木曜日, 10月 28, 2010

「チームは好きだが球団は嫌い」

「チームは好きだが球団は嫌い」とは、東北楽天イーグルスの野村克也前監督がユニフォームを脱ぐときに言ったセリフである。まさにその通りだと思う。東北楽天イーグルスというチームはなかなか魅力的なチームだ。しかし、楽天という会社および球団は全く野球センスも経営センスもない球団である。

野村もさほど好きな監督ではないが、昨日監督に就任した星野仙一は大嫌いな監督である。なぜならば、この男はパリーグを知らない。そればかりか、パリーグをずっと軽視してきた。パリーグの試合なんかほとんど観たことがないヤツである。そんな野郎がパリーグチームの監督をやるなんて、パリーグファンとしてなんとも腹立たしい。腹立たしく思っているのは、私だけでなくイーグスファンのなかにも大勢いるに違いない。

星野といえば、中日と阪神を優勝させたものに日本シリーズでは勝てなかった。また、北京五輪では子飼いの中日や阪神の選手を多用して、義理と人情的な浪花節采配で、失敗を積み重ね、結果的に銅メダルすら取れなかった。こんな男がパリーグチームの監督をやるとはおぞましい。なんともはやアナクロである。契約は1年というから、1年で消え去ってもらいたい。ついでに、楽天という球団も消え去ってほしい。

水曜日, 10月 27, 2010

30年ぶりの東京タワー

東京に来ていた知人と東京タワーへ行った。

東京タワーが完成したのは私が幼少の頃であったが、その後なぜかそこへ行く機会はなく、初めて東京タワーに登ったのは20代半ばのこと。アメリカから来た友人2人が東京を見渡したいというので、高さ150mにある大展望台まで行った。かれこれ30年前のことである。当時の東京は高層ビルといえばまだ霞ヶ関ビル、浜松町貿易センタービル、池袋サンシャイン60、渋谷東邦生命ビルなど数えるぐらいで、展望台からは東京一帯というか関東平野が見渡せ、筑波山も望むことができた。アメリカの田舎生まれの友人2人はその広さに驚いていた。

ところが、昨日行った東京タワーから見渡し風景は、まるでニューヨークのマンハッタンにいるかのような錯覚に陥った。東京タワーから北方向を望むとそこには高層ビルが乱立していて、そのビルの高さはもちろん大展望台より上回っていて、皇居の緑がビルの隙間から微かに見えるだけであった。

それゆえに、もう少しいい眺望を求めて250のmの高さにある特別展望台へ上がった。私も知人も初めてである。ここからの眺めは素晴らしかった。建設中の東京スカイツリーをはっきり望むことができ、遠くには横浜ランドマークタワーも見ることができた。

そして、ここから東京には緑が散在しているのがよく解った。大展望台からはよく見えなかった皇居をはじめ、私が住んでいる城南方向を見れば慶応大学、自然教育園、林試の森公園と緑が点々と存在している。西方向を見れば、神宮外苑、代々木公園(明治神宮)、新宿御苑があることが分かる。

東京に緑が多いことを確認することをできたが、間違いなくここから見る夜景も素晴らしいに違いない。今度は夕暮れ時を狙って訪れてみたいと思うが、それはいつになることだろうか。誰かお供してくれる美人はいないだろうか。(笑)

東京タワーオフィシャルホームページ
http://www.tokyotower.co.jp/333/index.html

月曜日, 10月 25, 2010

映画『桜田門外ノ変』を観る

日本の3大集団襲撃事件は、赤穂浪士の討ち入り、桜田門外の変、二二六事件と言われている。それらの事件は偶然とはいえすべて雪のなかで起きている。そして、それらの事件がその後の日本の歴史を変えたことはいうまでもない。

映画『桜田門外ノ変』は水戸藩開藩400年を記念をして、水戸の有志たちが「『桜田門外ノ変』の映画化支援の会」を組織して作られた“地域おこし”の映画である。しかしながら、映画そのものは町おこし地域おこしの色合いはほとんどなく、重厚な歴史劇として描かれている。それは襲撃した水戸・薩摩の浪士の全員をきっちりと描いていると同時に、彦根藩にいたるまでの事件の悲劇性をもきっちりと伝えている。単なる大沢たかお主演の時代劇では全くない。

この映画で特筆すべきはキャスティングだ。これといって奇をてらっていないキャスティングがいい。人によってはあまりにも無難すぎて面白くないと言うかもしれないが、オーソドックスにキャスティングされた役者の誰もが見事にその役に十二分に応えている。

