水曜日, 9月 29, 2021

ワクチン接種は能動的に、検疫体制は立て直しを

東京の先週の陽性者数が3000人を切って2805人になった。これは1日平均400人となり、緊急事態宣言解除の目安の500人を下回り、今月いっぱいで緊急事態宣言は解除されることになった。

それにしても、これだけ急激に感染者が減った理由は何のだろうか。インドの学者はウイルスがコピーミスを繰り返す「自壊」が起きているのではないかという。またある学者はワクチン接種によって人間の中に何らかの防御ウイルス作成され、それがコロナウイルスを撃退しているのではないか、という。いずれも科学的証明はない。

政府はワクチン接種が進んだことと、人流が抑制されたからと言うが、果たしてそうだろうか。ワクチン接種が進んだことは事実だが、人流が抑制されたというのは誰が見ても嘘である。観光地の人出は休みごとに増え、すでに多くの飲食店は通常営業していて、普通にお客は入っている。

そんななかで懸念されることが、ワクチン接種の接種率が鈍化していることだ。東京と大阪にある大規模接種会場の予約が余りだしている。防衛省によると26日接種した人は東京では2353人(1万人可能)、大阪では917人(5千人可能)だった。これは地域接種、職域接種が進んだことと、感染者が減ったので受けなくてもいいと思っている人が増えたためだろうか。

こうなると、10月末日までに1回目の接種者が国民の80%、2回目の接種者が70%を越えるという目標は達成されそうにない。こうなったら以上は、大規模接種会場での接種規模を縮小するなり、東京・大阪以外に分散するべきだろう。一方で、中学生・高校生および在留外国人への接種を加速化させるべきである。つまり、これまでのような受身の接種ではなく、こちらから出向く接種、つまり会場を移動させながら接種するぐらいの積極性が必要ではないだろうか。

とにかくウイルスを抑え込むのにワクチンが有効であることは解っている。それゆえに、10月末までにいつでもどこでもワクチンを打てる体制を整えなければならない。同じことはPCR検査にもいえて、すべての医療機関で安く検査を受ける体制を築かなけばならない。こうした予防体制ができれば、第6波が来たとしても大きな波を防ぐことができるのではないだろうか。

あとはザルと言われる検疫体制をいかに立て直すかがカギだ。年末年始には間違いなく出入国者が増えるのはわかりきっているのだから。



火曜日, 9月 28, 2021

柳家さん喬の芸は人間国宝の域にある

昨日(27日)は日本橋劇場で開かれた「さん喬十八番集成 極め付け長講三夜プラス一夜 追加第4夜」を聞きに行ってきた。演目と出演者は下記の通り。

柳亭左ん坊  「道具や」
柳家さん喬  「猫定」
 〜 仲入り 〜
柳家さん喬  「中村仲蔵」

開口一番は柳亭左ん坊(柳亭左龍の弟子=柳家さん喬の孫弟子)。前回の前座では「出来心」をゆっくり時間をかけて熱演したが、今回は与太郎噺の「道具や」。う〜ん、ちと眠かった。

柳家さん喬の登場出囃子がいつもと違う「猫じゃ猫じゃ」。これは「猫の災難」でも演るのかなと思ったら全然違う「猫定」。居酒屋で猫をもらった定吉が黒猫を家に持って帰るが、女房のお滝はいい顔をしない。この猫には博才があり、定吉は博打で儲けていく。ところがあるとき、定吉はしばらく家を開けざるをえなくなり、猫をお滝に預けて旅に出る。そこから悲劇が始まる・・・。というちょっと悲惨な噺なのだが、これを柳家さん喬は懐に入れた猫を愛嬌たっぷり、時に壮絶な刃傷沙汰を悲劇的に情景描写しながら話を進めていく。本来はマクラで言わなければならない宣伝トークを忘れほどの白熱の50分。素晴らしかった。

