「響」はサントリーの高級ウイスキーである。このほかにも日本には「山崎」「白州」といった高級ウイスキーがいくつかあるが、そのなかで最近飲んだウイスキーのなかで白眉だったのがシングルモルトの「白州」(12年 or 18年)。舌の上を転がすとまろやかな甘みを感じ、そして口元では深いコクを味わえ、最後にはドライな喉越しを伝えていくという、まるで一石三鳥のような優れたウイスキーだった。左党の人はぜひともお試しあれ。

今や日本はスコッチ、アイリッシュ、バーボン、カナディアンにも負けない世界レベルのウイスキー生産国になっていて、世界各地にジャパニーズ・ウイスキーの愛好家がいるようである。