徳川斉昭の北大路欣也と井伊直弼の伊武雅刀は威厳と内包する苦渋を表情に出している。事件の首謀者というか計画立案者である3人(柄本明、西村雅彦、生瀬勝久)は常に緊張感に満ちた演技で、ぐいぐいと映画のなかに引き込んでいく。また、主人公・関鉄之介の捕縛を指揮する榎木孝明や北村有起哉や、鉄之介の逃亡を手伝う本田博太郎と温水洋一なども渋い味を出している。

演出もこれといって奇をてらったものはなく、これまたオーソドックスであるが、娯楽性に富んだ時代劇ではなく、できる限りリアリティに近い歴史劇として演出しているのが好感がもてる。

映画の最後に明治維新を成し遂げて桜田門外を通るときの永澤俊矢演じる西郷隆盛が「ここから始まったんじゃ、あっという間の8年間だった」というセリフに、尊王攘夷、倒幕運動は始めたのは水戸藩なんだという“地域おこし”のプライドが込められていた。

金曜日, 10月 22, 2010

ザ・ビートルズは永遠なり

先日(18日)デジタル・リマスター盤として世界同時発売されたザ・ビートルズのベストアルバム『ザ・ビートルズ 1962年〜1966年』(通称「赤盤」)と『ザ・ビートルズ1967年〜1970年』(通称「青盤」)を買った。昨日からこれをずっと聴き通しだ。(笑)

昨年、全ザ・ビートルズ作品を最新リマスター盤にしたBOXセットが売られて話題になったが、今回はそのベストアルバムである。「赤盤」にはデビュー曲「ラヴ・ミー・ドゥ LOVE ME DO」をはじめ、「イエスタデイ YESTERDAY」「ヘルプ! HELP!」「イエロー・サブマリン YELLOW SUBMARINE」など1962年から66年までの初期の代表曲26曲を2枚組で収録。「青盤」には「愛こそはすべて ALL YOU NEED IS LOVE」「ヘイ・ジュード HEY JUDE」「レット・イット・ビー LET IT BE」など1967年から70年までの代表曲28曲が同じく2枚組で収録されている。

「赤盤」はちょうど音楽に目覚めた小学生時代に聴いた曲ばかりで、「青盤」はちょうど中学から高校にかけて聴いた曲ばかりである。私が最初に買ってもらったレコードは、日本でのザ・ビートルズのデビュー曲「プリーズ・プリーズ・ミー PLEASE PLEASE ME」(裏面が「ラヴ・ミー・ドゥ」)で、その後も「シー・ラブ・ユー SHE LOVES YOU」「抱きしめたい I WANT TO HOLD YOUR HAND」などを買った。もちろん、それらのレコードは今でも大事にもっている。

それにしても、この最新リマスター盤というのは音が素晴らしい。私のもっているちゃっちいCDラジカセからでも信じられないぐらいいい音が聴こえてくる。クラシック音楽にもリマスター盤があるはずだがここまで音質は鮮明でないだろう。さすがに全世界をマーケットにもっているザ・ビートルズならではある。

ポール・マッカートニーが脱退宣言して事実上の解散をしてから40年。ジョン・レノンが凶弾に倒れてから30年。今昔の感は否めないが、ザ・ビートルズの音楽は永遠である。

木曜日, 10月 14, 2010

Chi - Chi - Chi, Le - Le - Le, Los mineros de Chile!

史上稀にみる救出劇だった。69日間にもおよぶ閉ざされた世界から生還する姿をテレビで見ていたら、私はなぜか子供の頃に見た『ナショナル・キッド』の地底人のことを思い出してしまった。

『ナショナル・キッド』は1960年8月から放送された子供向け冒険活劇だった。タイトルからも解るように提供はナショナルこと松下電器(現パナソニック)で、子供たちはナショナル・キッドが使う光線銃のイミテーションである懐中電灯を買ったりして遊んだ。

『ナショナル・キッド』は全4部39回放送で、第1部が「インカ族の来襲」、第2部が「海底魔王ネルコン」、第3部が「地底魔城」、第4部が「謎の宇宙少年」だった。だが、子供たちはこうしたタイトルより、インカ人の巻、海底人の巻、地底人の巻、宇宙人の巻と呼んでいた。

地底人の巻は地底人が太陽エネルギーを求めて地上を侵略するというお話だったが、今回の落盤事故から生還した地底人たちは、チリという国のイメージを上げると共に、鉱山労働者たちの忍耐と団結力を全世界に知らしめた。

地底人たちよ、永遠たれ!