仲入り後の出囃子はいつもの「鞍馬獅子」。そして演目は十八番の「中村仲蔵」。これまでに師匠の「中村仲蔵」を2回聞いているが、芝居好きにとってこの噺は何度聞いても嬉しい。お話は忠臣蔵の五段目を演じることになった仲蔵が、雨宿りに入った蕎麦屋で会った貧乏御家人の所作をヒントに斬新な舞台を演じ成功させるというもの。ここでもさん喬は芝居のウンチクを交えながら、舞台小屋、楽屋にいるかのような錯覚に陥らせる。そして、太田その師匠の三味線が入る得意の見栄などの所作を交える舞台絵は圧巻。もはや柳家さん喬の芸は人間国宝の域にある。



月曜日, 9月 27, 2021

大谷翔平をベーブ・ルースと比較するのはおかしい

これまでメジャーリーグで活躍した最高の日本人選手といえばイチローだ。

イチローは2001年に新人王とMVPを獲得。2004年は84年間破られることのなかったジョージ・シスラーの最多安打記録を更新した。また、2001年から2010年まで10年年連続200本安打を達成。と同時にゴールドグラブ賞を受賞している。2019年を最後に引退したが、2025年には間違いなく野球殿堂入りする。

そして、今年の大谷翔平はイチローに匹敵するような活躍をしている。

よく大谷のことをマスコミはベーブ・ルースと比較しているが、そんなことより、大谷の記録はすでにとんでもないでところに来ていると思う。大谷は打者として、本塁打、打点、長打率、四球、盗塁などの部門でリーグベスト5に入っている。一方で投手としては規程投球回数には達していないものの、防御率と奪三振率はベスト5以内に相当する。

少し言葉は悪いがイチローは伝説と戦ったというか、ひとり黙々と伝説の記録と戦っていた。ところが、大谷は現実と二刀流という新たな記録に挑んでいる。その現実で戦っている2人が凄い。

現在ホームラン王争いをしているゲレーロJr はまだ22歳の若者。父親のブラディミール・ゲレーロはイチローと同時代に活躍し、メジャー在籍16年間の通算打率は.311(イチローも.311)。本塁打は449本を記録(イチローは117本)。2018年にアメリカ野球殿堂入りを果たした。彼もいつの日か父親の後を継いで殿堂入りは間違いないだろう。

もう1人ホームラン王争いしているのがサルバトーレ・ペレス。彼は2015年のカンサンスシティ・ロイヤルズがワールド・チャンピオンのメンバーで、その彼は1970年代に活躍したシンシナティ・レッズのジョニー・ベンチが持つ捕手としてのホームラン記録を塗り替えようとしている。このジョニー・ベンチも今年殿堂入りしている。

このように大谷はとても凄い打者たちと現実のホームラン王争いをしているのである。加えて、1950年以降の近代野球では誰もなしえなかった二刀流に挑んでいる。来年以降も二刀流を継続するようだが、とにかく怪我のないようにしてもらいたい。そして、早く「ちょっと大谷を観てくる」と言って、西海岸でメジャーリーグの試合を観てみたい。




木曜日, 9月 23, 2021

テレビはネットと変わらない無責任なメディア

テレビ局というのはおかしな会社である。

ドラマやバラエティなどの番組にはキャストとは別にスタッフのテロップが出る。ところが、ニュースや情報番組といった番組にはスタッフのテロップがほとんと流れない。出るのは衣装協力、撮影協力ぐらいである。

おかしくないだろうか。現在の新聞や雑誌はほとんどが記名原稿であり、調べれば編集長やデスクの名もわかる。ところが、テレビのニュース番組は誰が作っているのか責任者がまったく明記されていない。

先日、TBSの「ひるおび」でレギュラー出演者である八代英輝が共産党に対する誹謗中傷発言をした(後に言い訳謝罪をしたが)。その時この番組の責任者が誰なのかを知りたかったが、番組でプロデューサー、ディレクターなどの名前がテロップで流れることはない。

実名を出してこそ放送に対する責任があるのに、その責任を放棄というか逃避している。これではネットの匿名となんら変わらない。結局のところ、テレビはネットの匿名と変わらない無責任なメディアなのである。




