月曜日, 10月 04, 2010

沖縄に初めて接したのは

ゴルフの日本女子オープンで宮里美香が優勝した。20歳358日での大会制覇は2005年の宮里藍の20歳105日に次ぐ大会史上2位の年少記録だそうである。それにしても、沖縄出身の女子プロたちは強い。両宮里以外にも上原彩子、諸見里しのぶも沖縄出身で、もはやこの4人をなくしては日本の女子プロゴルフはありえなくなっている。

私が初めて沖縄を意識したのは、小学校低学年のときに知念くんという男の子が転校してきたときである。最初は何処かのお坊さんの子かなと思ったが、先生が「知念くんは沖縄から来ました。沖縄では知念という名前はごく普通の名前なの、お坊さんと思わないでください」と言った。これが私の初めての「沖縄」との遭遇であった。まだ、沖縄がアメリカに統治されていた時代であった。

沖縄にはおよそ1,500種の苗字があるそうだ。その多くは日本本土では珍しい沖縄独自の苗字だ。沖縄の3大名字は「比嘉(ひが)」「金城(きんじょう)」「大城(おおしろ)」で、これに「宮城(みやぎ)」「新垣(あらかき)」が続くそうだ。その他にも「玉城(たまき・たましろ)」「上原(うえはら)」「島袋(しまぶくろ)」「平良(たいら)」「山城(やましろ)」といった名前もポピュラーである。

これらの苗字の由来は日本同様にいろいろあるようだが、民衆が苗字を付けるようになったのは明治以降で、多くの人が住んでいる村や字(あざ)の名をそのまま苗字にしたといわれる。比嘉、宮城、上原、屋良、大城、島袋、津嘉山、喜屋武、知念といった地名は今でも存在する。

そんな琉球文化の地名・人名が根付いている沖縄を、ある国はいずれ「沖縄は自国の領土だ」と言い出しかねないでいる。

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