Chi - Chi  - Chi,  Le - Le  -  Le,  Los mineros de Chile!

火曜日, 10月 12, 2010

出塁率、長打率、得点圏打率にも注目を

今年のプロ野球は200本安打以上を打った選手がマーチン(阪神)、青木(東京ヤクルト)、西岡(千葉ロッテ)と3人も誕生した。200本安打が注目されたのはもちろんイチローのおかげであるが、ただこの最多安打は先頭バッターとしては大事な記録であるが、チーム全体の勝利としてはいささか違うように思う。

日本では打者の記録というと打率、本塁打数、打点のいわゆる3冠が注目されてきたが、今年はそれに最多安打が加わった。しかしながら、メジャーではこうした記録よりOPS(出塁率+長打率)などといった新機軸のデータ「セイバーメトリクス」で評価することが一般的になっている。

別にアメリカに追随しろというわけではないが、日本でも従来の打率、本塁打数、打点だけを評価するのでなく、出塁率、長打率、得点圏打率の3部門をもっと高く評価して、両リーグともこの3部門の1位選手を表彰(出塁率はすでに行っている)してはどうだろうか。そうすれば少しは野球の見方や選手評価が変わるだろう。

ちなみに今年のパリーグ、セリーグの出塁率、長打率、得点圏打率のベスト5は下記の通りである。
【出塁率】
1 カブレラ(オ)  .428   1 和田一浩(中) .437
2 西岡 剛(ロ)  .423   2 青木宣親(ヤ) .435
3 井口資仁(ロ)  .412   3 森野将彦(中)  .399
4 田中賢介(日)  .408   4 平野恵一(神)  .399
5 糸井嘉男(日)  .407   5 マートン(神)  .395

【長打率】
1 Tー岡田(オ)  .575   1 和田一浩(中)  .624
2 カブレラ(オ)  .569   2 ラミレス(巨)  .613
3 多村仁志(ソ)  .550   3 阿部慎之助(巨).608
4 中島裕之(西)  .511   4 ブラゼル(神)  .573
5 オーティズ(ソ) .489   5 小笠原道大(巨) .559

【得点圏打率】
1 田中賢介(日)  .419   1 鳥谷 敬(神) .360
2 カブレラ(オ)  .384   2 東出輝裕(広)  .358
3 嶋 基宏(楽)  .382   3 マートン(神)  .355
4 今江敏晃(ロ)  .359   4 平野恵一(神)  .343
5 小谷野栄一(日) .350   5 相川亮二(ヤ)  .333

月曜日, 10月 11, 2010

2010年プロ野球順位予想・結果発表

昨日プロ野球の公式戦が終了した。そして、今年の3月下旬に行った順位予想の結果は下記の通りになった。

セントラル・リーグ(予想)       (結果)
1位 読売ジャイアンツ       1位 中日ドラゴンズ
2位 中日ドラゴンズ        2位 阪神タイガース
3位 阪神タイガース        3位 読売ジャイアンツ
4位 横浜ベイスターズ       4位 東京ヤクルトスワローズ
5位 東京ヤクルトスワローズ    5位 広島カープ
6位 広島カープ          6位 横浜ベイスターズ

パシフィック・リーグ(予想)       (結果)
1位 オリックスバッファローズ   1位 福岡ソフトバンクホークス
2位 埼玉西武ライオンズ      2位 埼玉西武ライオンズ
3位 千葉ロッテマリーンズ     3位 千葉ロッテマリーンズ 
4位 北海道日本ハムファイターズ  4位 北海道日本ハムファイターズ
5位 東北楽天イーグルス      5位 オリックスバッファローズ
6位 福岡ソフトバンクホークス   6位 東北楽天イーグルス

セリーグは台風の目と予想した横浜ベイスターズがどうしようもなく不振だったが、それ以外はほぼ予想通り。

一方のパリーグ、まさか福岡ソフトバンクホークスが1位になるとは、カイくん(お父さん犬)に怒られそうだ。w ただ、私が1位に推したオリックスバッファローズは交流戦で優勝しているので、自分では勝手にそれなりに当たったと思っている。(笑)

2010年プロ野球順位予想
http://k21komatsu.blogspot.com/2010/03/2010.html

金曜日, 10月 08, 2010

『若者よ、海外に出よ』と言いたい

ノーベル化学賞を受賞したパデュー大学の根岸英一教授が記者会見で「ある一定期間海外に出ることで、日本を外から見ることが重要」と延べ、そして「『若者よ、海外に出よ』と言いたい」と語った。まったくもって御意である。