水曜日, 9月 22, 2021

第6波を起こさせないために

東京の陽性者数が驚愕のスピードで減っている。

先々週の陽性者数は10474人。それが先週は6209人。何と4割も減ったのである。この感染減少はどうして起きているのか誰も科学的証明ができていない。この勢いだと今週の感染者数は3000人台後半となり、今月末までの緊急事態宣言は解除されるだろう。

これまで日本では第1波が昨年4月中旬に、続いて第2波が8月上旬に、第3波が今年1月上旬に、第4波が5月中旬に、そして第5波8月中旬にピークを迎えている。ほぼ4ヶ月前後のサイクルである。そうなると、次は12月が危険なことになる。実際に東京大学の仲田准教授らのシュミュレーションでは年末に東京では1万人以上の感染者が出る第6波がくると予想している。その要因としてワクチンを打たない人が一定数いること、ワクチンの効果に限界があること、経済活動が戻ってくることによって人出が増えることなどを挙げている。

果たしてそうなるだろうか。私は半信半疑というか、5分5分ではないかと思っている。

日本のワクチン接種は世界でも類をみない接種率になりつつある。この勢いでいくと11月末には全人口の70%以上の人が1回目の接種を終え、80%以上の人が2回目の接種を終えることになる。そうなると、間違いなく世界一のワクチン接種国になるだろう。東京でも11月末までに4分の3近い人が1回目の接種を終えているだろう。加えて12月までに東京オリンピックのような人心を浮つかせるイベントはない。あるとすれば年末年始の移動ぐらいだろう。このことから、12月までに今回のような大きな波は起きないのではないかと思える。

一方で、4分の1の人口、東京では約400万人が未接種者となる。こうした人々を中心に感染が拡大する可能性はある。そうならないためにも、精神論や疑問論だけでワクチン接種を拒否している人にはワクチンを打ってもらいたい。

次に人流の抑制である。私はマスク着用ならば屋内外のイベントは定員の半分までは可能にしても構わないのではと思っている。しかし、問題は飲食店である。これはお店が独自で対策を取るしかない。そのためにも、東京都は客席面積に対する客席数の割合を提示するなり、空気清浄機、サーキュレーター、換気警報器などに対する助成をするべきだ。そして、お店側も店頭に客席図を表示して人数制限をして営業するのもいいだろう。そうした配慮なくしては、お客は戻ってこないだろう。一方で、何の対策も取らない店に関しては、厳しい行政指導があってもやむをえない。こうしたことをしないと、再度の感染拡大は免れないだろう。

そして、感染拡大を防ぐことから絶対にやってはならないのが「Go to トラベル」「Go to イート」などの愚かなキャンペーンだ。これをやれば100%感染は再拡大する。第3波の要因は「Go to トラベル」であったことは周知の事実だ。また外国人観光客の受け入れも年内はありえない。第1波の要因になったのは中国からの春節観光客であり、第5波は東京オリンピックであったことを再認識してもらいたい。

とにかく今は国産のワクチンおよび特効薬の開発・生産を待つか、ウイルスの自然消滅 or 弱体化を待つしかないだろう。年内を乗り切れば来年春には光明が差すのではないかと期待している。



火曜日, 9月 21, 2021

世襲と権威主義の候補者だらけのおかしな自民党総裁選

自民党総裁選について書くのはおそらくこれが最初で最後。

現在自民党員は110万人といわれている。ただし、そのなかで正々堂々と自分でお金を払って自分は自民党員です、と名乗れる人はどれぐらいいるだろうか。「金は払うから名前と住所だけを貸してくれよ」という名義貸しの幽霊党員は半数ぐらいいるのではないだろうか。以前総裁選になって自民党から封筒が届いて「オレ党員だったんだ」となんていう人がいっぱいいた。つまり正真正銘の党員なんて50万人いるかいないかぐらいだろう。

