日曜日, 7月 12, 2009

梅雨の京都・美食日記(吉田山荘)

吉田山荘は昭和天皇の義理の弟にあたる東伏見宮家別邸として1932年(昭和7年)に建てられた。現在は和洋が調和された建物として、京料理を楽しむ料理旅館として親しまれている。
建物は総桧造りで重厚感にあふれ、客室は書院造りとなっている。各部屋は趣の異なる照明や、古墳時代の銅鏡の背面文様からデザイン化したステンドグラスがほどこされていて、優美かつ格式の高さを保っている。

ここで京都の知人とお昼の「葉皿料理」をいただいた。女将さんが書いた昔の短歌を供えた料理で、旬の素材を厳選し調理した伝統あるミニ懐石。先付、造り、葉皿、焚合、焼物、御飯、吸物、水物とどれもこれも手がこんだ料理がでてきた。写真を見れば解ると思うが、もうどれもこれも美しき料理で、私の舌感を麻痺させていき、ビールの方もぐいぐいとすすんでしまった。(笑)

ここは庭には桜や楓の木が植えられているので、桜のシーズンや紅葉シーズンに来たら更に美味しい昼食になるに違いない。帰りがけに御土産に吉田山荘特製の「ちりめん山椒」と「佃煮昆布」を買ったが、これが正解だった。特に「ちりめん山椒」は上品な味なのである。塩分控えめというのも嬉しい。

料理はちょっと値段がはるという人には、敷地内にあるサロン「真古館(しんこかん)」で比叡山や大文字を見ながらお茶やコーヒーを嗜むのもいい。近くには藤原家の氏神を祀る吉田神社、紅葉の名所として有名な真正極楽寺真如堂、新選組発祥の地である金戒光明寺など観光スポットもある。また少し足をのばせば東に銀閣寺や哲学の道、西に京都大学、南に平安神宮へと行ける。

吉田山荘
http://www.yoshidasanso.com/top.htm

食べログ
http://r.tabelog.com/kyoto/A2603/A260302/26001592/

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