高校を卒業して私は渡米した。目的は3つだった。第一に「英語を習得したい」という単純なものであり、第二に「いろいろな国のいろいろな人を知りたい」というこれまたごく当たり前のことであった。そして、もう一つの目的は根岸教授が語った「日本を外から見たい」というものだった。

私のアメリカでの遊学生活はわずか4年余だったが、100%とは言えないがこれら3つの目的を達成したと思う。そして、帰国後にバックパッカーのためのガイドブックを作ったりして、自分なりにその結果を成し得たと思っている。

それにしても、いつの頃からか若者は海外へ行かなくなってしまったのだろうか(正確には、その数が増えることがなくなったのだろうか)。根岸教授は「日本はカンファタブル(居心地良い)」と皮肉ったが、本当にそれだけなのだろうか。若者がチキン(臆病)になってはいないだろうか。冒険心がなくなっていないだろうか。

ただ、これらのことは若者だけでなく社会全体にもいえることなのかもしれない。

木曜日, 10月 07, 2010

球団より球場に問題があるだろう

TBSが横浜ベイスターズを身売りする方向で動いているようだ。と同時に、フランチャイズが横浜から新潟などへの移転することも取沙汰されている。私はパリーグ・ファンだが、この件については基本的に賛成である。

そもそも、TBSが2002年にマルハ(旧・大洋漁業)から140億円でチームを取得したのも、積極的な買収ではなかった。当初はニッポン放送に身売りされるはずだったのだが、ニッポン放送の系列であるフジテレビがヤクルトの球団株を所有していることから、野球協約にある複数球団支配に違反するということになり、結局、読売新聞の肝煎りでTBSへの移行が決まった。

TBSが球団を購入してから横浜ベイスターズは常に最下位争いに甘んじて、TBSは毎年20億円余の球団赤字を広告宣伝費という名目で補填しなければならかった。これではTBSが手放したくなるのも当たり前である。

そして、横浜からの移転に賛成な理由は、セリーグには首都圏に3チーム(巨人、ヤクルト、横浜)もあり、これでは名古屋にある中日、大阪にある阪神、広島にある広島と移動によるハンデがありすぎる。ここは横浜から、候補地に上がっている新潟、四国、南九州などに本拠地を移転して、首都圏チームとのハンデを少しでも解消すべきである。

横浜には“浜っ子”という共通認識はあるが、町全体としての地元意識は意外に希薄のように思える。川崎から横浜にチームが移転したのが今から32年前の1978年。球団名が地域密着を目指した横浜ベイスターズになったのが18年前の1992年。1998年に権藤博監督の下でリーグ優勝、日本一になったが、それで横浜に“おらがチーム”みたいな一体感が生まれたかというと、残念ながらそれはなかった。

仮にチームが横浜に残るとしても、最初に手をつけるべきは球団ではなく球場だろう。あの狭く魅力に乏しい横浜スタジアムを全面的に改装すべきである。そうでなければ、いくらチームが存続して、一時的にチームが強くなろうとも、球場に足を運んでくれる「新たなるファン」を開拓することはできないし、地域に根ざした球団作りも無理である。

水曜日, 10月 06, 2010

映画『十三人の刺客』を観る

久しぶりに欠伸が出るとうか、吐き気とゲップが出るような映画を観てしまった。まあ、宣伝とはいえ、これでヴェネチア国際映画祭のグランプリを狙っていたとはおこがましい。おぞましいと言ってもいいかもしれない。

何よりもキャスティングが悪い。とにかく悪い。先日書いた「ジャニーズに時代劇は似合わない」の稲垣吾郎の暴君の演技は的を射ているが、その家来である市村正親がお話にならないくらい存在感がない。これならば、刺客の1人を演じた松方弘樹か古田新太が演じた方が良かったと思う。

一方の13人の刺客では、重要な役を演じる山田孝之が冴えない。これも伊勢谷友介が演じた方が良かったのではないだろうか。いったい誰がこんなキャスティングにしたのだろうか。そして、それを許した三池崇史監督も問題だろう。

この映画を観にいくきっかけは、昨年訪れた庄内映画村なのだが、そのオープンセットでの撮影はよく出来ているが、売り物のラスト50分にも及ぶ大殺陣シーンは、さすがに最後は飽きがきて、早く終わらないかなぁ、と時計を見てしまった。

導入部の平幹二朗と役所広司のシーンなどは見応えがあっただけに、もう少し全体の構成がしっかりしていれば、もっと面白い映画にはなったのではないだろうか。ただ、それにしてもキャスティングはいただけない。