それなのに、テレビは連日連夜総裁選のことを報道する。人口の1%も満たない党のために時間を割いているのである。おかしいでしょう。

そして、今回総裁選に出ている4人はいずれも政治家というより政治屋と言っていい。下記の4人の出処進退ならぬ出所身体を知っていただきたい。

岸田文雄:祖父(正記)父(文武)従兄弟(宮澤喜一)は衆議院議員
河野太郎:祖父(一郎)大叔父(謙三)父(洋平)は衆議院議員
高市早苗:松下政経塾(5期)
野田聖子:祖父(卯一)は衆議院議員

岸田は3世議員、河野は3.5世議員、野田も2世議員である。そして、高市は権威主義者が揃い悪評議員がいっぱいの松下政経塾出身だ。もちろん、キーパーソンといわれる、石破茂、小泉進次郎、安倍晋三たちもみんな世襲議員である。

つまり、自民党は世襲と権威主義者しか党首になれないのである。おかしくはありませんか。で、菅義偉のような門外漢が出てくると世襲議員たちは下ろしにかかるのである。おかしくはありませんか。結局のところ、おかしいだらけの総裁選であり、おかしいだらけの自民党なのである。

金曜日, 9月 17, 2021

日本はもっと基礎研究に力を入れるべし

東京の陽性者のピークは8月15日から21日にかけての週である。東京オリンピックが終了した8月8日からちょうど1週間から10日後に東京はピークを迎えたことになる。政権もマスコミも感染拡大に東京オリンピックは関係ないというが、この歴然たる事実を見れば、大きな影響があったことは間違いない。ちなみに、7月の訪日外国人は51,100人、8月は25,900人であった。その多くがオリンピック関係者であったことは言うまでもない。参考までに6月の訪日外国人は9,300人、5月は10,000人であった。

話を戻して、東京の陽性者数は8月下旬から激減していった。もちろん、感染源と思われる多くの外国人が去ったことも大きいが、それ以外に要因はなかっただろうか。テレビではワクチン接種と人々の行動変容が大きいというが、私はそれだけではないと思う。

まずは1年半にわたるコロナのおかげで弱いながらも集団免疫ができた可能性がある。そのために、マスクを着用していれば最低限の感染は防げるようなったのかもしれない。また、ウイルス自体の変容というのは考えられないだろうか。今回のウイルス=デルタ株が何らかの弱毒化する要素があるのではないだろうか。デルタ株に見舞われたインド、インドネシア、タイ、日本のグラフを見てもらいたい。何処も似たようような放物線を描いている。つまり、もしかするとデルタ株は3〜4ヶ月で弱毒化するという特性があるのかもしれない。それとも、まったく解らないウイルスがウイルス干渉して弱毒化させているのかもしれない。

 

ウイルスというのは目に見えないし、残念ながらその研究はお金に直結するものでないから研究機関や製薬会社でこれまで大きく取り上げられてこなかったし、当然ながら予算も少なかった。コロナ禍はそうした医学の基礎研究を怠っていたツケが回ってきたと言ってもいいだろう。


木曜日, 9月 16, 2021

いったい何が感染減少の要因なのだろうか

東京の陽性者数が信じられない早さで減少している。

東京の陽性者のピークは8月第3週(15日〜21日)の33033人だったがその翌週に約16%減少。その翌週には30%近い減少。そして、先週は半減近く下がって陽性者数は10474人までなった。3週間で新規陽性者数が3分の2以上も減ったのである。驚愕のスピード減である。

この要因は先日も書いたが、東京オリンピック(7月23日〜8月8日)とお盆休みが感染拡大を招き、その後はワクチン接種の順調さと天候不順から人流が抑制され、感染が急激に減少したと考えられる。また、ある程度の集団免疫が得られたのかもしれない。それとも何らかのウイルス干渉があったのかもしれない。もしくはウイルスは一定期間を過ぎると弱毒化するという特性があるとか・・・。

とにかく今後も感染減少は続くだろう。これを30%と35%前後で減少していくと下記のようになる。

9月第3週(12日〜18日) 7000人台 6000人台
9月第4週(19日〜25日) 5000人台 4000人台
10月第1週(26日〜02日)3500人台 2800人台
10月第2週(03日〜09日)2500人台 1800人台
10月第3週(10日〜16日)1700人台 1200人台

この通りに減少していくと、10月第1週もしくは第2週に1日の平均陽性者数500人を切ることができ、上手くいけば、今月いっぱいで緊急事態宣言を解除される可能性が出てきた。しかし、実際にここまで下がるかまだまだ疑問がある。何度も書くが学校での感染拡大が懸念されるし、来週は休日が多く、多くの人が外出する可能性がある・・・。



日曜日, 9月 12, 2021

さん喬十八番集成「極め付け長講三夜プラス一夜」第2夜

昨日(11日)は日本橋劇場で開かれた「さん喬十八番集成 極め付け長講三夜プラス一夜 第2夜」を聞きに行ってきた。本来は5月に行われる公演だったが何回目かの緊急事態宣言のために延期になった。演目と出演者は下記の通り。

柳亭左ん坊  「出来心」
柳家さん喬  「五人廻し」
柳家さん喬  「たちきり」
 〜 仲入り 〜
柳家さん喬  「妾馬」

開口一番は柳亭左ん坊(柳亭左龍の弟子=柳家さん喬の孫弟子)。先日の前座では「酒の粕」を3分で完結させるという離れ技をしたが、今日は「出来心」をゆっくり時間をかけて熱演。

「五人廻し」は廓噺。一人の遊女が一晩に何人かの客の相手をするのことだが、この廓噺ではお大尽が残りの客に金を払うから帰ってもらえというが、逆にそのもらったお金で一緒に帰ってというオチ。まあ、このような噺は今の柳家さん喬にはあまり似合わない。まあウォーミングアップという感じ、申し訳ないがちょっと聞き流してしまった。

「たちきり」は商家の若旦那が芸者に入れあげる「若旦那噺」。ただし、お馬鹿な若旦那噺ではな悲恋物語。途中、三味線(太田その)も入り、さん喬は情緒たっぷりに演じる。さん喬はやはりこうでなくちゃ。

ここで仲入り。で、ロビーに出ると、追加公演があるということを知り、即刻チケットを購入。なんかだんだんさん喬フリーク化してきたなと思う。w

「妾馬」はさん喬の十八番。ただ、私は初めて聞く。大名の世継ぎを生んだ妹を訪ねる八五郎の話。これまでに何人もの噺家で聞いてきたが、さん喬は得意の背景描写を取り混ぜて、まるで大名屋敷のなかにいるかのように語りかけていく。加えて八五郎の妹を思う心理描写も素晴らしい。「たちきり」でも涙腺が緩んだが、今度は完全に崩壊。

ということで、2週間後の追加公演(27日)は何を演ってくれるのだろうか。楽しみである。



土曜日, 9月 11, 2021

東京オリンピックで感染拡大、天候不順で感染減少

東京の陽性者数が劇的に下がっている。

やはり東京オリンピックが感染拡大の一翼を担ったと思わざるをえない。7月中旬頃から感染源である外国人の来日が増えた。大会関係者はもちろん、報道各社スタッフ、そして放送各社スタッフなど数万人が来日した。ご存知のように日本の検疫体制はザルである。そして、この来日した外国人スタッフたちがマニュアルを守り、バブルのなかで行動したかどうかは分からない。なかでも都内のホテルに滞在したスタッフたちは時に羽を伸ばしたに違いない。

そして東京オリンピックは7月23日から8月8日まで開催された。その間、人流は止まったと政府は言うが、それは都心部の繁華街が少なくなっただけで、住宅街周辺の駅の人出は普段より多かった。加えて、スポーツバーを始めとした酒場、学生寮などでは集団でテレビ観戦していただろう。そして、無観客にもかかわらず国立競技場周辺はひと目選手見たさに野次馬で結構賑わっていたというから、こうしたなかでも感染があっただろう。

こうしたことから、東京では7月下旬からデルタ株の感染者が急増して、8月13日から19日かけて1日の感染者は連日5000人を越えて第5波のピークとなった。東京オリンピックが終了したのは8月8日である。コロナは感染から1〜2週間で発症するというが、東京のピークはまさにオリンピック終了時より1〜2週間後だったのである。