「庄内映画村オープンセット」へ行く
http://k21komatsu.blogspot.com/2009/10/blog-post_07.html

火曜日, 10月 05, 2010

密室(検察)から開かれた場(裁判)に

民主党の小沢一郎元幹事長の政治資金規正法違反事件で、東京第5検察審査会は小沢元幹事長を起訴すべきだと議決した。これによって、小沢元幹事長は裁判所が任命した弁護士(ヤメ検がやってほしい)によって年内もしくは年明け早々にも強制起訴され、裁判が行われることが確定した。

以前にも書いたが、日本の裁判での有罪率は99%以上である。これは検察が有罪にならない(つまり無罪になる)可能性の案件は起訴しないからである。ただ、こうした検察本位もしくは検察主体による裁判制度は明らかに間違いであり、物事は検察という密室だけで判断されることなく、裁判という開かれた場で結論を下されなくてはならない。

今回の小沢元幹事長の件にしても、検察が起訴しなかったので、常識的に考えると有罪になる可能性は低いと思われる。ただし、これまで検察だけが握っていた証言や証拠などが明らかにされるであろうから、ひょっとして有罪になる可能性もなくはない。いずれにしろ、小沢元幹事長は「正々堂々とうけて立つ」と言っているのだから、この裁判が司法制度にとって大きな意味のあるものになるだろう。

昨年5月の改正検察審査会法施行以後、検察審査会による強制起訴は警察署の責任が問われている明石花火大会歩道橋事故、JR西日本経営陣の責任が問われているJR福知山線脱線事故などがあるが、今回は国会議員の責任が問われる。このように、検察審査会は検察が身内ともいうべき国に関わる人々の責任を問わなかった事件に対して、起訴すべきと判断してきた意義は大きい。今後も、検察審査会は密室(検察)で封印されているような案件を開かれた場(裁判)に導いてほしいものである。

背景には学歴コンプレックスはなかっただろうか
http://k21komatsu.blogspot.com/2010/09/blog-post_28.html

月曜日, 10月 04, 2010

沖縄に初めて接したのは

ゴルフの日本女子オープンで宮里美香が優勝した。20歳358日での大会制覇は2005年の宮里藍の20歳105日に次ぐ大会史上2位の年少記録だそうである。それにしても、沖縄出身の女子プロたちは強い。両宮里以外にも上原彩子、諸見里しのぶも沖縄出身で、もはやこの4人をなくしては日本の女子プロゴルフはありえなくなっている。

私が初めて沖縄を意識したのは、小学校低学年のときに知念くんという男の子が転校してきたときである。最初は何処かのお坊さんの子かなと思ったが、先生が「知念くんは沖縄から来ました。沖縄では知念という名前はごく普通の名前なの、お坊さんと思わないでください」と言った。これが私の初めての「沖縄」との遭遇であった。まだ、沖縄がアメリカに統治されていた時代であった。

沖縄にはおよそ1,500種の苗字があるそうだ。その多くは日本本土では珍しい沖縄独自の苗字だ。沖縄の3大名字は「比嘉(ひが)」「金城(きんじょう)」「大城(おおしろ)」で、これに「宮城(みやぎ)」「新垣(あらかき)」が続くそうだ。その他にも「玉城(たまき・たましろ)」「上原(うえはら)」「島袋(しまぶくろ)」「平良(たいら)」「山城(やましろ)」といった名前もポピュラーである。

これらの苗字の由来は日本同様にいろいろあるようだが、民衆が苗字を付けるようになったのは明治以降で、多くの人が住んでいる村や字(あざ)の名をそのまま苗字にしたといわれる。比嘉、宮城、上原、屋良、大城、島袋、津嘉山、喜屋武、知念といった地名は今でも存在する。

そんな琉球文化の地名・人名が根付いている沖縄を、ある国はいずれ「沖縄は自国の領土だ」と言い出しかねないでいる。

金曜日, 10月 01, 2010

恐るべき「メタボ三世代」

北朝鮮が次期指導者とされるキム・ジョンウンの写真と映像を公開した。予想通りというか自然というか当然というか、彼はメタボであった。あまり人のことをいえる体型ではないが、20代後半にあれほど二重顎で頬はふっくらしていなかった。もちろん、お腹も出ていなかった。

今の北朝鮮において、一般人があのような体型をしていたら、120%強制収容所行きだろう。しかしながら、彼は行くことはない。恐るべき専制主義、恐るべき世襲政治、恐るべき「メタボ三世代」である。