そして、8月13日から16日までがお盆休みとなり、今年は昨年より多くの人が帰省した。その結果、全国各地で20日ぐらいから感染拡大が始まり、東京より約10日から2週間後にピークを迎えるようになった。こんなにわかりやすいことはないだろう。東京オリンピック、そしてお盆休みがいかに人流を起こし感染拡大を招いたのは一目瞭然なのだ。

では、なぜ感染がこんなに劇的に減少してきたかと言えば、それはワクチン接種と天候不順であろう。ワクチン接種は7月から1日100万回以上順調に行われ、確実に高齢者の感染が減った。まあ、高齢者はオリンピック観戦をワイワイガヤガヤとはしなかっただろうから、それも高齢者にとっていい結果になったのだろう。

オリンピック期間中は天候に恵まれた。まとまった雨が降ったのは7月27日と30日、あとは閉会式の8月8日だけだった。ところが、オリンピック終了日の8日から18日までは雨の日が続いた。その後の19日から30日までは雨がなかったが、31日から9月は雨ばかりである。このように、東京は天候不順な日が続いたことによって、人流はかなり抑制されたはずである。このことにより、8月下旬から東京の感染者は劇的に減少したのではないだろうか。そして、大阪や愛知は東京より約10日後の9月6日から劇的に減少を始めている。

結論としては、感染拡大の要因は一に東京オリンピック、二にお盆休みの帰省であり、感染減少の要因は一にワクチン接種、二に天候不順としか言いようがない。他に何か要因があるだろうか。



木曜日, 9月 09, 2021

自民党は言行不一致政党である

テレビというのは無節操で実にいい加減だ。

普段は派閥争いを否定的に報道するテレビなのに、総裁選になるとオリンピックほどではないにしろパラリンピックよりも大きな時間を割いて、まるでなんかのゲームのように派閥関係を利用して、いろいろ報道している。単なる1政党の党首選びなのに、これでは完全に宣伝報道。太鼓持ちである。おかしいと思わないのだろうか。

一方で、野党がずっと要求している国会開催についてはお茶を濁す程度の報道しかしない。野党が憲法53条に基いて国会開催を要求したのは、オリンピック開催前の7月16日だった。この要求に対して、自民党の森山裕国対委員長は「(憲法53条には)いつまでに召集しなければならないということが明記をしてあるわけではありませんので」と言う。

しかし、自民党の憲法改正草案には「要求があった日から20日以内に臨時国会を召集しなければならない」と追記事項がある。明らかに言行不一致である。これでは自らが憲法違反を犯していると言っているのと同じではないか。テレビはどうしてこのことを報道しないのだろうか。それともできないのだろうか。




水曜日, 9月 08, 2021

10月には緊急事態宣言が解除できるかも

東京の陽性者数が劇的に下がり始めた。それに伴い陽性率も感染不明率も下がりだした。感染不明率が下がりだした要因は家庭内感染が増えている表れだろう。

東京の第5波の感染ピークは8月第3週(15日〜21日)の33033人だったが、その翌週は27799人と約16%の減少した。それが先週は19703人まで減り、30%近い減少率となった。ここまで減少した要因はワクチン接種の拡大と、東京オリンピックが終わり、お盆休みも過ぎたことにより、不必要な人流がなくなったからであろう。

今後も減少傾向は続くだろう。これを25%と30%前後で陽性者が減少していくと下記のようになる。

9月第2週(05日〜11日)14000人台 13000人台

9月第3週(12日〜18日)11000人台  9000人台

9月第4週(19日〜25日) 8000人台  6000人台

10月第1週(26日〜02日)6000人台  4000人台

10月第2週(03日〜09日)4000人台  3000人台

10月第3週(10日〜16日)3000人台  2000人台

この通りに減少していくと、先週予想したより2週間から3週間早く1日の平均陽性者数500人を切ることができ、10月中旬までに緊急事態宣言を解除することができる。しかし、実際にここまで下がるかどうかはやはり疑問がある。今月から学校が再開されている。小学校や中学校は教員らによって、感染の拡大はかなり抑えれるだろうが、高校や大学の部活動などを中心にクラスターが発生することが懸念される。それゆえに、学生の積極的接種が行われることを期待したい。





火曜日, 9月 07, 2021

低温注意報継続中

昨日は寒かった。午後2時の東京都目黒区の気温は19.5℃。東京では4日に出された低温注意報が継続中。そのために、日中エアコンの暖房を入れた。(笑)

そして、寒いだけでなく雨も多い。今年の夏は暑さとの戦いというより、雨と肌寒さの戦いという感じである。

東京の7月の平均降水量は156.2mm。8月の平均降水量は154.7mm。2ヶ月合わせて310.9mmである。ところが、今年は7月は310.0mm、8月は382.5mmで合計692.5mmも雨が降った。これほど雨が多い7〜8月は2000年以降にはなく、あのコメ不足騒ぎがあった1993年の728.5mm以来で、かなり多雨な夏だったということになる。

一方で気温である。7月の気温は25.9℃、8月は27.4℃と共に平均気温(7月は26.5℃ 8月は27.9℃)を下回ったので過ごしやすかった。というよりこれだけ雨が多かったので肌感覚としては、過ごしやすいというより、涼しいもしくはヒンヤリな7〜8月だった。

こうしたおかげで、今年の夏は熱中症による死者は平年より少ないのではないだろうか。逆に気になるのがお米の出来である。ただ、こちらは九州を除いて平年並もしくはやや良らしいので、1993年のようなことはなさそうである。



月曜日, 9月 06, 2021

誰もが気軽にいつでも何処でもワクチン接種をできるように

京都大学の古瀬准教授は、感染を一定水準に抑制するためには20〜30代で75%、40〜50代で80%、60代で90%のワクチン接種が必要であると、言っている。

半年ぐらい前まではワクチン接種率60%〜70%で集団免疫が達成させらると言われていた。こうしたこともあり、自分はワクチンを受けなくてもイイやと思っていた人が多くいた。ところが、デルタ株が蔓延することによって、集団免疫を得るには接種率は80%、いや90%必要だという感じになってきた。

現在の日本の接種率は9月2日時点で、1回目が58.2%、2回目が47.2%である。このペースで行くと、10月末までに1回目の接種率は80%に達するだろうが、では11月末までにそれが90%になるかどうかは疑問である。

そもそも15歳以下の人口が1500万人で総人口1億2530万人の約12%いる。その意味においては90%はハナから無理である。では85%までは可能かというと、それも難しい。というのも、ワクチンを受けたくても受けられない人やワクチンを受けない人がいるからである。ではどのような人がワクチン接種をしないのかというと大体次のように分けられる。

①ワクチン拒否派もしくは懐疑派
ワクチンの安全性や効果に疑問を抱いている人は今でも多い。副反応が怖いので打たないという人もいる。また自分は感染しないと過信している人もまだまだいる。

②積極的行動をしない人
とにかく注射をすることが面倒だとか、なんでわざわざ1日注射のために費やさなければならないんだと自己中心的な人もいる。また、注射が嫌いなので打たないという人もいる。

③アレルギーなどの症状があり打てない人
注射アレルギーという人がいるらしい。注射でアナフィラキシーを起こした過去がある人は打ちたくても打てない。私の知人にもこうした人がいるが、こうした人たちは最低でも1週間に1回検査を受ける必要性がある。彼も毎週PCR検査を受けている。

④妊婦および妊娠を考えている様子見
妊婦やこれから妊娠を考えている人にとってはワクチンは我々以上に未知なものである。過去に子宮頸がんワクチンで数多くの副作用の報告があるので、どうしても女性にとってワクチンはまだまだ信用ならない。ましてや、ワクチン接種後に生まれた子供はまだいないのだから。

このようにワクチンを受けない人、受けたくても受けられない人がいる。何度も書くがワクチン接種を受けるかは個人の自由である。ただし、①や②の人々はワクチン未接種は己の感染リスクを高めることと重症化するリスクも高くなることを再度知っていただきたい。そして、①や②の人々、そして若者がワクチンを気軽に受けられるように、いつでもどこでも接種できるようにしなければならない。






土曜日, 9月 04, 2021

新版三人集 一蔵・市弥・小辰@日本橋社会教育会館

昨日(3日)は「新版三人集 一蔵・市弥・小辰」を聞きにいく。前回は内幸町ホールだったが、今回は日本橋社会教育会館に。前回同様、開演前に3人でトークをしてジャンケンで出演順を決める。

春風亭一蔵  「厩火事」
入船亭小辰  「不孝者」
柳亭市弥   「甲府ぃ」

一蔵はマクラから飛ばす。北九州で活躍する橘家文太(文蔵門下)と元ヤンらしい女性マネージャーとの逸話で盛り上げる。「厩火事」は本来は繊細な噺であるが、一蔵にかかるともう破天荒。豪腕ならでは一席だった。

小辰はおそらく二ツ目ではもっとも安定した通好みな落語家だ。それゆえに彼にかかると「不孝者」もしっかりとした人情噺になる。彼の名は現在は「小辰」だが、いつか名跡を継ぎそうな大物感がある。

市弥は小辰と違い好不調の波がある落語家。マクラの喫茶店での落語会に警官がやってきた話がおかしかった。そして、「甲府ぃ」はとてもきめ細かく、トリに相応しかった。今回は「好調ぃ」であった。

前回の三人集は「力の一蔵、技の小辰、愛嬌の市弥」という落語会だったが、今回は「豪腕の一蔵、安定の小辰、好調の市弥」だった。次回(11月7日)もそれぞれがどんな顔を見せてくれるのか楽しみである。




金曜日, 9月 03, 2021

野党よ、結束して政権交代を

今日の東京株式市場は正午前に菅義偉が自民党総裁選に不出馬表明=首相辞任することが判明すると、12時30分からの後場では株価が急伸した。日経平均株価500円を超え、2万9000円の大台を回復した。またTOPIXは2000ポイントを超え終値2015.45となり30年ぶりの高値をつけた。

これだけ上げた理由はもちろん支持率が低迷する菅政権の退陣が好感されたからである。菅義偉では選挙を戦えないと思った投資家たちが、これで自民党が次の選挙でも勝って政権が安定するからと予想したのである。

では、果たしてそうなるだろうか。これから自民党総裁選が始まるが、菅義偉の不出馬によって候補者が乱立する可能性がある。すでに出馬表明している岸田文雄以外に、石破茂、河野太郎ら3人以上が立候補をするようになると、党内が混乱すると同時に、その旧大全とした体質が表れて有権者から嫌気がされるだろう。

一方で、岸田以外に誰も立候補しないで無投票になると、対外的宣伝効果が無くなることと次の選挙への党内マグマが上らないことから避けたいところだろう。ということで、岸田vs誰かという対立構造が自民党にとって一番望ましいだろう。こうなると、誰が勝とうが次の選挙で自民党は負けずに済む可能性が高い・・・。

私のように政権交代を望む者にとっては、この対立構造が一番嬉しくないが、次の総裁が首相になるには国会で承認されなければならないので、その国会および次の選挙において野党は結束してもらいたい。


水曜日, 9月 01, 2021

「流石です」は実に都合のいい言葉

メジャーリーグやプロ野球などスポーツ中継を観るのが趣味だが、そのなかでアナウンサーや解説者が連発する「流石です」という言葉が気になる。というか好きではない。この言葉、一体いつから多用されるようになったのだろうか・・・。 「流石です」の意味は「大したもんです」「すごいです」「ただモノじゃないです」なのだが、どうも最近はそうした意味を一緒くた(ごちゃ混ぜ)にして、次の言葉を探すために、とりあえず「流石です」と言っておくみたいな感じで使われていたりする。 それゆえに、それはなんか愛想のない賞賛の言葉として使われているようでならない。私も「流石です」と言われると、ちょっと小馬鹿にされたような気になる。かと言って、怒るわけにはいかない。なんともはやご都合主義な言葉である。